トヨタユニバーサルデザインショウケース

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
昨日はユニバーサルデザインビジネス・シンポジウム2008に
行ってきました。

駐日英国大使館と日経デザインが主催で、
場所はトヨタユニバーサルデザインショウケースでした。

英国のトップデザインコンサルタント会社である
the alloyの会長や、イトーヨーカドーの亀井社長などの
講演がありました。

各社、試行錯誤しながらもユニバーサルデザインに
取り組んでいる話を興味深く聞かせていただきました。

イベントについては、
いずれ日経デザインに掲載されると思います。

会場となったトヨタユニバーサルデザインショウケース
私の想像よりも面白いところでした。

トヨタの製品に限らず、ユニバーサルデザインが
たくさん展示してあります。

それも大人も子供も見て楽しめるような内容です。

トヨタユニバーサルデザインショウケース1.jpg
トヨタユニバーサルデザインショウケース2.JPG

一企業の展示会や、デザイナーの展示会は多くあるのですが、
会社横断のユニバーサルデザインの展示は、
意外と少ないのではないでしょうか?

ユニバーサルデザインを楽しく学ぶことができる場所です。

トランペットを演奏するロボットの実演も見ました。
肺と同じように息を吹いて演奏しているそうです。

トランペットを吹くロボット.jpg

ロボット技術の進歩にも驚かされました!

動くデザインが保護される

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日は特許庁が「動くデザイン」を意匠登録する方針である
というニュースについてです。

日本経済新聞の9月20日夕刊に記事が掲載されています。

意匠権は外観を登録してデザインを保護する権利です。

記事によると、携帯電話の画面などに使われる動くデザインは、
現在の審査基準では保護されるかどうか必ずしも
明確ではないが、特許庁は10月にもこの基準を見直して
動くデザインも保護の対象に加える方針である、としています。

どれくらいのものが保護されるのかよくわかりませんが、
過度にアニメーションが登録されると、
社会的に混乱が生じるのではないかと心配です。

現在も画面デザインの一部は保護されるのですが、
新たに認める意匠の例示に注目です。

他企業の登録だらけで、デザインの幅が狭くならないよう、
独占権を与えるのにふさわしい意匠に限って、
登録されることを願います。

例えば、プログレスバー
(パソコンの作業中に作業が何%進んでいるかを表すバー)が
どんどん登録されてしまうことで、

企業ごとにバーの表示がバラバラになり、
そのためユーザが混乱する、
そんなことがないようにしてもらいたいです。

研修をブランド力にする

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日は午後から中小企業診断士理論政策更新研修を受講します。

中小企業診断士は登録期間が5年です。
資格を更新するためには、新しい理論を学ぶことが必要です。

その学ぶ方法のひとつが本日の研修の受講です。

ブランドの視点で見ると、この仕組みは良いことです。

中小企業診断士という資格のブランド力を考えます。

前回お話ししたサービス業の特性に「変動性」がありました。

この理論を学ぶことを義務付ける仕組みには、
品質の「変動性」を和らげる効果があります。

この仕組みが、中小企業診断士は一般の経営コンサルタントと
違って新しい理論を必ず学んでおり、
一定の品質を保っていることを担保しています。

また、この研修の仕組みは広く公開されていますので、
「中小企業診断士はこのように品質を保っています」
という外部に情報を発信する効果があります。

買い手が、経営コンサルティングの品質水準が分からないという
不安を乗り越える情報発信になります。

ブランド戦略を考えるときも、
一定以上の品質をどうやってつくるか、
その品質をどうやってお客様に伝えていくか、
がポイントになります。

そのために社員教育や品質・工程管理、マニュアル化や、
コミュニケーション戦略などを行うわけです。

中小企業の経営者のみなさん、品質を保つ仕組み、
その品質水準がクリアされていることを伝える
コミュニケーション戦略に工夫の余地はないか考えてみましょう。

最後に、中小企業診断士理論政策更新研修を
資格の更新のためにしぶしぶ受けている方もいるようですが、
私は勉強できる機会を前向きに考えています。

サラリーマンの時も勉強はしていましたが、
やはり独立してから勉強量は増えました。

よいコンサルティングをしようと思うと、
勉強の時間がますます大切に感じられます。

サービス業が売るための情報

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日はサービス業が売るための情報についてです。

サービスには、財(生産されたモノ)と比べて次の特性があります。

無形性:形がなく見えない
同時性:サービスの提供と同時に消費される
変動性:まったく同じ品質を提供することが困難である

サービスは見えませんし、
買う側が事前に手にとって確かめることもできません。

そのため、サービスを売るには、買い手にサービス品質の水準や、
その効果などを伝えなくてはいけません。

ここで買い手が重視している情報とは何か考えましょう。

興味深い調査結果をご紹介します。

「中小企業白書2008年版」56ページに、
対事業所サービスに関する情報提供について、
サービスを提供する企業側と、サービスを利用する企業側が
それぞれ重視する内容の調査結果が載っています。

サービスを利用する企業が重視する内容は、回答の多い順に

商品・サービスの価格
個々の商品・サービスの具体的な内容
商品・サービスの目的や効果に関する水準
苦情や問題等への対応体制
商品・サービスを提供するスタッフ
商品・サービスのメニュー
商品・サービスを受けた顧客の声
キャンセル規定、途中解約規定等

と挙げられています。

一方、サービスを提供する企業は利用企業と異なり、
重視するとの回答が多い順は

商品・サービスを受けた顧客の声
苦情や問題等への対応体制
商品・サービスの価格
商品・サービスを提供するスタッフ
(以下省略)

となっています。

(提供企業が)力を入れて伝えている情報と、
(利用企業が)重視している情報にギャップがあるわけです。

サービスを販売する企業はまず、
サービスの価格具体的な内容
サービスの目的や効果に関する水準の情報
について、不足していていないかチェックしましょう。

もちろん上記の調査結果を参考に、
その他の内容もできるだけ多くの情報を伝えましょう。

そういう私のホームページも充実させねば!

Webデザイナー検定に合格

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

CG-ARTS協会のWebデザイナー検定2級
(CGクリエイター検定Webデザイン部門)に合格しました。

Webデザイナー検定はWebデザイナーや学生などが受験しています。
7月に受験した結果が届きました。

webデザイナー検定2級.jpg

Webデザイナー検定2級の出題範囲は次のようなものです。

Webサイト制作のプロセス、コンセプトメイキング、
Webサイトの種類と技術、情報の収集と分類の手法、
整理された情報を組織化するための手法、
レイアウト、タイポグラフィ、グラフィックス、
カラーコーディネート、ユーザインタフェース、
ナビゲーションデザインの手法、
動きの技法と表現、Web制作に用いられる言語、
バックエンドで活用する技術、Webサイトのテスト、Web解析、
Webサイトの運用、Webサイトのリニューアル、知的財産権

合格率は36.3%だったそうです。

約半年勉強した成果として、うれしいです。

Webデザインの基本はマスターできて、
「ホームページ作ってよ」というレベルなら、なんとかなります。

どんどん新しい技術が出てくる分野なので、今後も勉強します!

人は見た目が9割

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

今日から9月です。夏の宿題の読書感想文ではありませんが、
本日のテーマは「人は見た目が9割」という本です。

著者は竹内一郎さんです。
2005年に発刊した100万部ベストセラー本です。

この時期、新潮新書は「国家の品格」「バカの壁」と
立て続けにベストセラーを出して話題になりました。

お読みになった方も多いと思います。

ブランドとデザインがテーマのこのブログですから
記事を書こうと前から思っていました。

本の内容は実は雑学的で、漫画や演劇の演出の話が中心です。

何かノウハウを得たいという方は、
別の本を読んだ方がよいかもしれません。

この本が優れていると思うのは、そのタイトルです。

「人は見た目が9割」は、有名なメラビアンの法則を引用しつつ、
タイトルに使いました。

メラビアンの法則は、
コミュニケーションにおいて人が影響を受ける度合いが

視覚(表情など)が55%、
聴覚(声の質など)が38%、
言語の内容が7%

と言われているものです。

メラビアンの法則は誤解されて伝わっているとよく言われています。

前提となる実験の状況などが
正確に理解されていないのだそうです。

私も基になる研究論文などを確認していないので、
誤解されているかどうかはわかりません。

しかし著者は、言語の7%を除いた93%を
ノンバーバル・コミュニケーション
(言語を使わないコミュニケーション)の領域だとし、

演劇や漫画を主戦場としている著者としては、
「見た目が9割」といっても差し支えないのではないか
と記しています。(漫画には音声がないから?)

聴覚を「見た目」に含めて考える、著者の主張に
私は共感できなかったのですが、

タイトルとして、

言い切っている、数字を入れている、
インパクトがある、わかりやすい


言葉は人の心をつかむと感じました。

特に数字の威力は大きいですね。

メラビアンの法則がよく知られるのも、
意外性がある結論と、数字があるためでしょう。

キャッチコピーや、人の記憶に残したい時は
これらの要素が使えるかもしれない、と覚えておきたいですね。

「人は見た目が9割」は、本文中で事例を用いて
見た目の重要性を訴えています。

私もなるほどと思うものも多くありました。

私は、人は見た目が9割とは思いませんが、中身だけでなく、
見た目にも、もう少し力を入れた方が良いと思っています。

中身が良くても、見た目で損をしている
中小企業をたくさん見てきました。

そうした中小企業をブランド・デザインで支援したいと考えています。