木の伝統工芸を学ぶ

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日は神奈川県産業技術センター工芸技術所をご紹介します。

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小田原漆器や箱根寄木細工をはじめとする木工製品の
技術支援やデザイン支援などを主に行っています。

1階には、さまざまな工芸品・作品が並べられています。

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昨年秋に神奈川産業振興センターが主催している
かながわコンソーシアム事業の一環で、見学会として伺いました。
そのため、加工現場も見ることができました。

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金属加工の現場では、油のにおいがしますが、
木工の現場は雰囲気が違います。図工の時間を思い出しました。

伝統工芸としての歴史があり、製品の風合いも見事ですが、
木ならではの湿度などの管理も大切になるのでしょうね。

工芸品にはデザインが活躍できる大きな可能性を感じています。

消費者が、普通の生活の中で欲しくなる
工芸品を作っていく必要があります。

デザイナーのみなさんも、材質としてプラスチックではなく、
木という選択肢も考えてみてはどうでしょうか?

そんな相談をしたい時に、工芸技術所が役立つはずです。

未曾有の買い時!?

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日は軽めの話です。

私はセーフティーネット保証融資の認定窓口や
東京都商工会連合会の仕事をさせていただいていますが、
現在は景気が悪く、中小企業の経営状況は苦しいところが多いと
実感しています。

特に昨秋より不動産、建設業は業界全体が厳しいと感じています。

そんなときに見た、
次のバナー広告のキャッチコピーを見て笑ってしまいました。


ミゾユー
未曾有の買い時!?


このキャッチコピーの下に小さく文章と家の写真があり、
最後に「モデルルームへ」と。

これは不動産情報・住宅情報の検索サイト
ホームプラザ」のバナー広告のキャッチコピーです。

参りました。

未曾有(みぞう)に、麻生首相が言い間違えてしまった
「ミゾユー」と仮名を振っています。

以下は、よくできていると感じた点です。

「みぞゆう」ではなく、カタカナで仮名をふって
軽い感じを出したこと

苦しい不況を笑い飛ばす感じがあること

未曾有の世界的経済危機を
不動産価格が今までになく安いことに結びつけたこと

買い時に「!?」がついているのか、
読み間違えに「!?」がついているのか、
わかりにくくしていること

「歴史上最大の買い時です!」
と断定したら面白くないし、誇大広告かもしれませんよね。

私は広告を見て笑い、そしてバナーをクリックしました。
(家を買うつもりは全くありませんが)

不況を逆手にとり、
首相の言い間違えも利用して、笑いに転化して
たくましく自社のビジネスを伸ばしたいものです!

センスがすばらしい。

揚げ足を取っていると、まゆをひそめる向きもあるでしょうが、
たくましい商魂とセンスは見習いたいと私は思います。

H&Mとユニクロが目指すもの

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日もH&Mとユニクロについてです。

昨年末に放送されたテレビ東京の番組カンブリア宮殿で、
ユニクロの柳井社長が以下のような趣旨の話をしていました。

H&Mはファッションを売っていて、
ユニクロとは目指すものが違う。
(ユニクロはベーシックで付加価値の高いカジュアルを売る。)

なるほど、と私は思いました。

マスコミはライバルと言ってあおるけど、
一緒にアパレル業界を盛り上げてようと考えているようです。

目指すものが少し異なっているのは事実だと思います。

周りに惑わされずに、お客様と自社を見ることは難しいのですが、
さすがに達観されていらっしゃいますね。

H&Mがトレンドのデザインを早く、安く店頭に
並べられることも素晴らしいですが、

ユニクロのヒートテックのような技術開発力も
素晴らしいですよね。

よいライバルとして互いに刺激を与え続けて欲しいです。

また、私が柳井社長の話でうなってしまったのが
以下のような話をされたときでした。

服が人に個性を与えるのではなく、個性は人にある。
服を着こなす人に個性がある。

深い言葉ですね。

服を自分で選び、着こなす。

私も服に着られているのではなく、
服を着こなす人になりたいです。

私はどちらかというと無地柄を好んで着ています。
それもあってユニクロの服は好きです。

女性は無地より華やかなデザインのH&Mの方が
好きなのでしょうかね。

私は両方の洋服を見ましたが、
ユニクロをさらりと着こなす女性の方が好きです。

私の好みなんて、どうでもいいですね。
はい、それではまた。

銀座のH&Mとユニクロに行ってみました

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
H&Mユニクロの銀座店に昨日行ってきましたので、
そのお話をします。

H&Mとユニクロの話題は昨年末にも取り上げました。

2008年12月29日の記事:2008年のデザインを振り返る
http://brand-design.seesaa.net/article/111849091.html

以下、主観による訪問レポートをメモ的に書きます。

H&Mとユニクロに行った時間は、1月15日(木)17時過ぎです。
先にH&Mに行きましたが、ほぼ同時刻です。

まず、H&Mは行列に並ばなくても入店できました(笑)。

開店当初は行列が話題になりましたが、
フィーバーはさすがに落ち着きました。
ゆっくり買い物ができます。

H&Mとユニクロの混雑状況の比較では、
H&Mの方が少し混んでいました。

試着室の前には列ができていました。

ただし、行列ができているのは、
服のデザインの性格も一因と思います。

ユニクロは試着しなくても安心して買えるデザインですし、
サイズ表示もはっきりしています。

また、H&Mの方が店舗面積が小さいので、
入店客数はユニクロの方が多いかもしれません。

両店舗とも店に入るとすぐ右手に赤やピンク系の
女性向け洋服がズラリと並んでいます。

春を感じさせるディスプレイです。
季節感のある陳列デザインは売上に直結しますので、
中小企業の皆さんも取り入れましょう。

商品の価格帯はH&Mが若干高めです。

H&Mの陳列で印象的だったのが、
女性向けの服についてハンガーを吊るす位置が高いことです。

立った女性の目の高さに、吊るした服の襟や胸があります。

女性が取りにくいのではと思いましたが、目の前に
洋服のかわいさが広がるという利点があるのでしょうか。

また、男性服の売場では
陳列台の高さが100cmくらいある感じです。

ユニクロが腰をかがめて手を伸ばす低いところから、
胸・肩の位置まで服をカラフルに何段も棚に並べているのと
対照的です。

商品の説明書きはユニクロが優れています。

H&Mは背よりも高い位置に、
どんなデザインかわからない服が棚に平積みされています。

正直私はいちいち手を上に伸ばして、
服を手に取ってデザインや価格を見る気はしません。
(気に入らなければ、畳んで棚に戻すのが面倒です。)

H&Mは細かい柄がついている服のデザインが多く、
同じデザインで売っている服の数が少ないです。

ユニクロは無地のデザインが多く、
同じデザインの服が大量にあります。

同じものを着ている人と会う可能性はユニクロが断然高いです。

ユニクロのヒートテックは、
黒のタートルネックを除いてすべて売り切れでした。
(ヒートテックは男性用しか見ていません)

訪問レポートは以上です。両店とも私は好きですね。

次回もH&Mとユニクロの話をします。

目次(0121~0140)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日は目次をお届けします。

ご興味をもったら、リンクをすぐクリック!
読みましょう!

2008年10月18日~2009年1月12日分
記事ナンバーとタイトル

140 目次(0121~0140)

139 21_21 DESIGN SIGHT 「Second Nature」

年末年始の恒例記事にしようと思っている3本です。

138 謹賀新年2009 7万ページビュー突破!
137 2008年のデザインを振り返る
136 2008年のブランドを振り返る

134、135は、121の記事と合わせてご覧ください。
エコプロダクツを考えます。

135 エコなディスプレイとは
134 エコプロダクツ2008

133 今日からできるSEO実践講座
132 東京デザインマーケット2008
131 JAPANブランド・フォーラム

125~130までは東京デザイナーズウィーク期間中の
イベントに関する記事です。

130 日本のおみやげデザインから学ぶ(2)
129 日本のおみやげデザインから学ぶ(1)
128 Tokyo Midtown Award 2008
127 デザインタッチ2008
126 DESIGNTIDE TOKYO 2008
125 東京デザイナーズウィーク2008

124 横浜市工業技術支援センター
123 スターバックスダブルショット(2)
122 スターバックスダブルショット

121 エコプロダクツという視点を持っていますか?

120 目次(0101~0120)

近頃はデザイン事例・現場のイメージを伝えようと
記事中に写真を多く使うようにしています。

これからも役に立つブログを目指して書き続けます。
よろしくお願いします。

21_21 DESIGN SIGHT 「Second Nature」

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日は21_21DESIGNSIGHTの第4回企画展
「Second Nature」(セカンド・ネイチャー)展についてです。

セカンドネイチャー.jpg

21_21DESIGNSIGHTの企画展については
当ブログで訪問レポートをしてきましたが、
今回のディレクションは吉岡徳仁さんです。

三宅一生さん、佐藤卓さん、深澤直人さんの21_21DESIGNSIGHTの
ディレクター3人以外で初めての企画展となりました。

セカンド・ネイチャー展の狙いについて、
企画展や吉岡徳仁さんからのメッセージをつなげると
下のように説明できるのではないかと思います。

デザインとは、かたちを得ることで完成するものではなく、
人の心によって完成するものではないかと考えています。

また、自然の原理やその働きを発想に取り組むことが、
デザインの今後において大切なものとなっていくのでは
と感じています。

こうした中で、
テクノロジーや自らのアイデアを糧に、
新たな自然のかたち、すなわち”第2の自然”をつくり出す
ことに挑戦した展示です。

自然を表現するものであったり、
自然の原理を活かした作品が展示されています。

単なる自然が表現されているのではなく、人工的なデザインや、
自然に通じる概念が人工的に表現されています。

ですから、会場に行くと森や海のような自然とは
かけ離れた人工的な世界です。

自然らしさや自然の原理を伝えています。

しかし、人工的であるからこそ、
抽出された自然のある部分がよく伝わります。

アートに近いものがありますが、
自然が持つものをデザインに取り入れようと考えたとき、
前述の視点は、新たなデザインのヒントとなるはずです。

会期は2008年10月17日から2009年1月18日まで。

以下、特に私の心に残ったものを紹介します。

吉岡徳仁の「ヴィーナス-結晶の椅子」
結晶を成長させて椅子を製作しています。
ポスターにもなっています。

同じく吉岡徳仁の「Water block」
透明な特殊ガラスで雨の日には消えて見え、晴れの日には
光の屈折を感じられる椅子(ベンチ)です。

森山開次と串田壮史の「REINCARNATION」(リンカネーション)
輪廻転生をダンス映像で表現しています。力強さが圧巻。

デザイン・アートとして面白いですよ。

謹賀新年2009 7万ページビュー突破!

あけましておめでとうございます。
中小企業診断士の山口達也です。

初日の出2009.JPG

さて、当ブログは7万ページビューを突破しました。

昨年の正月は1万ページビューを超えたことを
ご報告しましたから、昨年一年間で6万ページビューが
あったことになります。

アクセス数が一昨年の6倍になったことに本当に感謝です。
明年の正月には、さらに伸びた数字をご報告したいですね。

私は年始も仕事モードを継続しているのですが、
年末は少し休んで、知人・友人と久しぶりに会ったり、
映画や篤姫の総集編を見たりしてエネルギーをもらいました。

今年も頑張ります!
2009年も応援よろしくお願い申し上げます。