今年最後のブログ更新です。
今年、企業ブランドに劇的な変化は感じませんでしたが、
イメージを大きく変えたものとして4つ挙げます。
まず今年は小惑星探査機「はやぶさ」でしょう。
打ち上げから7年、地球に帰還するまでは、
あまり注目を集めていなかったように思います。
日本の宇宙開発に対する国民の視線も
厳しいものが少なくなかったように思います。
しかし、「はやぶさ」は幾度の困難を乗り越え、
火星ほど離れた小惑星から帰る世界初の快挙を成し遂げました。
大気圏に突入し、流れ星のように燃え尽きていく姿は、
使命を果たした人生のようであり、
カプセルを守り届ける愛の形のようでした。
技術、努力、情熱、愛情・・・、
さまざまな要素が日本中に大きな感動をもたらし、
宇宙開発への視線も変わったように思います。
次に、B級グルメについてです。
数年前から地域ブランド、まちおこしとして注目を
集めていましたが、今年一気に話題が広がったと思います。
B-1グランプリ初の首都圏開催が影響したのでしょうか。
他のグルメイベントも開催されました。
地域ならではの料理、買いやすい値段が人気の原因でしょう。
自分たちが持っているものが、他の土地の人には、
新しい、面白い、と思ってもらえるかもしれません。
自分たちが持つ良さを再探索させるキッカケになっています。
イベントそのもののはお祭りですが、競争は本格志向です。
企画・アイデアだけではダメで、
味や価格でも高いレベルが求められています。
三つ目は青森新幹線のCF(コマーシャルフィルム)です。
JR東日本に乗車されている方は、よく目にされている
と思いますが、「MY FIRST AOMIORI」キャンペーンのCFと
ポスターが秀逸でした。
ドラマ仕立ての連続ストーリーでできていますが、
青森の良さや、地元の人や駅員の気持ちに共感し、憧れます。
青森の人と公共交通の魅力を自然と伝えています。
大きくイメージアップに貢献したのではないでしょうか。
四つ目に表参道と赤坂のイルミネーションです。
昨年復活した表参道のイルミネーションは、
LED90万個とパワーアップして今年も登場しました。
街が明るいと人の気持ちも明るくなります。
環境保護の見地から異論もあるでしょうが、
都市らしい地域があっても良いと思います。
表参道のけやき並木の電飾は都市のシンボルでしょう。

下の写真はグランドプリンスホテル赤坂のクリスマスツリーです。
この点灯は今年が最後でした。これも街と時代の象徴でした。

何かひとつの出来事、象徴が人の気持ちを大きく動かします。
地道な努力とともにブランドには大切なことです。
最後に、私が住んでいる近所にあった花月園競輪場が
今年の3月に閉鎖されました。
特段、競輪に思い入れがあるわけではないのですが、
ずっと近くにあったものがなくなる寂しさはあります。
この場所で競輪も60年開催されたそうです。
最後の開催時の写真と、閉鎖後の桜と一緒に撮影した写真を、
今年を振り返る最後に持ってきます。
一年間、当ブログにお付き合いいただき、ありがとうございました。
よいお年を迎えくださいませ。

