ブランド・エクイティ戦略

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日は書籍の紹介をします。

「ブランド・エクイティ戦略
競争優位をつくりだす名前、シンボル、スローガン」
ダイヤモンド社、著者はデービッド・A. アーカー教授です。

ブランド・エクイティ戦略.jpg

1991年に書かれた本書をきっかけに、経営において
ブランドが着目されるようになったと言ってよいでしょう。

日本のデザイン業界でも、バブル期に流行したCIから、
ブランドの時代に変わったと言われるほどです。

ブランドがCIに変わるものという考え方には賛成しませんが、
90年代以降、ブランドの重要性が認識され、
研究が進んだことは間違いありません。

「ブランド・エクイティとは、ブランド、その名前やシンボルと
結びついたブランドの資産と負債の集合である。」
本書では説いています。

ブランド・エクイティとは簡単にいえばブランド価値のことです。

このブランド・エクイティは次の5つの要素から形成されると
主張しています。

ブランド・ロイヤルティ、認知、知覚品質、ブランド連想、
その他の特許や商標、チャネルなどの資産、です。

ブランド・エクイティを増やすために、先ほど挙げた要素を
どのように捉え、どう行動すべきかを豊富な企業事例を元に
まとめています。

ブランドネームやブランド拡張、グローバルブランドまで、
書かれているテーマの幅は広いです。

当時ここまでまとめられた本はなかったと思いますし、
現在のブランド理論との違いが大きくないことを考えると、
その完成度の高さは素晴らしいです。

日本語訳がやや読みにくいのが残念ですが、
ブランド理論をしっかり学びたい方には
チャレンジする価値のある一冊です。

中小企業支援ネットワークアドバイザーになりました

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

4月から関東経済産業局が実施する
中小企業支援ネットワーク強化事業で、
中小企業支援ネットワークアドバイザーになりました。

関東甲信越と静岡県の中小企業の皆様の課題を、
中小企業支援機関と一緒になって解決していきます。

私は東京都商工会連合会での支援が中心となりますが、
商工会、商工会議所、都道府県等支援センター、
中小企業団体中央会、金融機関、大学、NPOなど、
他団体に寄せられる相談もお手伝いできます。

日常的に相談を受けている団体を政府が後方支援することを
目的に行われる事業です。

中小企業の皆様は、支援を受けるのに費用負担がありませんので、
お気軽にご活用ください。

弁理士やデザイナーなどの専門家とも連携して支援ができます。
実際の支援を受けるには前述の団体にご相談ください。

中小企業の皆様にも、支援機関にも、政府にも
満足いただけるよう励んでまいります。

よろしくお願いいたします。

デザインビジネスと販売促進の授業

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

私は日本デザイナー学院で毎週授業をしていますが、
「何を教えているのですか?」とよく聞かれます。

今日から新年度の授業が始まるので、授業内容をご紹介します。

日本デザイナー学院では2009年から講師をしています。
http://brand-design.seesaa.net/article/133678345.html

nihondesigner.jpg

2010年からは「デザインビジネス」と
「SP&ソリューション」の2科目を担当しています。

デザインビジネスでは、
知的財産権、デザイン業界の現状、プレゼンテーション、
トレンドウォッチング、リサーチ、デザイン思考、ブランド、
経営戦略論、ビジネスプランの策定などを教えています。

学問的だと記憶に残らないので、
事例・ケーススタディを用いた実践的な内容にしています。

「SP&ソリューション」は、Sales Promotion(販売促進)を
教えています。マーケティングの視点でデザイン制作をする授業です。
コンセプトワークなどをグループで進めています。

デザインスキルを教える授業とは、かなり雰囲気が異なるのですが、
目的意識がはっきりしていて、アートディレクターになりたい
と思うような生徒には楽しいようです。

「デザインでメシを食う!」と腹を決めている人は、
将来のイメージもわくのでしょう。

毎年、いろんな個性を持った若い人に出会えて、
私も刺激を受けながら楽しく授業をしています。

今年度も授業を頑張ります!

軽量メガネデザインフレームの先駆者「エアチタニウム」

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日の話題は眼鏡「エアチタニウム」です。

近年は軽い眼鏡に脚光があたっています。

流行や素材技術の進歩もあるでしょうが、
掛け心地が良い、疲れにくいなどの理由で、
これからも一定のニーズはあるテーマでしょう。

眼鏡市場のゼログラは重量が3.5g、
ジェイアイエヌのエアフレームは10gです。

私もいろいろな眼鏡をかけますが、このところリンドバーグの
エアチタニウムがお気に入りでよくかけています。

リンドバーグ.jpg

エアチタニウムの最軽量モデルは1.9gだそうです。

見た感じは強度がものすごく低そうに見えますが、
意外と丈夫で柔軟性もあります。

エアチタニウムはグッドデザイン大賞を1992年にとっています。
http://www.g-mark.org/award/detail.php?id=19202&type=one

他の国のデザイン賞もいろいろ受賞しています。
7、8年前に知りました。

私が掛けているのは同じシリーズですが
1992年版のものではなく、その後のモデルです。

エアチタニウム.jpg

針金みたいと言われることもあるのですが、
かなりの技術が詰まっています。

チタン素材と形状、塗装の美しさを活かしつつ、掛け心地も
素晴らしい逸品です。技術がデザインを支えているのです。

これからもどんどん進化していくことを期待しています。