ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(1)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)のレポートです。
V&Aの日本語ページ

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V&Aは1852年開館の工芸品、装飾品が中心の博物館です。

1851年にロンドンで世界初の万国博覧会で展示された品を
引き続き展示するために造られたそうですが、
国立デザイン学校の収蔵品もあわせて展示し、
デザイナーを支援する目的ももって開館したそうです。

私の想像を超える膨大な展示・収蔵量でした。

展示分野は、衣服、タペストリー、テキスタイル、
演劇装飾、写真、宝石、金・銀製品、ガラス、鉄工芸、
彫刻、陶磁器、家具、絵画、建築などです。

館内のすべての部屋を回ったら、くたびれました。

展示品がたくさんありますので、3回に分けてお伝えします。

たくさん撮影した写真の一部をアップします。

洋服やタペストリーです。
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さすが演劇の国、演劇衣装の展示もあります。
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鉄工芸、ステンドグラス、建築模型です。
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陶磁器、金、銀食器、ガラス工芸品は
豪華な品々がたくさんありました。
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宝飾品の展示もたくさんあって素敵でしたが、
そのコーナーは撮影禁止でした。お見せできなくて残念です。

次回は英国コレクションなどの展示をご紹介します。

古代からの人類の英知を学べる大英博物館

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今年2月にイギリスに行きました。

ロンドンのデザイン・アートなどのレポートを
複数回にわたってお届けします。

初回は大英博物館です。日本語ページはこちら。

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博物館に入るとグレートコートと呼ばれる
大きなロビーがあります。

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奥に進んで、細かく分かれた各部屋に、
世界の各地域を網羅した彫刻や発掘品が展示されています。

大英博物館の1番人気であろうロゼッタストーンです。

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神聖文字ヒエログリフ、民衆文字デモティック、
ギリシア文字の3言語で記されている石です。
ヒエログラフの解読につながりました。

大英博物館(British Museum)は「博物館」と訳される通り、
歴史、考古学的に面白いものが多いです。

古代エジプト、ローマ、ヨーロッパ、イギリス、アジア、
北米、中南米など、世界中の文化・文明を学べます。

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膨大な展示の中には日本ギャラリーもあります。

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サー・ハンス・スローンという方のコレクションをきっかけに
大英博物館は1759年に開館したそうですが、
よほどの好奇心と収集癖でよくここまで、
なんでも収集したなという感じです。

一日ですべてを見るのは大変ですが、
これらのひとつひとつをきちんと勉強したら、
古代からの人間のあり様を深く理解できるのでしょうね。

最高の教養かもしれません。

福島屋 毎日通いたくなるスーパーの秘密

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今週も書籍のご紹介です。

福島屋

福島屋 毎日通いたくなるスーパーの秘密
福島徹、日本実業出版社

ブランド経営の神髄と言える内容です。

愚直にお客様によい商品を届ける努力を
続けるスーパーマーケットの経営です。

戦略という言葉は似合いません。
自社の拡大や他社との競争の意識はほとんど感じられません。

「お客様に本当に美味しいもの、安全なものを届けること」
という理念、ポリシーを体現した経営です。

その努力がすばらしく、
他社が簡単に真似できないので、個性が際立っています。

人を育て、お客様とコミュニケーションをとり、
仕入先を支援までしてきたことがわかります。

私が同書をご紹介したのは、
書かれている手法を伝えたいからではありません。

理念を掲げ、理念の実現を真剣に考え、
取り組んできた経営姿勢をご紹介したかったのです。

「お客様に本当に美味しいもの、安全なものを届けること」
というポリシーがお客様に伝わり、
福島屋が売っているから買おうというお客様は多いです。

福島屋ほど信頼・信用されている企業は、
めったにありません。

福島屋は大手スーパーほど知名度はありませんが、
そのブランドロイヤリティは絶大です。

お客様、仕入先から大きな信頼を寄せられる考え方、
行動は、中小企業経営の手本になります。

事業意欲がわく一冊です。

デザイナーのための著作権ガイド

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日は書籍のご紹介です。

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デザイナーのための著作権ガイド
赤田繁夫、上野善弘、大井法子、久野寧子 共著、
パイインターナショナル

私は専門学校日本デザイナー学院で
著作権について授業を行っています。

同書はデザインに関する著作権に特化して、
わかりやすく解説しており気に入っています。

生徒に紹介している一冊です。

レベルも初歩から判例紹介など、
かなり突っ込んだところまで書いてあり、
著作権に詳しくないデザイナーの方から
弁理士などのプロまで幅広い層に喜ばれる一冊です。

法律書の堅苦しい雰囲気はできるだけ排除されています。
レイアウトが読みやすく、カラーページも多いです。

以下のような使い方ができます。

・豊富なQ&Aを辞書的に使う。
・契約書のひな型を参考にする。
・全編読んでしっかりデザイン分野の著作権を学ぶ。

なお、著作権全般の基礎を学ぶには、
著作権情報センターの「はじめての著作権講座」が良いです。
(pdfで無料で見られます)
http://www.cric.or.jp/publication/pamphlet/index.html

ちなみに、JAGDAの「グラフィックデザイナーの著作権Q&A」
もよい本でしたが現在は入手困難です。

「デザイナーのための著作権ガイド」は
5800円+税、と価格は高めですが、
無用なトラブルを回避できると思えば安いものです。

業界関係者はしっかり学びましょう。

21_21 DESIGN SIGHT コメ展

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

21_21 DESIGN SIGHTで現在開催されている企画展
「コメ展」に行ってきました。

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2年前の企画展「テマヒマ展-東北の食と住-」と似た雰囲気です。

植物、食品、産業、日本文化、日本の風土、信仰、
さまざまな切り口でコメを見つめた展覧会です。

日本人の生活、歴史を語る上で
外すことができないコメですが、
私の知らないことがたくさん展示されていました。

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約40分の映像作品もある一方で、
子どもが楽しむような
遊びの要素の強い展示もありました。

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藁も「しめかざり」や「ひも」「袋」など、
さまざまな使われ方をしていることを
あらためて気付かされました。

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太陽と大地と水、
そして先人が積み重ねてきた努力の恵みを
私たちはいただいているのですね。

コメについてたくさん学べます。
日本文化に関心がある方にもお薦めです。

私は展覧会を見て、コメを伝える、表現する方法に、
こんなものがあるのかと参考になりました。

別の何かのデザインに応用できそうです。

プロのデザイナーにとっては、
表現の幅を広げるのに役に立つ展覧会だと思います。

会期は6月15日まで。