2009年11月26日

企業診断12月号特集を執筆しました

こんばんは。中小企業診断士の山口達也です。
今日は同友館の雑誌「企業診断」のご紹介です。

企業診断.jpg

月刊「企業診断」は、1953年4月に創刊した
日本で唯一の経営コンサルティング実務の専門誌です。

中小企業診断士の業界雑誌であり、
中小企業診断士を目指す人も多く読んでいます。

12月号の特集は「デザインが中小企業を救う!
−中小企業のためのデザイン経営入門−」です。
本日発売です。

私が代表幹事を務めているデザイン経営研究会の
メンバーで執筆しました。

「企業診断」の長い歴史の中で、デザインが特集されるのは
おそらく初めてではないかと編集長は話していました。

経営コンサルタントも今まであまりデザインに
目を向けてこなかったということでしょう。

記事では、経営の観点を持つ方向けに、
デザインの入門から実践的な実例まで盛りこみました。

中小企業経営者やデザイナーが読んでも役立つ内容のはずです。

私も経済産業省へのインタビューや
地方自治体のデザイン支援について執筆しています。

経済産業省へのインタビューは麻生政権の時に
実施したものですが、

事務次官の記者会見の禁止を打ち出した鳩山政権に変わった
今では、もしかしたら実現が困難な企画かもしれません。

ぜひお買い求めください。

ご購入を希望される方は同友館Onlineへどうぞ。
また、大きな一般書店でも販売しています。

同友館Online
http://www.doyukan.co.jp/store/
posted by ブランドデザイン診断士 at 21:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の紹介・書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月23日

日本デザイナー学院の講師を務めています

こんにちは。中小企業診断士の山口達也です。
横浜も朝晩は寒くなりましたが、紅葉も色づき始めました。

この秋から、私は日本デザイナー学院の講師を務めています。

日本デザイナー学院.jpg

東京渋谷にある専門学校でグラフィックデザイナーや
イラストレーターなどを輩出しています。

私は現在、「SP&ディスプレイデザイン」という科目を
担当しています。

SPとはSales Promotionの略で販売促進を意味します。

授業内容は、実際の店舗からPOPや陳列などを
学んでいくのが中心です。

商品コンセプトやストアコンセプトと
デザインの結びつきについて多角的に話しています。

ビジネス視点でのデザインを感じとってもらいたいですね。

また、デザイナーに必要なマーケティングや知的財産権の
知識もお伝えしています。

一方的に何かを教えるスタイルにせず、
できるだけ生徒の皆さんが考えて、発表する授業にしています。

生徒の皆さんは若く、
意見や発表を聞くと、考えも型にはまらず自由です。

私は大いに刺激を受けています。

期末に出来上がる課題を見るのも楽しみです。
posted by ブランドデザイン診断士 at 11:55| Comment(0) | TrackBack(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月16日

東京デザイナーズウィーク2009

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

昨夜はフジテレビの「エチカの鏡」を見て、後悔しない人生に
ついて考えさせられました。心揺さぶられましたね。

さて、今日は東京デザイナーズウィーク2009の訪問レポートです。

100%designtokyo2009.jpg

東京デザイナーズウィークのメイン会場は明治神宮外苑で、
10月30日から11月3日まで開催されていました。
会場内は撮影禁止なので、テントの外からの写真です。

この1週間は東京デザイナーズウィークの他にも
デザインタイドや東京デザインマーケット、デザインタッチなど
デザインイベントが目白押しでした。

東京デザイナーズウィークは、
おそらく日本最大のデザインイベントでしょう。

インテリアやプロダクトデザインの展示を行う
100% Design Tokyoを中心にさまざまな催しがあり、
昨年のメイン会場の来場者数は5日間で76,499人でした。

他にもコンテナ展、SHOP EXHIBITIONなど、
新商品やブランド力や企業活動をアピールする展示などがあり、
見て回る楽しみもさまざまです。

私は11月3日に行きました。

事前入場登録をしていったのですが、入場チケットを買うために
約30分間外で列に並んだのには参りました。結構寒かったです。

来年は改善していただきたいものです。
クレジットカードで事前決済できればよいですね。

来場者の客層は若く、私より若い方が多いように感じました。

ただ、実際の数字は分かりませんが、
昨年の方が出展者が多かったような気がしました。
これも不景気の影響でしょうか。

STUDENT EXHIBITIONでは大学や専門学校などが出展しています。
今年は展示場所は外でちょっと寒そうでした。
雨の時はどうするのでしょうか・・。

東京デザイナーズウィーク2009.jpg

STUDENT EXHIBITIONの奥にはコンテナ展も小さく映っています。

全体的に普通のビジネス展示会に比べて、
華やかさ、エンターテイメント性が高いイベントです。

posted by ブランドデザイン診断士 at 07:47| Comment(2) | TrackBack(0) | デザインイベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月09日

東京デザインマーケット2009

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
東京デザインマーケットへ行ってきました。

11月4日から6日まで東京ビッグサイトにて開催していました。

東京デザインマーケット2009.jpg
tokyodesignmarket2009.jpg

デザイナーと中小企業の出会いの場を目的とした展示会で、
デザイナーが新たなデザイン提案をもって出展しています。

私が最も楽しみにしているデザインイベントです。

東京都が毎年開催しているのですが、もう6回目になります。

今年も30社・団体のデザイナーが出展していました。

東京デザインマーケットの実際の運営をしている
日本産業デザイン振興会の方によると、
今年は来場者が多かったようです。

展示場所にいないデザイナーもいて、
お会いできなかった方もいますが、
私も多くのデザイナーとお話しできました。

出展デザイナーも東京デザインマーケットに対する
理解が進んできたようで、
充実した展示会になってきたように思います。

さまざまな業種の方とお話しできることを
楽しみにしているデザイナーが増えているのです。

私もデザインやビジネスに対する考え方を中心に質問しました。

共感できる方もいて、今後一緒に仕事をしたいと感じる
デザイナーとの出会いがありました。

(参考)
グッドデザイン賞公式ブログ
http://jidpo.typepad.jp/gmark/
http://jidpo.typepad.jp/gmark/2009/11/post-b935.html

当ブログ2008年12月1日の記事:東京デザインマーケット2008
http://brand-design.seesaa.net/article/110488780.html
posted by ブランドデザイン診断士 at 07:44| Comment(2) | TrackBack(0) | デザインイベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月02日

DESIGN TIDE TOKYO 2009

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
DESIGN TIDE(デザインタイド)が11月3日まで開催されています。

DESIGNTIDE TOKYO 2009
http://www.designtide.jp/09/jp/

DESIGNTIDE2009.jpg
デザインタイド2009.jpg

メイン会場は東京ミッドタウンです。

今年は綿を素材にした雲でブースを区切っています。

面白かったですが、たくさんの来場者がいたこともあって、
見て回るには、ちょっと大変でした。

時間の関係で、すべてのデザイナーと話せませんでしたが、

出展デザイナーがデザインだけをアピールして、
自らを売り込む動きが不足していたのが、
個人的には気になりました。

デザインコンペではないのですから、
展示しているデザインを商品化したい、
という思いだけでは、もったいないと思います。

デザインに対する考え方や、デザインの実績などを
もっと情報発信する場にしてほしいです。

メーカーとしては、
自分に関係がありそうというデザインがあれば、
行ってみてはいかがでしょうか。

昨年のデザインタイドの記事:DESIGNTIDE TOKYO 2008
http://brand-design.seesaa.net/article/109259973.html
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2009年10月26日

新しい酒は新しい革袋に盛れ

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

「新しい酒は新しい革袋に盛らなくてはいけない」
亀井静香金融・郵政改革担当大臣が話した言葉です。

10月20日、鳩山内閣で郵政民営化見直しの閣議決定があり、
それを受けて日本郵政の西川社長は交代する見込みとなりました。

この言葉、キリスト教の聖書が元になっているようです。

新しい酒を古い革袋に入れると袋が破れてしまうので、
酒も袋もダメになってしまいます。

そこから「新しいものは新しい形式に盛り込むべきだ」という
ことわざになったようです。

さて皆様の会社では、新しい酒は新しい革袋に盛っていますか?

私が言いたいのは、経営者が交代しているかではありません。

新しい製品・サービス・技術を売る時に、
見た目も新しくしているかどうか、です。

独創的である、もしくは画期的である商品なのに、
今までのデザインとほとんど変わらない事例を私は目にします。

大変もったいないことです。

経費削減なのか、デザインが保守的過ぎるのか、
理由は分かりませんが、
営業効果、宣伝効果が大きく損なわれています。

デザインが今までの延長線上にあると、
買う側は中身も今までの延長線上にあると思ってしまいます。

今までと異なることを見た目でも伝えるべきです。

このことは、中小企業だけでなく大手企業も見落としています。
8月のグッドデザインエキスポで審査員から
指摘を受けているシーンがありました。

先日、政府の刊行物でも目にしました。

内容が変わっているのに、表紙のデザインは
改定前とほとんど見分けがつかないのです。

私は冊子の改定に気付きませんでした。
ですから以前のままだと思い、手に取ろうと思いませんでした。

中身が良ければ売れる、という考えでは片手落ちなのです。

外側が変われば、中身も変わったのかな
と期待するのが買い手です。

皮肉なことは、この点を知っていて、
中身がない商品を外側のアピールに力を入れて
売ろうとする企業があります。

最終ユーザに不誠実だと思うので、
こうした企業からは私はコンサルティングを受けません。

中身を良くしようと一生懸命頑張っている中小企業こそ、
取り組んでください。

革新的な商品には、革新的なビジュアルを採用しましょう。
posted by ブランドデザイン診断士 at 06:17| Comment(0) | TrackBack(0) | デザイン中級 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月19日

開放的な横須賀美術館からエネルギーをもらう

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日は芸術の秋にぴったりな話題です。

横須賀美術館に行って、
「パウル・クレー 東洋への夢」展を見てきました。

会場も広く、展示も充実している美術館ですが、
ロケーションの良さと建物の美しさは最高です!

横須賀美術館1.jpg
横須賀美術館2.jpg

目の前は海です。爽快です!

横須賀美術館は2007年4月にオープンしました。
観音崎公園の中にあり、駅からバスか自動車で行きます。

開放的な美術館で、自由に出入りできるスペースもあります。

お金を払わないで、美術作品を見ずに
レストランや施設散策だけの人もいるみたいです。

館内は随所に光が差し込む空間になっており、
素敵な自然環境と合わせて美術を堪能できます。

今度のお休みにはアートや自然、素敵な建築デザインに
囲まれて、のんびり過ごしてはいかがでしょうか。

きっと心が充電されますよ。
ひとりでも良いですが、家族や恋人と行くのも良いですね。
posted by ブランドデザイン診断士 at 07:43| Comment(2) | TrackBack(0) | デザイン活用事例 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月13日

反対を押し切って新市場を創り上げる

「ん?変わった味だな。おいしくない。」

初めて飲んだ時の記憶は鮮烈に覚えています。

一口飲んだ私は母に話すと、
母からも「薄い味ね」との答えが。

しかし、この飲料は大ヒット。今なお売れ続けています。

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

私が飲んだのは大塚製薬のポカリスエット

初めて飲んだのは小学生の時に
家族で行った横浜博覧会の会場でした。1989年です。

粉末サンプルを配布され、
その場でいただいた水に溶かして飲んだ感想が冒頭です。

テレビ東京の番組「ルビコンの決断」を観て、
昔の記憶が蘇りました。

ポカリスエットの発売開始は1980年です。

ポカリスエット.jpg

1980年の日本では、味の濃い飲料ばかり売られていました。

私が飲んでいたのは、250ml缶に入ったコーラなどの
ジュースや果実ジュースでした。

大人も同じで、私と違ったのは缶コーヒーを
飲んでいたことくらいでしょう。

ちなみに缶入り烏龍茶の販売開始は1981年、
六甲のおいしい水は1983年です。

味の薄いポカリスエットは、今までのジュースしか
知らない私にとっては大きな衝撃でした。

しかし、中学生になって部活をすると、
ポカリスエットを飲むのが楽しみになりました。

当時は「運動中に水を飲むな」「飲みすぎるとバテる」
などと先輩から言われたので、
練習後の水分補給をまさに渇望していました。

ルビコンの決断では、ポカリスエットの開発から
販売までの努力が紹介されていました。

独創的な着眼点でスポーツドリンクを開発したのは、
もちろん素晴らしいのですが、
その後の販売促進には驚かされました。

多額の経費をかけてサンプルを配り続け、
製品を浸透させた決断は見事としか言いようがありません。

ポカリスエットの販売開始を決めた役員会でも
社長の役員は反対ばかりだったそうです。

最初は「おいしくない」と思った消費者が多い中で、
サンプル配布を続けた決断にも勇気がいったと思います。

将来の予測への自信や、消費者の観察、
長期間にわたる丁寧な商品開発が決断を支えたのでしょう。

独自の新市場を切り開いたポカリスエットは、
強いブランドとなり、今もそのブランド力を維持しています。

新市場を切り開くブランドを作るには、
消費者や役員の意見を押し切る強さと、
それを裏付ける努力が必要なことを番組から学びました。
posted by ブランドデザイン診断士 at 07:43| Comment(0) | TrackBack(0) | ブランド事例 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月06日

株式会社トライの立川勝得氏、桜井和子氏を研究会にお招きします!

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
涼しくなり過ごしやすい季節になりました。

今日は10月16日(金)に開催するデザイン経営研究会のお知らせです。

今回は文京区にある制作・印刷会社の株式会社トライ
代表取締役である立川勝得氏と、専務取締役の桜井和子氏を
ゲスト講師としてお迎えします。

トライ様は、印刷物やweb、映像、空間デザインまで
幅広い分野の制作をやっています。
http://www.try-sky.com

先日お会いしてお話ししたのですが、
お二人とも明るくてエネルギッシュな方です。
話も面白くて笑いが絶えませんでした。

訪問していて、随所に新しいことに挑戦する
企業文化を感じとれました。

スタッフの皆様も明るくさわやかで、オフィスも素敵でした。

皆様の組織では、毎年新しいことに取り組んでいますか。

変化に対応するのではなく、変化を起こすぐらいの活力を
持っていたいものです。

今回は制作事例だけでなく、経営者として創業時から現在までの
取り組みや制作会社経営への姿勢・視点を伺います。

制作の現場に関わる方にも楽しんでいただけると思います。
私もとても楽しみにしています。

参加希望の方は、デザイン経営研究会のwebサイトをご覧ください。
http://design-keiei.seesaa.net/
posted by ブランドデザイン診断士 at 07:51| Comment(0) | TrackBack(0) | デザイン経営研究会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月29日

厳しい環境から白川郷ブランドは生まれた

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
私は先週末に岐阜へ行き、白川郷まで足を伸ばしました。

築200年の合掌造りの家々を見てきました。

白川郷.jpg

立派な柱があり、囲炉裏でいぶして、
すすで柱や梁を虫から守る構造や知恵には感心させられました。

迫力と知恵を感じられます。

白川郷2.jpg

白川郷はユネスコの世界遺産となって有名になりました。

しかし、合掌造りが残ったのは、
交通の便が悪かったことや豪雪地帯であることが
理由とされています。

他の地域にも合掌造りはあったそうですが、
人の転出入や近代的な建築ができたことによって、
なくなっていったと聞いています。

一般に、交通の便が悪いことや雪深いことは、
暮らしにくいと捉えられがちです。

しかし、村人総出で茅ぶきのふき替えをして支えてきた集落が、
今では世界的な価値ある文化として認められています。

雨が多いことも風が強いことも、暑いことも、
明かりが少なくて夜は真っ暗な町であることも、
見方を変えれば、他にはない貴重な価値かもしれません。

中小企業の経営者の皆さんも、周りがマイナスと考えることも
プラス視点で見直してみてください。

それがブランド化への第一歩になるのです。
posted by ブランドデザイン診断士 at 08:28| Comment(1) | TrackBack(0) | ブランディング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月22日

タイのデザインエクセレンスアワード

9月19日4時から14時にかけてseesaaサーバに障害が発生し、
当ブログがご覧いただけませんでした。申し訳ございません。

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
シルバーウィークはいかがお過ごしですか。

明日までのイベント「タイのデザイン展」をご紹介します。

タイデザイン.jpg

東京ミッドタウンで開催されています。入場無料です。

タイ王国では昨年、デザイン賞として
Design Excellence Award(デザインエクセレンスアワード)
が創設されました。

今年は2年目ですが、受賞点数は59点と昨年の18点から
大きく増えており、その受賞品が展示されています。

タイのデザイン展.jpg

家具や日用品、電化製品などが展示されています。
先月末のグッドデザインエキスポでご覧になった方も多いでしょう。

タイの文化、生活様式、流行も感じとれます。

日本とのデザインの違いも感じられますが、
逆に国を超えて共通する人間の美意識や感覚を見つければ、
海外にも通用する商品開発に役立ちますね。

デザインエクセレンスアワードの創設にあたっては、
日本政府もさまざまな支援を行っています。

デザインエクセレンスアワードを受賞したデザインは、連携協定を
結んでいる日本のグッドデザイン賞の1次審査を免除されます。

アジアでの経済協力と共に切磋琢磨したいですね。

グッドデザイン賞はGマークですが、
デザインエクセレンスアワードはDEマークです。

DEmark.jpg

豆知識ですが、DEマーク(ディイーマーク)はタイ語で「とても良い」
という意味の言葉と音がかかっているそうです。

経済産業省の方に教えていただきました。
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2009年09月17日

考え抜かれた「eneloop lamp」のデザイン

こんにちは。中小企業診断士の山口達也です。
今日は三洋電機の「eneloop lamp」のご紹介です。

グッドデザインエキスポ2009で見て感激しました。
http://jp.sanyo.com/eneloop/lineup/lamp.html

enelooplamp.jpg

充電池eneloopを使った
インテリアライトと懐中電灯の機能を併せ持った製品です。

日常はリビングや枕元にも置けるランプです。

充電スタンドから外して、
手に持つと懐中電灯として使えます。

さらに、地震でeneloop lampが転倒した時には自動点灯し、
この一輪挿しの形状のため円軌道を描くように転がるので、
手元近くにライトがある状況がつくれます。

eneloop_lamp.jpg

阪神大震災での被災体験を元に作られたそうですが、
さまざまなシーンに合うよう作られた、
かなり考え抜かれたデザインです。

フィロソフィーは「機能性と美しさの融合」ですが納得です。

人を幸せにするデザインで、
日本を代表するデザインになると思います。欲しいです!
posted by ブランドデザイン診断士 at 12:38| Comment(0) | TrackBack(0) | デザイン活用事例 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月14日

グッドデザインエキスポ2009

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日はグッドデザインエキスポ2009の訪問レポートです。

GDE2009.jpg

グッドデザインエキスポ2009は、
日本産業デザイン振興会が主催するグッドデザイン賞
2次審査会の会場を展示会として公開するイベントです。

8月28日から30日までの3日間、東京ビッグサイトで開催されました。
http://www.g-mark.org/expo/2009/
gooddesignexpo2009.jpg

土曜の夕方から夜にかけて会場にいましたが盛況でした。
3日間を通して4万人の来場があるそうです。

近年と比べて、全体的に少し地味になった感じがします。
展示としては落ち着いた印象です。

日用品から住宅、web、まちづくりまで
幅広い分野のデザイン2000点以上が展示されています。

私が注目したデザインは、
新設されたフロンティアデザイン賞の候補であった
TO-GENKYOの腐る食品表示です。

写真右下に注目してください。

to-genkyo.jpg

砂時計のラベルが食品が発するアンモニアに
反応して青くなる仕組みです。

ラベルが完全に青くなると、
バーコードが読み取れなってしまう点が面白いです。

少し青くなってきたら、値下げ販売することになるのでしょう。

腐る食品表示.jpg

食品偽装に対して、技術と組んで人に寄り添うデザインを見ました。
気持ちがよいデザインですね。

次回はグッドデザインエキスポ2009で
私が最も感心した「eneloop lamp」をご紹介します。
posted by ブランドデザイン診断士 at 08:41| Comment(0) | TrackBack(0) | デザインイベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月07日

目次(0161〜0180)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
先週末に開催されたグッドデザインエキスポ2009の様子は
次回お伝えします。

今日は目次をお届けします。
ご興味をもった記事がありましたらご覧ください。

2009年5月11日〜2009年9月7日分
記事ナンバーとタイトル

180 目次(0161〜0180)

生活者のデザイン感覚に5回の連載で迫りました。

179 都下水道局のワッペンに考える「生活者とデザイン」(5)
178 都下水道局のワッペンに考える「生活者とデザイン」(4)
177 都下水道局のワッペンに考える「生活者とデザイン」(3)
176 都下水道局のワッペンに考える「生活者とデザイン」(2)
175 都下水道局のワッペンに考える「生活者とデザイン」(1)

174は本のご紹介です。

174 奈良の小さな会社が表参道ヒルズに店を出すまでの道のり。

171、173は世田谷ものづくり学校で開催した
デザイン経営研究会について執筆しています。

173 子供になれる会議室
172 21_21DESIGNSIGHT「骨」
171 田部井雅基氏を研究会にお招きします!

170 隣りのクルマが大きく見えます

165、166、168、169はビジネストレンドを追った記事です。

169 FOREVER21のディスプレイ
168 FOREVER21に行ってきました
167 ブランド価値測定論
166 OTONA GLICO(オトナグリコ)
165 TCC広告賞2009

164 メイド・イン・カッシーナ展
163 川崎和男さんのカンブリア宮殿を見て
162 デザイン力NO.1企業は?
161 キッコーマンしょうゆ卓上びん

160 目次(0141〜0160)

これからも書き続けます。よろしくお願いします。
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2009年08月31日

都下水道局のワッペンに考える「生活者とデザイン」(5)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
昨日、政治の世界では歴史的な変化が起きました。
これからは新たなポジションで、がんばっていただくだけです。

それは私たちも同じこと。また今日からがんばりましょう。

さて、都下水道局のワッペンから生活者感覚とデザインを
考えるシリーズの最終回です。

過去の記事は下のリンクからご覧ください。

(1)事象紹介
(2)論点確認
(3)ネットなど市民の意見
(4)マスコミなどの意見
(5)私の意見

最終回は私の意見を述べます。

まず「論点3.シンボルマークの管理体制は適切であったか」
についてです。

都庁内でのシンボルマークの管理体制は
甘かったと言わざるを得ません。

デザインマニュアルは最低限、決裁権のある人には
浸透させておくべきです。

研修や会議の中で、職員にシンボルマークやデザインマニュアルを
守る意味などについて繰り返し伝え、
「東京都」として適切な情報発信に努めてほしいと思います。


次に「論点2.波線を追加したマークは
今までの情報発信と大きく異なるか」
についてです。

私は大きく変わる派
(情報伝達が大きく変化し重要な問題だ)です。

私は今回の波線を加えたワッペンのデザインを

「A」(エー)と「A´」(エーダッシュ)

の関係に似ていると捉えます。

「A´」(エーに点をつけているエーダッシュ)は、
「A」の仲間ではあるが「A」とは別物です。

つまり、波線の下水道局ワッペンは、
東京都の仲間であるが、東京都とは別の団体と認識される
可能性は十分あると思っています。

また、朝日新聞に掲載された天野氏の主張と同じく、
私も水色の波線を追加したワッペンは、
都全体の情報発信を乱す悪いデザインだと考えています。

石原都知事が、現場で新たなデザインを生み出すことを
「気の利いたこと」と考えているのは問題です。

他の局が勝手にマークに線などを加えることで、
東京都を識別するマークのイメージが拡散する問題や、
その結果、似たマークを使用する(東京都とは関係ない)他団体
と取り違える人が出る事態まで考慮すべきです。

仮に新しいデザインを導入するとしても、慎重に検討すべきです。


最後の論点「論点1.ワッペンの作り直しの是非」についてです。

私は波線を追加したワッペンは悪いと考えています。

ただ、それを直すためにお金をどこまでかけるべきかは
よく検討しなくてはいけません。

ワッペンの制作ミスが分かって、その後の判断を
私が求められていたらどうしていたか。

判断材料となる情報が不足している中で、
軽々しく言うべきではありませんが、
今回はあえて率直に述べたいと思います。

私は、コストをかけずに波線を消す可能性を探して、
それでも、どうしてもかかるなら、
他の広報費を一部削って作り直させたと思います。

3,400万円という金額は大きく、
できるだけ抑えたいのは間違いありません。

しかし、職員約3,000人が毎日着て外部へ情報発信することや、
下水道局の平成21年度予算が約7,000億円であることを考えると、

3,400万円よりコストを下げる適当な方法が他にないなら
支出することもやむを得ないとも思っています。

ここまで述べたように、
誤った情報発信のダメージは大きいと思っているからです。

一般的な広報費を削ってでも取り組むべき優先度でしょう。

しかし、この連載の構想のために意見や情報を集める中で、
私の意見に迷いが生じました。

作り直しの費用が広報費を削る額で捻出できないなら、
誤ったマークを謝罪、断った上で、数年間使い続けるかも
しれないと思うようになりました。

住民の税金で成り立っている行政機関としては、
多くの人にとって納得が得られる支出が求められます。

作り直しの支出は、多くの住民の理解を得られない
のではないかと思うのです。

私はデザインの重要性を当ブログで訴えてきました。
中小企業経営にぜひ活かしていただきたいと考えています。

けれども、私が一貫して訴えているのは、
デザインに対する投資の重要性です。

投資は利益(果実)を得るためのものです。

この時に、デザインに対する投資をする人と
そのデザインの受け手を考える必要があります。

前回まで見てきた論点1と論点2に対する意見は、
まさにその意見です。

今回は投資する人もデザインの受け手も同じ住民という
例ではありますが、真摯に受け止めなくてはいけません。

生活者の意見を見ていきます。

論点2を見れば、水色の波線を
「たかが線一本」「特に支障なし」と考えている
人が多いことがわかります。

デザインの受け手の多くは「たいしたことない」と考えています。

受け手にとって「たいしたことない」なら、誤ったデザインの
訂正への投資が有効かどうか、疑問符が付きます。

そして論点1を見れば、投資判断をする立場でも、
誤ったイメージを訂正するための支出は
するべきではないという意見が大勢です。

私は「たかが線一本」や「特に支障なし」とは
考えませんが、税金を支払っている都民や
デザインを見る都民の受け手の認識を
大切にしなくてはいけないと思っています。

したがって、今回の問題はとても判断が難しい問題です。

そして今回の問題は中小企業のデザイン投資にも通じます。

美的感覚の高いデザイナーは、線一本も当然気になります。
そのこだわりには、きっと価値があるでしょう。

しかし、デザイナーと生活者、顧客とは感覚が異なります。

デザインにいくらお金がかかるのか、
デザインの受け手にとってどれだけの影響を与えるのか、
そしてどれだけの利益がもたらすのか、
デザイン投資の優先度は他の投資と比べて高いか、

これらを経営者は冷静に判断しなくてはならないのです。
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2009年08月24日

都下水道局のワッペンに考える「生活者とデザイン」(4)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
来週は総選挙ですね。しっかり考えて投票しましょう。

さて、都下水道局のワッペンから
生活者感覚とデザインを考えるシリーズの4回目です。

過去の記事は下のリンクからご覧ください。

(1)事象紹介
(2)論点確認
(3)市民の意見
(4)マスコミの意見
(5)私の意見

今日はマスコミの論調を見ていきましょう。
2つの論点を確認します。

論点1.ワッペンの作り直しの是非
(制服は5年間を使うものと仮定します)

意見A:波線を追加したワッペンは良い。したがって作り直す必要はない。

意見B:波線を追加したワッペンは悪いが、作ってしまったものは仕方ない。費用をかけて作り直すのではなく使い続けるべき。

意見C:波線を追加したワッペンは悪い。作り直しの費用が1,000万円以下に抑えられるなら作り直すべき。それ以上支出するのなら作り直すべきではない。

意見D:波線を追加したワッペンは悪いので、作り直しに3,400万円かかるとしても作り直すべき。


論点2.波線を追加したマークは今までの情報発信と大きく異なるか

大きく変わる派(情報伝達が大きく変化し重要な問題だ)

変化は小さい派(たかが下に波線1本。たいしたことではない)


まず、読売新聞4月11日朝刊社説から見ていきましょう。
一部を抜粋しています。
(ワッペンが都の内部規定とわずかに違うことを理由に作り直したのに)「3,400万円を費やしたという。民間企業では考えられない出来事である。」
「まず責任を問うべきは、内規を杓子定規に守るために巨額の公費を使って作り直すように命じた者だ。」
(水色の波線がある)「ワッペンと作り直したワッペンの印象はそれほど違わない。」
「誤字や意匠権の問題があるならともかく、何の実害もないのに3,400万円かけて作り直すとは、税金の無駄遣いの極みだ。」

次に、同じく読売新聞4月14日朝刊「編集手帳」からです。
「東京都下水道局』の文字に添えた水色の波線が内規と違うので削ったという。波線1本あったとて、誰が困る。何の支障がある。作り直しの費用が3,400万円とは、豪儀なものである。」

これらの文章から読売新聞の見解を推測すると、
次のように分類できると思われます。

論点1:意見Bもしくは意見C
論点2:変化は小さい派

「意匠権」に言及するなど、デザインと知的財産権の知識に疑問符がつく社説ですが、デザインはたいした話ではなくお金を優先すべき、という主張であることはわかります。

また、読売新聞は以下の通り4月10日朝刊に青山学院大の
鈴木豊教授(公監査論)の話を掲載しています。
字を間違えたのならともかく、線1本程度のことなら、都民は何とも思わないはず。内規に抵触したとしても、3,400万円の公費をかけてまで直すこととは思えない。

鈴木教授の見解は次のように推測できます。

論点1:意見B
論点2:変化は小さい派

「都民は何とも思わないはず」という強い言葉からは、
お金をかけるべきではないという主張が透けて見えます。

他紙の社説は見つけることができませんでした。

しかし、朝日新聞にはコラムニストの天野祐吉さんが
4月16日朝刊「CM天気図」で以下のように書いています。
朝日新聞には朝日新聞のロゴがある。これに勝手に模様を入れたり、字体を変えたりするのは許されない。みんながそんなことをしたら、イメージがバラバラになってしまうし、第一、むだな労力や費用がかかってしまうからだ。これは、宣伝広告の鉄則だし、常識でもある。

だから、東京都の下水道局が、制服の胸に付けるワッペンの東京都下水道局という文字の下に、水色の波型の線を入れたのは、明らかに反則である。作り直させられても仕方がない。

が、その作り直しに3,500万円かかったからといって、作り直しをさせた局の幹部に、石原都知事が「バカだね」と言うのはおかしい。

しかも石原さんは、水色の波線が入ったワッペンを見て、「むしろいいデザインだ」なんてホメている。

・・・中略・・・

それが許されるなら、交通局は線路の模様を、財務局はそろばんの模様を、建設局はトンカチの模様を、みんな勝手にワッペンに入れればいいのだ。

・・・中略・・・

なんにせよ、たるんだ話ではある。こんなことに税金を使われるのは、都民にとって迷惑千万だ。うちの奥さんなんかは『もったいない。下水道局の人たちがみんなで、自分のワッペンの青い線を消せばいいんじゃないの?』と言っている。それって名案かもしれないよ

以上から天野さんの見解は次のように推測できます。

論点1:意見B、C、Dのいずれか
論点2:大きく変わる派

こうして見ると、新聞紙上にも前回の記事で指摘した
生活者とデザイン関心層との意見の違いに似た構図があります。

日本を代表する新聞社の社説や
公監査論を専門とする大学教授と、
広告の専門家では意見が大きく異なっています。

私は一部しか見ていませんが、
ネットや人から聞いたところによると、

テレビでは、キャスターやコメンテーターの多くが
「線を消すために作り直したことは、けしからん」
という趣旨の話をしていたようです。

ここまで世論やマスコミの意見を見てきました。
前回と合わせて、意見の傾向がおおよそつかめてきました。

さて、次回はいよいよ連載のまとめです。
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2009年08月17日

都下水道局のワッペンに考える「生活者とデザイン」(3)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

都下水道局のワッペンから
生活者感覚とデザインを考える連載の第3回目です。

(1)事象紹介
(2)論点確認
(3)市民の意見
(4)マスコミの意見
(5)私の意見

今日は市民の意見を見ていきます。
インターネット検索で300以上のwebサイトをチェックしました。

この連載では、デザイナーやこのワッペン問題以外で
デザイン関連記事を書いている方を「デザイン関心層」と呼び、
そうではない一般の市民を「生活者」と呼ぶことにします。

ここで論点1、2について、「生活者」のwebサイト10件と、
「デザイン関心層」のブログ等10件、計20件の
意見を私が独断で解釈して集計してみました。

結果は以下の通りです。カッコ内はそれぞれ
【生活者】、(デザイン関心層)の意見数を表します。

論点1.ワッペンの作り直しの是非
(制服は5年間を使うものと仮定します)

意見A:波線を追加したワッペンは良い。したがって作り直す必要はない。
【3.5票】(0票)

意見B:波線を追加したワッペンは悪いが、作ってしまったものは仕方ない。費用をかけて作り直すのではなく使い続けるべき。
【4.5票】(1票)

意見C:波線を追加したワッペンは悪い。作り直しの費用が1,000万円以下に抑えられるなら作り直すべき。それ以上支出するのなら作り直すべきではない。
【0.5票】(1.5票)

意見D:波線を追加したワッペンは悪いので、作り直しに3,400万円かかるとしても作り直すべき。
【0.5票】(3.5票)

意見読み取れず
【1票】(4票)

(注:意見B、Cのどれかと思われる場合は、
意見B、Cにそれぞれ0.5票のように票を分けて集計しています)


論点2.波線を追加したマークは今までの情報発信と大きく異なるか

大きく変わる派(情報伝達が大きく変化し重要な問題だ)
【2票】(5票)

変化は小さい派(たかが下に波線1本。たいしたことではない)
【5票】(0票)

意見読み取れず
【3票】(5票)


こうして分析すると、同じ市民でも、

「生活者」と「デザイン関心層」では意見が大きく異なる

ことが分かります。

「生活者」は「波線があった方がよかった」、
「お金をかけてまで作り直す必要はない」という意見が多数です。

一方、「デザイン関心層」には「マークは大切なものだ」、
「大金の支出は良くないが、作り直しはやむを得ない」
という意見が多いです。

また、分類集計した20件のwebサイト以外にも、
「デザインマニュアルの管理の仕方が悪い」
「ワッペンの費用が高い」という意見が多くありました。

これらの意見は「生活者」「デザイン関心層」の両方にありました。

また、「生活者」のブログには
「ミスをした人は弁償すべきだ」という意見も見られました。

ネット上の意見は、一部の傾向を示すものに過ぎませんが、
「生活者」と「デザイン関心層」のそれぞれの意見は、
しっかり受け止めなくてはいけないと私は思っています。

しっかり受け止めなくてはいけないという理由は、
今回集計した意味と合わせて第5回で述べます。

次回はマスコミの意見を見ていきます。

最後に今回集計した20のサイトを以下に記します。

(生活者のwebサイト10件。論点1、2について述べている方を見つけた順に集めました。)

あらたにす「ささいな内規違反で3400万円散財とは」
http://allatanys.jp/P001/20090420SBK00017.html

庶民感覚無視・無駄使い・東京都下水道局のワッペン騒動に驚く
http://syuun.iza.ne.jp/blog/entry/989294/

都下水道局ワッペン作り直しに3400万円、石原都知事「バカだね」⇒ 新銀行東京はどうした
http://ameblo.jp/sansiroh/entry-10240969770.html

都下水道局、ワッペン作り直しで3,400万円。この2つのデザイン、どう思います?
http://blog.livedoor.jp/news_depot/archives/1214480.html

【東京都下水道局】ワッペン波線あるから捨てて3400万で作り直すわ
http://news-i.jp/

東京都議会議員 民主党 いのつめ まさみブログスタート!「東京都下水道局 ワッペン事件」
http://inotsume-masami.cocolog-nifty.com/gogo/2009/04/post-a8c9.html

歌は世につれ世は歌につれ・・みたいな。
http://palodysong.exblog.jp/10794069/

BBRの雑記帳「[東京都下水道局]問題はデザイン的にどうかではなくて」
http://bbrsun.blog.eonet.jp/bbr/2009/04/post-8c40.html

病床軟弱「3400万円かけワッペン作り直し―東京都下水道局のあきれた無駄遣い。」
http://blogs.yahoo.co.jp/aka59mahi/26732528.html

JRくんのつれづれなるままなるもの「あえて反論、東京都下水道局のワッペン問題」
http://jr-kun.cocolog-nifty.com/blog/2009/04/post-53ea.html

(以下、デザイン関心層のブログ等10件。こちらは件数が少ないので論点1、2の記述がなくても集めています。)

デザイン時評「東京都下水道局ワッペン事件」
http://d.hatena.ne.jp/ittoki/20090411

SHINZLOG-CLIPS「都下水道局ワッペン作り直し問題について」
http://shinzlogclips.blogspot.com/2009/04/blog-post_10.html

DESIGN WORKS「東京都下水道局」
http://blog.livedoor.jp/printstudio/archives/51122339.html

はしくれデザイナーのつぶやき「デザインマニュアル」
http://www.ac.auone-net.jp/~kawakami/page/2009kora-01.html

僕たちの決断。今日も生きざま更新中! - アートディレクター 山口デコ のブログ
「ニュース記事の見出し感覚 - 東京都下水道局」
http://problog.jp/blog/186-01/2009/04/a_day_2.html

【ENJOY TOY AND DeSign】「常識がないのはどっちだ?」
http://d.hatena.ne.jp/Golden_Jackal/20090411/1239413665

ZOOブログ「波線ひとつで大騒ぎ」
http://blogs.yahoo.co.jp/design_room_zoo/26823203.html

オーフヌーン「デザインてなんだ」
http://ofnoon.jugem.jp/?eid=107

mediagroove「石原知事定例会見 下水道局ワッペン作り直し」
http://blog.mediagroove.jp/?eid=1021109

北海道旭川発世界へ、成功への第一歩!北のWEBプランナー奮闘記
「東京都下水道局ワッペン問題の処分は知的所有権の問題を無視しているのでは」
http://gainet.cocolog-nifty.com/blog/2009/04/post-78ba.html

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2009年08月10日

都下水道局のワッペンに考える「生活者とデザイン」(2)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

都下水道局のワッペンから
生活者感覚とデザインを考える記事の続きです。

下は東京都庁内のお手洗に貼ってあるシールです。
(ちなみに今回の水色波線のルーツは、このシールのようです。)
下水道局シール.jpg

この連載は次の予定を立てています。
前回の(1)をご覧になっていない方は、下のリンクをどうぞ。

(1)事象紹介
(2)論点確認
(3)市民の意見
(4)マスコミの意見
(5)私の意見

今日は論点整理です。

このワッペンの件は、処分のあり方や
ワッペンの価格の多寡など様々な論点がありますが、
当ブログでは論点を次の大きく3つに絞ります。

論点1.ワッペンの作り直しの是非
(制服は5年間を使うものと仮定します)

この論点に対する意見を4つに分類します。

意見A:波線を追加したワッペンは良い。したがって作り直す必要はない。

意見B:波線を追加したワッペンは悪いが、作ってしまったものは仕方ない。費用をかけて作り直すのではなく使い続けるべき。

意見C:波線を追加したワッペンは悪い。作り直しの費用が1,000万円以下に抑えられるなら作り直すべき。それ以上支出するのなら作り直すべきではない。

意見D:波線を追加したワッペンは悪いので、作り直しに3,400万円かかるとしても作り直すべき。


論点2.波線を追加したマークは今までの情報発信と大きく異なるか

この論点に対する見解は大きく2つに分けます。

大きく変わる派(情報伝達が大きく変化し重要な問題だ)

変化は小さい派(たかが下に波線1本。たいしたことではない)


論点3.シンボルマークの管理体制は適切であったか

論点3は意見を分類しません。

このうち、「論点1.ワッペンの作り直しの是非」
「論点2.波線を追加したマークは今までの情報発信と大きく異なるか。」
の2つの論点については、世論やマスコミの主張を集めていきます。

これらの声を集めることで、デザインが人に与える影響の大きさや、
デザインに対する生活者の価値観を探っていきます。

「論点3.シンボルマークの管理体制は適切であったか」は
最後の私の意見の中で述べるつもりです。

まず、東京都はこれらの論点について
どう考えているか確認しましょう。

東京都下水道局は4月30日付で
webサイトに次のお詫びを掲載しています。

以下のページより引用しています。
http://www.gesui.metro.tokyo.jp/oshi/infn0412.htm

「ワッペンの変更によって、約3,400万円の追加費用の支出を行いましたが、このことは、効率性と経済性を追求すべき公営企業には相応しくない対応でありました。都民の皆さまに心よりお詫びを申し上げます。
今後、改めてコスト意識の徹底など都民の皆さまの信頼回復に向けて、全力で取り組んでまいります。」

この文章からは以下のように判断できます。

論点1:意見D(3,400万かけて作り直した)は誤りであった。
(現在の考えは、意見A、意見B、意見Cのいずれかである)

石原都知事は、前回記事でご紹介した記者会見を見ると、
以下の見解と思われます。

論点1:意見A(波線のあるデザインのほうがいい。作り直す必要はなかった。)

そして、知事も下水道局も
「論点2.波線を追加したマークは今までの情報発信と大きく異なるか」と
「論点3.シンボルマークの管理体制は適切であったか」の
2つの論点にはコメントしていないようです。

これらのコメントからは、どの点が問題であったかという点で、
知事と下水道局の見解が完全一致しているか不明です。

3,400万円支出した判断は誤りだった、
という見解だけは一致しているようですが、
今後はどのような取り組みをするのか気になります。

今日はここまでです。次回は市民の声を探っていきます。
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2009年08月03日

都下水道局のワッペンに考える「生活者とデザイン」(1)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
全国的に梅雨明けしていない地域が多く、
今年は冷夏になりそうですね。

今日から5回にわたって連載記事を書こうと思います。

テーマは、
「都下水道局のワッペンに考える『生活者とデザイン』」です。

第1回目としてまず、都下水道局のワッペン問題が
どのようなものだったか確認しましょう。

2009年4月10日の読売新聞朝刊が、

東京都下水道局が、職員約3,000人の制服に付けるワッペン2万枚を作製したものの、そのデザインが都の内規に反していたため、新たに約3,400万円を支出して作り直していた、

というニュースを報じたことから、この問題は一気に話題になりました。

都下水道局ワッペン.jpg
当初作製したワッペン(上)と作り直したワッペン(下)
大きさ縦2.8センチ、横8.5センチ
47NEWS(共同通信)より引用
http://www.47news.jp/CN/200904/CN2009041001000269.html

以下、詳細を読売、朝日、日本経済、東京の新聞各紙と
共同通信の記事を基にまとめました。

下水道局によると、当初のワッペンは昨年に作製したもので、職員のアイデアで「東京都下水道局」のロゴの下に「汚れた水がきれいになって流れる」イメージを表現しようと、水色の波線を描いた。

しかし、制服への縫い付け作業が始まった昨年11月の局内の会議で、ワッペンのデザインが都の「基本デザインマニュアル」に反することが分かり、波線のないロゴだけのワッペンに作り直した。

都のイチョウのシンボルマークの取り扱いを定めた「基本デザインマニュアル」には、「他の要素を加えない」という規定がある。

この内規「基本デザインマニュアル」を所管する生活文化スポーツ局では、内規は例外を認めないものではない、と説明している。

下水道局は「ワッペンは長期間使用するもので、内規に反していることを知りながら放置するわけにはいかなかった。大きな追加支出をしてしまったことは申し訳ない。」としている。

都は今年3月、当初のワッペンのデザインを決めた当時の部長と課長を訓告処分にした。


そして石原慎太郎都知事は、読売新聞の報道を受けて、
記事が掲載された4月10日午後の定例記者会見の冒頭発言で
以下のように述べています。

「私は今度(波線のあるデザインのワッペン)のほうがよっぽどいいと思うんだけどね。」

「下に青い水が走っていたらね、東京の下水、きれいだなって感じするし、イチョウの葉っぱがあっていいじゃない。」

「ばかだね、規格に合わないからつくり直せってんで、3,400万円かけてつくり直している。」

(新しく波線を加えたデザインを考えたことについて)「気の利いたこと」


以下、その後の記者との質疑応答です。

(記者)ワッペンの件、知事として、今後、この問題について何らかのけじめをつけるお考えみたいなものはおありでしょうか。

【知事】ばかな無駄をあえて行った、その役人の悪い意味の律儀さは世間じゃ通用しないってことで。訓戒処分ぐらいは当然します。

(記者)この問題、なぜ柔軟に対応できなかったと思われますでしょうか。

【知事】東京都の役人も我々の美徳は継続性と一貫性という、ばかなのを信じてるやつがいるわけだよ。世の中こんだけ早く変わっているときに継続性、一貫性みたいなことで、過去のものを踏襲していいデザインが出てくるわけもない。

(記者)都民の声を聞いてましても、やはりこの厳しい経済情勢のもとで、3,400万円あったら、ほかのことに使ってほしいという怒りの声が多かったんですが。

【知事】全くそうですな。だから、それをどう受けとめるかってことは、当人呼んで私が骨身にしみて、反省するようにはさせます。

(記者)知事が担当者だったら、もうこのデザインはつくり直さないということですか。

【知事】「ああ、よくなったじゃないか」と言うよ。こっちのほうがよっぽどいいと思う。

記者会見の内容は都のwebサイトの会見録を基に私がまとめました。
http://www.metro.tokyo.jp/GOVERNOR/KAIKEN/TEXT/2009/090410.htm


さて、あなたはこのワッペン問題をどうお考えになりますか。

様々な論点があります。

もちろん、失敗し費用を多く支出した悪い話ではありますが、
私は生活者感覚とデザインについて考えるには
適した題材と考えます。

東京都議会議員選挙も先月終わり、落ち着いたところで、
次回からじっくり考えていきます。
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2009年07月27日

奈良の小さな会社が表参道ヒルズに店を出すまでの道のり。

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
西日本での豪雨が気になりますね。
横浜も突然、強い雨が降ります。注意しなくていけません。

今日は久しぶりに本をご紹介します。

奈良の小さな会社が表参道ヒルズに店を出すまでの道のり。.jpg

奈良の小さな会社が表参道ヒルズに店を出すまでの道のり。
中川 淳
日経BP社

昨年10月に出版されて、すぐに私も読みました。
ご紹介が遅くなりましたが、
中小企業経営者にはぜひ読んでいただきたい一冊です。

著者は、高級麻織物を扱う300年の伝統を持つ老舗
株式会社中川政七商店の代表取締役です。

中小メーカーのブランディングには小売をやることが
最も現実的で有効である、と結論付けています。

社員約100名のメーカーの経営者が、小売店を始め、
運営するまでの考え方や事業展開を語っています。

中小企業経営者にとって等身大の内容です。

「中小企業には中小企業なりの『やるべきこと』
と『やるべき手順』がある」
という主張は私と同じです。

多くのビジネス書同様、ブランドやデザインに関する書籍も
大企業を対象としたものが多く、中小企業の現場では、
本に書いてある通りのブランディングやデザイン活用は
そのまま使えないことがほとんどです。

前提となる状況が異なるので当たり前なのですが、
その点をしっかり主張し、その手順まで
詳細に書いた本は意外と少ないです。

著者がブランディングに取り組んだ理由として、
「私がデザイナーではないから」という理由を
挙げていたのも面白かったです。

著者は、ブランドには差別化が必要と説いた上で、
後半の対談編で、以下のように語っています。

「経営者から見れば、調査や分析を基に理論を積み上げて
答えを出すことはそう難しくない。しかし、積み上げで
得られる答えは『違い』を生まないんです。
理論を積み上げたうえで、その理論から“飛ぶ”ことが
大切なのです。“飛ぶ”ことが『違い』を生みます。」

著者は“飛ぶ”ことはデザインに近いとも語っています。

この本から「経営そのものもデザイン」
と考える著者の感覚をぜひ感じ取ってください。
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