地域グルメの2つのタイプ「ほうとう」と「甲府鳥もつ煮」

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
先週に続いて、山梨県の地域グルメの話題です。

甲府駅前の小作のほうとうです。

ほうとう.jpg

鍋が熱く、ぐつぐつ煮えた状態で出てきます。
かぼちゃをはじめ野菜がたっぷりで、おなかいっぱいになります。

ほうとうは昔、お米を食べることが難しかった
山梨の人たちの御馳走なんだそうです。

山の幸が豊富で山間部の寒い気候が生んだ郷土料理ですね。
地域が長い時間をかけて育んでいます。

私はほうとうが好きです。山梨に行くとよく食べます。

もうひとつご紹介するのが、甲府鳥もつ煮です。
2010年のB-1グランプリで優勝して、一躍有名になりました。

甲府鳥もつ煮.jpg

甲府駅前の奥藤本店でいただきました。
こちらのお店で始めたようです。

甘辛くて、見た目はきんかんの彩りがきいています。
きんかんは卵です。かんきつ類のきんかんではありません。

酒のつまみにぴったりです。
串に刺してある焼き鳥よりも好きです。

こちらは昭和になってからできた料理です。
努力して広めてきたグルメです。

B-1グランプリで優勝してからは観光客も増えたようです。

しかし、その人気に便乗した料理も出回って、
お客様を戸惑わせるケースもあるようです。

そのため「みなさまの縁をとりもつ隊」では
調理方法などの基準を作り、その基準をクリアした
認定店制度やのぼり旗を作っています。

以上、地域グルメ、地域ブランドの2つの大きな流れをご紹介しました。

ブランドではストーリーや差別化などがキーワードになるのですが、
このように風土や文化がつくった料理というのは強い魅力を持ち、
これからも愛され続けるでしょう。

中身の詰まり方が違う!山梨県笛吹市八代町の桃!

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日は山梨県笛吹市の桃についてです。

笛吹市は桃やブドウの収穫量が日本一の街です。
おいしい果物がたくさんあって競争も激しいです。

ですから、勝負はセールスポイントをどう伝えるかになります。

先日、販売促進とPOP(Point of Purchase)の
コンサルティングで笛吹市に伺いました。

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桃のシロップ漬け「おとなのぴぃーち」と
「ぴぃーちひめ」をそれぞれいただきました。

「おとなのぴぃーち」にはワインがわずかに入っています。

両方とも果肉がしっかりしていて、歯ごたえがあります。
中身の詰まり方が違うんですね。

おいしくて家でも家族であっという間に食べてしまいました。

桃の味がしっかりしていて、外国産缶詰の桃のように
シロップに負けることがありません。

おとなのピーチ.jpg

秋ナスの佃煮「うまいじゃんけ」は、
最近の味覚の好みの変化にあわせて作っているので、
塩辛すぎず食べやすい味です。

ジューシーで生姜が効いています。
ご飯にもあい、酒の肴にもなるので、よく売り切れるそうです。

他にもブドウのロザリオや巨峰ジャムなど素材の味が
生きていて、普段食べる製品とは違いがはっきりわかります。

いろいろアドバイスさせていただいたのですが、
八代特産品研究会の皆様は、作るだけでなく、
特産品を開発して自分たちで売るまで取り組んでいて、
とても前向きで勉強熱心な方々でした。

セールスポイントはたくさんあるので、
上手く伝えることでこれからの売上増加が期待できますね。

ご紹介した商品は八代グリーンファームで買えます。
http://fuefuki-syunkan.net/yatusiro_chyokubai.html
http://www.city.fuefuki.yamanashi.jp/kanko/shisetsu.php?id=194

八代グリーンファーム.jpg

講演「ゼロからわかる事業継続計画(BCP)入門」

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
横須賀市の企業経営者向け勉強会の講師を務めます。

テーマ:
「東日本大震災を教訓に!ゼロからわかる事業継続計画(BCP)入門」

日時:3月27日(火)19時00分~21時00分
場所:横須賀市の産業交流プラザ
参加費:無料

先週BCPについてブログで書いたのですが、
急遽、勉強会の講師を務めることになりました。

災害などに備える事業継続計画(BCP)の考え方・作り方を
初めて学ぶ方を対象にお伝えするセミナーです。

参加をご希望される方は、私の電子メール
yamaguchi#brandfine.net(#を@に変えてください。)まで
お名前、企業名、電話番号をご記入のうえメールをお送りください。

BCPの考え方の基本を知っているだけでも危機に役立ちます。
ご参加お待ちしております。

事業継続計画(BCP)と防災計画の違い

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
東日本大震災から1年が経とうとしています。

今を生かされている身として、震災から学び、
よりよい社会にしていく義務があると思っています。

診断士としては、この1年で
事業継続計画(BCP:Business Continuity Plan)
に関する話題をよく耳にました。

ブランドの存続のみならず、危機への対応はブランドに
大きく影響するためBCPは重要です。

BCPには大きく2つの機能があります。

災害などの危機へ備える「防災」としての機能と、
災害などにあってしまっても
「中核的な事業を早期に復旧・継続」させる機能です。

さまざまな事業から早期に復旧させるべき事業の優先順位を決め、
そのための対策をあらかじめ考えて、打っておくことが
BCPと単なる防災計画との違いです。

ところが、BCPを策定しても東日本大震災のような大災害に
あってはどうしようもないではないか、
という経営者の声も実際に聞きます。

確かに、町全体があれほどの被害を受けてしまうと、
早期復旧は極めて困難です。

しかし、例えば震度5強や6の地震を受けて、
周りの企業は早期に通常営業しているのに、
自社だけ営業再開できない事態はどうでしょうか。

このときに顧客はどう思うでしょうか。

東日本大震災でも、東京や横浜の一部地域で液状化現象や
建物損壊が見られました。停電や交通麻痺も起きました。

東京や神奈川の企業の多くは、早期に営業再開できましたが、
あなたの会社だけ再開できないことを考えると、
信頼を大きく損なう恐れがあります。

もちろん大災害にあったとしても、BCPを考えておけば、
そのまま使えなかったとしても方針を立てる時に応用できます。
ゼロからいろいろ考えるのとは違うのです。

BCPは地震だけではありません。火災や水害、感染症など
あらゆるリスクを考えなくてはなりません。

計画策定の努力はそれなりに必要ですが、
従業員を守り、顧客を守り、自社を守るために
ぜひ考えていただきたいです。

中小企業庁のBCP策定のヒントは、中小企業向けに分かりやすく
BCP策定の考え方を教えてくれる冊子ですのでお勧めです。

中小企業庁 BCP策定のヒント
http://www.chusho.meti.go.jp/bcp/guidebook/hint.html

NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」梅原真

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

2月20日に放送されたNHK「プロフェッショナル仕事の流儀」、
デザイナー梅原真さんの録画を見ました。

私は梅原真さんを「やんばるふんばる国頭村」の
ポスターで知り、それから気になっているので見ました。

「やんばるふんばる国頭村」のポスター
http://www.kunigami-shoko.jp/?p=782

番組では、卵や栗のパッケージデザインに取り組む姿を
紹介していました。

デザインするものの良さを徹底的に探し、考え、
ネーミングやグラフィックに落とし込んでいく姿は
素晴らしかったです。

デザインの世界も数やスピードに追われがちで、
ひとつのものをそこまで丁寧にデザインすることは、
なかなかできなくなっているように感じています。

商業的に致しかたない面もあるでしょうが、
どこまで深く考えるかが、デザイナーにもクライアントにも、
そしてコンサルタントにも求められています。

私はデザイナーの作品集・ポートフォリオを拝見する時に
デザインの幅を見ています。

デザイナーのタイプとして、
デザイナーの色が強く、デザインテイストが近いタイプと、
相手に合わせるデザインで、デザインテイストの違いが大きい
タイプがあります。

デザイナーの色が強いタイプは、ピタッと合えば最高ですし、
どちらが良いというのではありませんが、
相手の良さを引き出すタイプや、相手の要望に合わせて
変幻自在にデザインできる方は魅力的だと思っています。

強みを的確にとらえる努力と、それを絶妙のバランスで表現
できることが梅原さんの人気の秘密なのでしょう。

私も強みを磨いて、伸ばして伝えるコンサルティングを
していますが、とても共感でき、参考になる内容でした。