今日は商標権についてです。
ブランド戦略を展開するために、
欠かせないのが商標権の取得です。
商標とは、
事業者が自己の取り扱う商品・サービスを
他人の商品・サービスと区別するために、
その商品・サービスについて使用するマーク(標識)
のことを言います。
日本で登録できる商標には次の6種類です。
文字、図形、記号、立体的形状、
これらを組み合わせたもの、
また、先にあげた5つのものと色彩が結合したもの
発音できない絵柄や立体的な形状も
商標として登録の対象になります。
商品・サービス名、ロゴマークなどは商標登録しましょう。
他社が商標を登録してしまうと、自社がその名前、
マークなどを使えなくなってしまう可能性があります。
商標権は登録から10年までの権利ですが、
何回でも更新できます。
更新さえすれば、ずっと使い続けられます。
これは他の産業財産権にはない大きな特徴です。
商標の登録には、商品やサービスが、
45区分に分類されていますので、登録する区分を
どこか指定しなくてはいけません。
ひとつの商標について、複数の区分を指定して
登録することもできます。
となると、
多くの区分を指定しようと思うかもしれませんが、
指定区分を増やすと、出願や登録の費用も増えます。
また、登録しても使用しないと、
取消審判で取り消される可能性がありますので、
登録は使用する区分だけにしましょう。
商標の取得には以下の費用が発生します。
商標の出願には、6,000円+(区分数×15,000円)、
商標の登録には、66,000円×区分数
弁理士に出願手続きなどを頼むと、さらに費用が発生します。
しかし、ビジネスとしてブランド展開を考えるのであれば、
そんなに大きな金額ではないと思います。
商標登録は1年間で約10万件
(更新出願を含む)行われています。
(ちなみに特許は約12万件です。)
結構な数が登録されていますね。
ひょっとしたら、ライバル社もよい名前が思い浮かんだら、
登録しようとするかもしれませんよ。
みなさんの会社では、商標取っていますか?
商標権の詳細は、特許庁のホームページをご参照ください。
http://www.jpo.go.jp/indexj.htm