おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
また横浜に台風が接近しています。今年は当たり年ですね。
今日は、デザイン思考で重視されている
フィールドワークについて参考になる書籍のご紹介です。
ビジネスマンのための「行動観察」入門
講談社現代新書、著者は松波晴人さんです。
行動観察は、被験者がどのような行動をしているかを
じっと観察する調査手法です。
そして、その行動の背景にある意識やニーズをつかむことで、
問題解決や商品・サービスの開発に活かそうとするものです。
人々は勝手の悪い商品・サービスでも
“その商品・サービスはそういうものだ”と思う傾向があり、
不満を不満と感じてないことがあります。
そのような場合、従来のようなアンケートやインタビューでは
不満を抽出することができません。
そのため行動観察は、従来の調査では得られない気づきや
仮説が得られるとして注目を集めつつあります。
松波晴人さんは日本における行動観察の第一人者です。
同書は豊富な実体験・実例をもとに
行動観察がどのようなしているかが記されてます。
ワーキングマザーのニーズや、
イベントでの集客・販売向上のノウハウ収集、
達人の記憶術の秘密にせまるなどの事例が書かれています。
著者の実体験をなぞるように書かれているので、
ストーリー性があって読みやすいです。
私もこの記事を書くために同書を読み返したのですが、
あらためて良書だと思いました。
気づきがとても多いです。
繰り返し読みたいお薦め本です。
コンサルタントとして、現場、現物、現実を
重視する三現主義を大切にしていますが、
行動観察も三現主義と通ずるところがあります。
虚心坦懐にお客様の行動に目を向けると、
新たな改善点が見つかると思います。
第三者の方が先入観なく観察しやすいのは事実ですが、
中小企業経営者の皆様も、行動観察で
自分の会社の現場をあらためて観察すると、
新たな気づきが得られると思います。
ブランド拡張するスターバックス
おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
スターバックスがコーヒー以外の分野を強化しています。
フラペチーノ(細かい氷の飲料)が好調で
スターバックスコーヒージャパンの業績も
過去最高になりそうです。
フラペチーノも夏に人気の飲料ですが、
今夏は「スターバックスリフレッシャーズ」という
飲料も発売されました。
同社のプレスリリース
「スターバックスリフレッシャーズ」は、
グリーンコーヒー(生豆)のカフェインと果実が入った飲料です。
ライムとオレンジの2種類があります。
写真はオレンジです。
夏季限定ということでしたが、今月も買えました。
なくなり次第、終了するのでしょう。
先週までは暑かったので、ちょうど良かったです。
たくさん売れている感じではなく、
店員さんもすこし不慣れそうでしたし、
店内で飲んでいる人も見かけませんでした。
さわやかな味と香りで元気も出ました。
来年も発売されたら、また飲みたいです。
このようにスターバックスは、売上や顧客の拡大にむけて、
コーヒー以外の分野を強化しています。
「スターバックス」ブランドをコーヒー以外の分野でも
使うことを「ブランド拡張」と言います。
店や店員、飲料を通じて人々にくつろぎ、安らぎを
提供する思いは変えずに、
ブランドの対象を拡大させています。
すべてを変えるのではなく、変えないポイントが
あることはブランド拡張の絶対条件です。
コーヒーとの結びつきは弱くなりますが、
新たな顧客開拓や商品ラインナップの拡大が
進みやすくなります。
その一環として、2011年からロゴも変えています。
商標登録4806987と商願2013―23186
左が旧のロゴ、右が新しいロゴです。
「STARBUCKS COFFEE」の文字がなくなり、
人魚だけになっています。
アメリカでもサンドイッチなどの食品分野を強化するそうです。
スターバックスのブランド拡張がどのような結果となるか、
スターバックスがどのようにブランドマネジメントを行うか、
今後も注目していきたいです。
スターバックスがコーヒー以外の分野を強化しています。
フラペチーノ(細かい氷の飲料)が好調で
スターバックスコーヒージャパンの業績も
過去最高になりそうです。
フラペチーノも夏に人気の飲料ですが、
今夏は「スターバックスリフレッシャーズ」という
飲料も発売されました。
同社のプレスリリース
「スターバックスリフレッシャーズ」は、
グリーンコーヒー(生豆)のカフェインと果実が入った飲料です。
ライムとオレンジの2種類があります。
写真はオレンジです。
夏季限定ということでしたが、今月も買えました。
なくなり次第、終了するのでしょう。
先週までは暑かったので、ちょうど良かったです。
たくさん売れている感じではなく、
店員さんもすこし不慣れそうでしたし、
店内で飲んでいる人も見かけませんでした。
さわやかな味と香りで元気も出ました。
来年も発売されたら、また飲みたいです。
このようにスターバックスは、売上や顧客の拡大にむけて、
コーヒー以外の分野を強化しています。
「スターバックス」ブランドをコーヒー以外の分野でも
使うことを「ブランド拡張」と言います。
店や店員、飲料を通じて人々にくつろぎ、安らぎを
提供する思いは変えずに、
ブランドの対象を拡大させています。
すべてを変えるのではなく、変えないポイントが
あることはブランド拡張の絶対条件です。
コーヒーとの結びつきは弱くなりますが、
新たな顧客開拓や商品ラインナップの拡大が
進みやすくなります。
その一環として、2011年からロゴも変えています。
商標登録4806987と商願2013―23186
左が旧のロゴ、右が新しいロゴです。
「STARBUCKS COFFEE」の文字がなくなり、
人魚だけになっています。
アメリカでもサンドイッチなどの食品分野を強化するそうです。
スターバックスのブランド拡張がどのような結果となるか、
スターバックスがどのようにブランドマネジメントを行うか、
今後も注目していきたいです。
CasaBRUTUSの特集がルーブルランスを取り上げる
おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
昨日発売の雑誌CasaBRUTUS(カーサブルータス)、
創刊15周年の記念特集は「美術館」です。
「いま行くべき美術館はどこだ?」と題して、
ルーブルランスを筆頭に、豊島横尾館、
世界の最新ミュージアムなどをたくさん掲載しています。
カーサブルータスは家、建築、デザインを中心に扱う
ライフデザインマガジンです。
建築の専門家向けというより、一般の人が楽しめる
誌面にしているところが人気の雑誌です。
ルーブルランスをトップに、しかも記事の量も多くとって
掲載されていたことに少し驚きました。
誌面はルーブルランスの夜の写真です。
今春、私が行ったときには、
日本人らしき人はひとりしか見かけませんでしたし、
場所もパリからTGVで1時間かかる地方の街です。
ルーブルランスは、フランス旅行のガイド本にも
載っておらず、行くのにちょっと苦労した場所です。
そのあたりの話は当ブログでも以前に書きました。
http://brand-design.seesaa.net/article/362463100.html
関心を持つ人は少ないのかと思ったら、
そうではなかったのです。
カーサブルータスは、
おそらく数万部は売れている雑誌でしょう。
専門誌とはいえ、少し行きにくい美術館の情報を積極的に
伝えようとするということは、建築物をアートやデザイン
として楽しむ人が日本に相当数いることを示します。
美術館内に展示される芸術作品の話は、ほとんどなく、
建築物だけに焦点を当てています。
海外の情報や国内でも地方の美術館の情報が多いです。
カーサブルータスは前からこのような特集を行っていますが、
世界のどこでも出かけて建築物を見てみたい層がいることは、
店づくりや街づくりの際に知っておいた方がよいでしょう。
今月号には新しい東京の国立競技場を設計する
ザハ・ハディッドに関する記事や、
今秋のデザインイベントの展望も載っていました。
デザインイベントも楽しみです。
昨日発売の雑誌CasaBRUTUS(カーサブルータス)、
創刊15周年の記念特集は「美術館」です。
「いま行くべき美術館はどこだ?」と題して、
ルーブルランスを筆頭に、豊島横尾館、
世界の最新ミュージアムなどをたくさん掲載しています。
カーサブルータスは家、建築、デザインを中心に扱う
ライフデザインマガジンです。
建築の専門家向けというより、一般の人が楽しめる
誌面にしているところが人気の雑誌です。
ルーブルランスをトップに、しかも記事の量も多くとって
掲載されていたことに少し驚きました。
誌面はルーブルランスの夜の写真です。
今春、私が行ったときには、
日本人らしき人はひとりしか見かけませんでしたし、
場所もパリからTGVで1時間かかる地方の街です。
ルーブルランスは、フランス旅行のガイド本にも
載っておらず、行くのにちょっと苦労した場所です。
そのあたりの話は当ブログでも以前に書きました。
http://brand-design.seesaa.net/article/362463100.html
関心を持つ人は少ないのかと思ったら、
そうではなかったのです。
カーサブルータスは、
おそらく数万部は売れている雑誌でしょう。
専門誌とはいえ、少し行きにくい美術館の情報を積極的に
伝えようとするということは、建築物をアートやデザイン
として楽しむ人が日本に相当数いることを示します。
美術館内に展示される芸術作品の話は、ほとんどなく、
建築物だけに焦点を当てています。
海外の情報や国内でも地方の美術館の情報が多いです。
カーサブルータスは前からこのような特集を行っていますが、
世界のどこでも出かけて建築物を見てみたい層がいることは、
店づくりや街づくりの際に知っておいた方がよいでしょう。
今月号には新しい東京の国立競技場を設計する
ザハ・ハディッドに関する記事や、
今秋のデザインイベントの展望も載っていました。
デザインイベントも楽しみです。
進化するランチパックデザイン
おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日の話題は山崎製パンのランチパックです。
ご存じ、四辺を圧力で挟んで閉じたサンドイッチパンです。
食べてもパンの間から具材がこぼれない
食べやすいパンです。
ランチパックは意外と歴史が古く、
1984年に発売開始されたロングセラー商品です。
パン業界におけるデザインイノベーションです。
味以外にもデザインにビジネスチャンスが
あったことを見事に示しています。
コロンブスの卵のような商品ですが、
食べるシーンを広げています。
ランチパックにはさまざまな工夫があります。
ランチパックの袋はパンパンに膨らんでいます。
たまたま撮影場所が気圧の低い場所なのではありません。
パンがとてもやわらかいので、
中身がつぶれにくくするために気体を充填しているのです。
最近では、通常のランチパックの真ん中にミシン目を入れた
「ペアランチパック」が発売されています。
4つに分けて食べられます。
人と分けることもでき、
さまざまな味も楽しめる利点はもちろん、
忙しい中、人目を盗んで(?)
1分ぐらいで食べるにはちょうど良いサイズです。
また、中の具材を充実させた
「1個入りランチパック」も発売されているようです。
新作やリニューアルを続けている点もよいですね。
コンビニなどに行っても数種類しか見かけないのですが、
どんどん商品が進化しながら入れ替わっています。
ランチパックは他の菓子パンよりも価格は少し高いですが、
売れ続ける大きな理由にデザインがあるのです。
今日の話題は山崎製パンのランチパックです。
ご存じ、四辺を圧力で挟んで閉じたサンドイッチパンです。
食べてもパンの間から具材がこぼれない
食べやすいパンです。
ランチパックは意外と歴史が古く、
1984年に発売開始されたロングセラー商品です。
パン業界におけるデザインイノベーションです。
味以外にもデザインにビジネスチャンスが
あったことを見事に示しています。
コロンブスの卵のような商品ですが、
食べるシーンを広げています。
ランチパックにはさまざまな工夫があります。
ランチパックの袋はパンパンに膨らんでいます。
たまたま撮影場所が気圧の低い場所なのではありません。
パンがとてもやわらかいので、
中身がつぶれにくくするために気体を充填しているのです。
最近では、通常のランチパックの真ん中にミシン目を入れた
「ペアランチパック」が発売されています。
4つに分けて食べられます。
人と分けることもでき、
さまざまな味も楽しめる利点はもちろん、
忙しい中、人目を盗んで(?)
1分ぐらいで食べるにはちょうど良いサイズです。
また、中の具材を充実させた
「1個入りランチパック」も発売されているようです。
新作やリニューアルを続けている点もよいですね。
コンビニなどに行っても数種類しか見かけないのですが、
どんどん商品が進化しながら入れ替わっています。
ランチパックは他の菓子パンよりも価格は少し高いですが、
売れ続ける大きな理由にデザインがあるのです。