今日はサントリーウイスキー「トリス」のリニューアルの話です。
昨年9月21日にリニューアルしました。
サントリーニュースリリース
http://www.suntory.co.jp/news/2010/10818.html
ポケット瓶を手に入れるのに時間がかかり、記事が遅くなりました。
1946年に発売された「トリス」は、高級品だったウイスキーを
多くの人に身近なものにした商品です。
「トリスを飲んでハワイへ行こう!」というコピーや、
「トリスバー」は大きな反響・人気となったそうです。
その後ウイスキー市場は縮小しましたが、
ここ2年ほどで、ハイボール人気に再び火をつけたサントリーが
「トリス」をハイボールほぼ専用の形でリニューアルしたのです。
実際「トリス」を出すバーは少なくなっていましたし、
ご家庭で「トリス」を飲んでいた方も減っていたのでしょう。
そうした中で、ハイボール人気を「角瓶」だけでなく、
「トリス」に分散させたリニューアルは評価できます。

(左が旧トリス、右が新トリス)
デザインを見ていきます。
瓶の肩口に「SUNTORY」の文字が浮き出ているのは変わっていません。
しかし、その他は大きく変わりました。
ガラス瓶の色は明るくなり、軽さ、透明感が出ました。
ラベルは以前のロゴデザインを一部残しながらも、
字体は全体的に細くなり、色も黒や銀を使って、
高級感を伝えようとしています。
「TORYS」の下に引いてある赤線がいいですね。
ラベルを引き締め、ちょうどよいアクセントになっています。
このあたりがデザインの深さであり、面白さです。
アンクルトリスのPOPを取り外して新旧を見比べると、
リニューアルで、昔のやわらかさ、楽しさ、にぎやかな感じから、
高級感、軽さ、キレ重視のデザインにしたと言えるでしょう。
味はどう変わったでしょうか。飲み比べた話はまた次回に。