今年も残すところわずかとなりました。
2007年をブランドで振り返ります。
2007年のブランドの話題といえば、
やはり食品表示の偽装問題でしょう。
不二家、ミートホープ、石屋製菓、赤福、船場吉兆が
特に大きくマスコミで取り上げられました。
その他の企業でも、不適切な表示の発覚が相次ぎました。
大変残念なことです。
ブランドは、商品の提供者や、商品のコンセプトなどを
顧客に伝えますが、これらの企業では、
ブランドが大きく傷ついてしまいました。
また、消費者にとても浸透していたブランドでしたので、
報道でも大きく取り上げられ、かえって負のブランド効果と
なってしまった感は否めません。
本来のブランドのあるべき姿である
「私が作りました。」「私がサービスを提供します」と
胸を張って言える姿に戻ってほしいものです。
私はブランドにはプライド(Pride)が必要だと考えています。
誇りや信念がないと、薄っぺらいコンセプトだけが先行し、
ブランドがよい形で顧客に浸透しないと考えています。
不適切な食品表示は、上記5社以外にもありましたが、
ひとつ良かった点と思うのは
従業員の内部告発で発覚したたケースが多かったことです。
もちろん、さまざまなケース・事情があったと思いますが、
会社のため、正義のために告発したケースも
少なくないと思います。
将来振り返ってみたときに、告発したことで、
ブランドが守られたというケースもあると思います。
働く人の正義、プライド、良識を感じられました。
大切にしたいですね。
来年は、よいブランドの構築・復活を期待したいです。
次回は、2007年をデザインで振り返ります。