消費税増税前の駆け込み需要を取り込もう

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
ソチオリンピックが終わりました。
私も仕事に集中、がんばります。

消費税率の8%への引き上げが迫ってきました。
今日は消費税引き上げに伴う企業の対応についてです。

アベノミクスの効果で足元の消費動向は堅調です。

百貨店で高級品の販売が伸び、ファミリーレストランでも
高めのメニューが売れているようです。

しかし、私は4月から消費の風景が
大きく変わると予測しています。

確かに、企業業績への影響は大きくないと答える
経営者の声も報道から聞きますが、

駆け込み需要をしっかり取り込むこと
その後の需要減に備えた対策をとること

の2点ができたうえで、
増税前と後をならしたら影響は大きくない
ということだと私は理解しています。

しっかりとした準備が欠かせません。

今日は駆け込み需要の取り込みについて考えましょう。

まず、駆け込み需要がどれくらいありそうか、
日本生命や野村総合研究所アンケートから探りましょう。
結果は次の通りです。

日本生命保険
「2014年の抱負・期待」に関するアンケート調査結果
調査期間:平成25年12月1日から23日
http://www.nissay.co.jp/news/2013/pdf/20140108.pdf
消費税増税を見越した買い物をするか?
「増税を見越した買い物をする予定はない」(62.4%)
「今後購入する予定」(25.3%)
「すでに購入した」(12.3%)

増税を見越して買うものは多い順に
「家電製品」「車・バイク」「日用品」。

野村総合研究所
「日常生活に関するアンケート」(2013年12月)
http://www.nri.com/jp/event/mediaforum/2013/pdf/forum203.pdf
消費税の税率が上がる前に、
買うものはない(64.4%)
食料品、日用品の買いだめをする(15.6%)
高額な耐久消費財(家電など)を購入する(9.0%)、以下続く

2つの調査からは、
増税前の買い物をするつもり(すでにした)人が
3割超いることがわかります。

次のことを行って駆け込み需要を確実に取り込みましょう。

チラシや店頭、POPで「消費税増税の前にぜひ」と訴求する。
特にまとめ買い、セット販売の販売促進を強化する。
品切れにならないよう普段よりも商品を多く用意する。
営業や店舗スタッフの人員を多く確保する。

ほとんどの業種に多少の差はあるものの
駆け込み需要は発生すると思われます。

保存できないような商品・サービスであっても、
高価なものは3月までに利用しようという動機は強まるので、
きちんと販売促進を行った方がよいです。

ただ、3月最終週を中心に配送の混雑が予想されますので、
その点に留意して、場合によっては
お客様にあらかじめ伝えておきましょう。

3月に注文を受けても、4月以降に発送すると
原則8%の税率となるため注意が必要です。

次週は増税後の需要減との向き合い方です。

昭島市商工会でデザイン・販売促進の講演をします

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
講演のお知らせです。

「自分で作るチラシデザインのイロハ」
-デザインを活用した販促戦略-


日時:平成26年3月18日(火)午後7時~午後9時
場所:昭島市勤労商工市民センター2階
主催:昭島市商工会
受講料:無料

先月、おだわら街なか起業家支援センターで行った
セミナーと同じ内容でご依頼をいただきました。

デザインの基本原則(文字・色・レイアウト)や
チラシづくりのポイントをマスターして、
デザイナーに依頼せずに自分で売れるチラシを作りましょう!

お申し込みは、昭島市商工会まで。
電話:042-543-8186

かわさき産業デザインコンペ2013

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
かわさき産業デザインコンペ2013のレポートです。

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今年も2月5日にかながわサイエンスパークで
公開審査会が開催されました。
今年で18回目を迎えたコンペです。

今年も最終審査が来場者の前で行われました。
審査の様子は「開運!なんでも鑑定団」みたいで面白いんです。
第一線のデザイナーの視点がわかります。

今年のグランプリは「SHIFIT シフトする香り」、
竹澤葵さんです。

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芳香チップを用いて香りを持ち運べる商品です。
クリップで鞄や服に挟んで使います。

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複数のフレグランスピースを装着でき、
スライドカバーで香りを出したり、閉じ込めたりできます。

商品化できそうなデザインで良いですね。

優秀賞となった男性用育児バッグ「F-gear」は、
収納面や使うシーンがよく考慮されたデザインだと思いました。

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やや派手な外観は好みが分かれるかもしれません。

「Screw weight」は、さまざまな種類の金属を
ネジで組み合わせて使うダンベルです。

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見た目の美しさが特徴で、
インテリアになじむものを考えたデザインです。

金属の種類によって重さを変えられるのも魅力です。
ただ、転がりやすい形状なので、
安全面での工夫が要りそうです。

高校生部門の最優秀賞「texture toy」もよいデザインです。
こちらがグランプリでもおかしくないくらいの出来です。

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感触の違うおもちゃで、さわりごこちを感じながら、
同じものを並べるなどして遊びます。

協力企業によってデザイン案が形になったものが
展示されていました。

子どもが投げても安全なものに改良すれば、
こちらも商品化できそうな気がします。

デザインコンペの後に行われた
かわさきデザインフォーラムは、
クールジャパン機構の太田社長の講演でした。

フォーラムは第101回目と聞きました。
100回を超えたことは本当に素晴らしいです。

コツコツ続けている川崎市には拍手を送りたいです。

社長のデザイン

こんにちは。中小企業診断士の山口達也です。
seesaaブログのメンテナンスで、投稿が午後になりました。

今日は書籍のご紹介です。

社長のデザイン
日経BP社、日経デザイン編です。

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経営者26人がデザインとの向き合い方を語り、
各企業の事例を紹介した一冊です。

事例の数が豊富です。

製造業、サービス業、小売業、飲食店、農業と業種が幅広く、
大企業だけでなく、中小企業の事例もあります。

デザインをどう決めるか、デザインへの投資の仕方、
デザイナーとの付き合い方、デザイン料の支払い方、
デザインによる経営効果などを実例から学べます。

それぞれの企業が試行錯誤しながら、
自社に最適なスタイルを取っています。

中には失敗談が書かれているところもあります。

経営者の視点で書かれているので、
中小企業経営者の方にとって共感しやすいと思います。

自社にあったデザインの取り入れ方のヒントになる一冊です。