50周年リクルートのメディアに詰まっているノウハウ

暑中お見舞い申し上げます。中小企業診断士の山口達也です。

横浜でも35度に達する日が続いています。
今年は猛暑のようです。お体を大切になさってください。

今日はリクルートの情報編集技術についてです。

1960年に大学新聞広告社として創業したリクルートは、
今年の3月に50周年を迎えたそうです。おめでとうございます。

時代と、人と、情報。展.jpg

50周年を記念した企画として、「時代と、人と、情報。」展を
4月1日から5月21日までリクルートGINZA8ビルで開催していました。

リクルートの「情報と広告」を集めた展示でした。

1962年創刊の「企業への招待」をはじめとして、
「とらばーゆ」「abroad」「カーセンサー」など、
さまざまな情報誌が展示されていました。

展示の中には、リクルート社の「情報編集」の技術について
紹介するコーナーがあり、とても秀逸なものでした。

時代と人と情報展.jpg

「集める」→「編集する」→「届ける」

という三段階におけるノウハウが示されていました。

大きくまとめると、以下のようになります。

1.多くの新鮮な生の情報を集める。

2.利用者がたどり着きやすく、比べやすい情報に編集する。

3.編集した情報を紙やwebなどで届ける

私は紙媒体での編集力に強く魅了されました。

白黒かカラー印刷にするか、紙質によっても
見え方が異なり、重さもコストも変わってきます。

利用者の視座に立ったインデックスの設け方や、
一目でわかりやすく比較しやすいアイコンの活用、
情報の並べ方など、エディトリアルデザインの粋が見られました。

学生時代は何気なく読んでいたのですが、
あらためて見てみると、本当に素晴らしいです。

近年はwebに移管してしまった情報が多いですが、休刊した
情報誌の高いデザイン技術からは学べるものは多いです。

家に残っている雑誌も良く読んでみてください。
面白い発見があるはずです。

50周年を記念したwebサイトもあります。
一部の展示内容は載っています。ご覧ください。

リクルート50周年記念サイト
(来年3月まで)
http://50th.recruit.co.jp/

音楽で販売促進しよう!「そして持病がある」

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

ここ数日で一気に鹿児島から東北まで梅雨明けしましたね。
よい天気です。

さて、アメリカンホーム保険会社(アフラック)の保険
「新やさしいEVER」のテレビコマーシャルを
ご覧になったことはありますか。

「僕にはゆめ~がある、希望がある、そして持病がある」

という歌のCMです。

ご覧になったことがない方は、
アフラックのTVCMサイトからご覧ください。
http://www.aflac.co.jp/duck/cm/index.html

「持病の歌」と名付けられたこの歌を、
俳優の北村総一朗さんが朗らかに歌っています。

私は最初に聞いた時は耳を疑ってしまいました。
「持病がある」と聞こえたけれども本当かと。

それくらいに意外性のある歌です。
ギャップがあって笑えます。そして覚えてしまいます。

程度は別にせよ、人は何らかの病気を抱えながら生きていく
わけですから、明るく笑って病気とつきあっていくことも、
その人の心の強さでしょう。

それにしても、アメリカンホーム保険会社のTVCMは
よくできています。

「猫とアヒルが力を合わせてみんなの幸せを~まねきねこダック」

「アヒルンルン、アヒルンルン、僕た~ちは一生一緒さ、
アヒルンルンルン、クウェ、クウェ、クウェ、クワッ、
クワッ、クワッ、アヒルのワルツ」

といった意外性のあるキャラクターと歌を使ったり、
がん保険のCMでは、ゆったりしたナレーションと
ピアノのBGMを使ったりしています。どれも記憶に残ります。

音楽は、テレビ・ラジオにおいて
見た目を超える強い宣伝効果をもたらすことがあります。

音は無意識に耳から聞こえてしまうからです。
ぜひ中小企業も音の活用を検討してみましょう。

「おさかな天国」(さかな、さかな、さかな、魚を食べると・・)
のように店内に流すだけでもよいでしょう。

作曲できなくても文明堂や
ヨドバシカメラのような替え歌もあります。

挑戦してみてはいかがでしょうか。
費用対効果に優れた販売促進策です。

デザインの開発・管理・保護・出願戦略に関する調査

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

参院選にW杯決勝、大相撲にゴルフ全米女子オープンと、
昨夜からニュース続きでテレビにくぎ付けになりますね。

今日は平成19年3月にまとめられた
「デザインの開発・管理・保護・出願戦略に関する調査」
のご紹介です。

いつかご紹介しようと思いつつ、月日が経ってしまいました。

同調査は平成18年度の「意匠・出願動向調査」の一部として
特許庁が実施したものです。

特徴的なデザインを行った企業や、意匠出願が多い企業を
対象にアンケート調査を行っています。

この調査によると、デザイン開発のアウトソーシングについて
「よく行っている」17.5%、「ときどき行っている」40.9%、
「ほとんど行っていない」41.6%、
という数値が読み取れます。

デザイン開発に積極的に取り組んでいる企業の中には、
ほぼ自前だけでデザインしている企業が4割もあるのですね。

他にもデータを見ていきましょう。

デザインの開発開始から製品発売の期間はおおよそ1年である。
意匠出願は製品発売の3カ月~5か月前である。

意匠審査の期間は、出願から一次審査結果の通知まで
(ファーストアクション期間)で平均6~7ヶ月である。

一次審査結果の内訳として、即登録が全体の60%、
拒絶理由通知の後、意見書等を提出し登録になるものが20%、
拒絶査定になるものが20%である。

意匠権の平均的な維持期間は4年から10年が7割程度。
11年以上は約25%、となっています。

4分の1はロングライフ商品になるということでしょうか。

詳しい調査結果については以下のページをご参照ください。
http://www.jpo.go.jp/shiryou/isyou_syouhyou-houkoku.htm

セミナー「中小企業経営を伸ばすデザイン戦略と費用の目安」

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日はセミナーのご報告です。

6月29日に、株式会社アイディーエイ様の主催で、
中小企業経営を伸ばすデザイン戦略と費用の目安
というタイトルのセミナー講師を務めました。

セミナーデザイン戦略と費用.jpg

アイディーエイ様は、社員の皆さんが本当に素晴らしく、
仕事をご一緒できたことに感謝しています。

セミナー準備段階から楽しく仕事させていただきました。

当日は東京会場だけでなく、テレビ会議システムを使って
岡山の本社もつないだ生中継セミナーとなりました。

テレビ画面の向こうの人にも届くよう、力をこめて話しました。

セミナー後のアンケート結果とお客様からの声です。

大変参考になった 40%
参考になった   60%
普通だった     0%
期待を下回った   0%

「デザインに対する費用対効果は中小企業のクライアントさんに
ご理解いただくのが難しい点だと思っていたので参考になりました。」

「『投資をするから売上がついてくる』という言葉が印象に残りました。言われるとその通りだと納得しました。」

「またお話を聞いてみたい。」

また、6月4日に株式会社日本テクノセンター様の主催で開催した
マーケティングデザイン -売れる商品企画とデザイン思考-
は丸一日かけて、じっくり話せたセミナーでした。
http://brand-design.seesaa.net/article/143040895.html

こちらに参加されたお客様からは以下のようなお声を頂戴しました。

「講師とのコミュニケーションが密であり、意見交換ができてよかった。」

「フィールドワーク演習を実際に外に出て行ったことがよかった。」

ありがとうございます。これからもがんばります!