おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日は
21_21DESIGNSIGHTの第4回企画展
「Second Nature」(セカンド・ネイチャー)展についてです。

21_21DESIGNSIGHTの企画展については
当ブログで訪問レポートをしてきましたが、
今回のディレクションは吉岡徳仁さんです。
三宅一生さん、佐藤卓さん、深澤直人さんの21_21DESIGNSIGHTの
ディレクター3人以外で初めての企画展となりました。
セカンド・ネイチャー展の狙いについて、
企画展や吉岡徳仁さんからのメッセージをつなげると
下のように説明できるのではないかと思います。
デザインとは、かたちを得ることで完成するものではなく、
人の心によって完成するものではないかと考えています。
また、自然の原理やその働きを発想に取り組むことが、
デザインの今後において大切なものとなっていくのでは
と感じています。
こうした中で、
テクノロジーや自らのアイデアを糧に、
新たな自然のかたち、すなわち”第2の自然”をつくり出す
ことに挑戦した展示です。
自然を表現するものであったり、
自然の原理を活かした作品が展示されています。
単なる自然が表現されているのではなく、人工的なデザインや、
自然に通じる概念が人工的に表現されています。
ですから、会場に行くと森や海のような自然とは
かけ離れた人工的な世界です。
自然らしさや自然の原理を伝えています。
しかし、人工的であるからこそ、
抽出された自然のある部分がよく伝わります。
アートに近いものがありますが、
自然が持つものをデザインに取り入れようと考えたとき、
前述の視点は、新たなデザインのヒントとなるはずです。
会期は2008年10月17日から2009年1月18日まで。
以下、特に私の心に残ったものを紹介します。
吉岡徳仁の「ヴィーナス-結晶の椅子」
結晶を成長させて椅子を製作しています。
ポスターにもなっています。
同じく吉岡徳仁の「Water block」
透明な特殊ガラスで雨の日には消えて見え、晴れの日には
光の屈折を感じられる椅子(ベンチ)です。
森山開次と串田壮史の「REINCARNATION」(リンカネーション)
輪廻転生をダンス映像で表現しています。力強さが圧巻。
デザイン・アートとして面白いですよ。