かわさき産業デザインコンペ2013のレポートです。

今年も2月5日にかながわサイエンスパークで
公開審査会が開催されました。
今年で18回目を迎えたコンペです。
今年も最終審査が来場者の前で行われました。
審査の様子は「開運!なんでも鑑定団」みたいで面白いんです。
第一線のデザイナーの視点がわかります。
今年のグランプリは「SHIFIT シフトする香り」、
竹澤葵さんです。

芳香チップを用いて香りを持ち運べる商品です。
クリップで鞄や服に挟んで使います。

複数のフレグランスピースを装着でき、
スライドカバーで香りを出したり、閉じ込めたりできます。
商品化できそうなデザインで良いですね。
優秀賞となった男性用育児バッグ「F-gear」は、
収納面や使うシーンがよく考慮されたデザインだと思いました。

やや派手な外観は好みが分かれるかもしれません。
「Screw weight」は、さまざまな種類の金属を
ネジで組み合わせて使うダンベルです。

見た目の美しさが特徴で、
インテリアになじむものを考えたデザインです。
金属の種類によって重さを変えられるのも魅力です。
ただ、転がりやすい形状なので、
安全面での工夫が要りそうです。
高校生部門の最優秀賞「texture toy」もよいデザインです。
こちらがグランプリでもおかしくないくらいの出来です。


感触の違うおもちゃで、さわりごこちを感じながら、
同じものを並べるなどして遊びます。
協力企業によってデザイン案が形になったものが
展示されていました。
子どもが投げても安全なものに改良すれば、
こちらも商品化できそうな気がします。
デザインコンペの後に行われた
かわさきデザインフォーラムは、
クールジャパン機構の太田社長の講演でした。
フォーラムは第101回目と聞きました。
100回を超えたことは本当に素晴らしいです。
コツコツ続けている川崎市には拍手を送りたいです。