源光庵の「迷いの窓」と「悟りの窓」は最高のデザイン

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
先日、京都の源光庵に行って来ました。

源光庵は、もともと1346年に臨済宗のお寺として
創建されましたが、
1694年に曹洞宗のお寺して再興されています。

本堂は曹洞宗のお寺となったときに建てられています。

本堂には、禅の教えが込められた
「迷いの窓」と「悟りの窓」があります。

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右の角窓が「迷いの窓」です。

「迷いの窓」は4つの角に人間の生涯、
生老病死の四苦を表しているそうです。

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四苦八苦も含めて、
自らの思うようにならないことへの自らの心を
見つめるための窓です。

丸窓の「悟りの窓」は、円型に「禅と円通」の心、
円は大宇宙を表現しています。

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「悟りの窓」の前にじっと座っていると、
とても清らかな気持ちになれます。

無心になるもよし、宇宙を感じるもよし、
焦点を絞った庭の景色を見つめるのもよいです。

ひらめきや気づき、悟りの境地が
もたらされるかもしれません。

見事なデザインです。見事な芸術です。

論理付けた造形を良いデザインとして
ありがたがる傾向もありますが、

この窓は、そのような文脈、背景(コンテクスト)を
知らなくても、見る者の心を打つ窓だと思います。

感性と論理がともに優れているデザインこそ、
本当に優れたデザインだと思います。

源光庵は、京都の他の人気の観光地に比べると、
ずっと観光客は少なめでした。

たまたまでしょうが、外国人も見かけませんでした。

タクシーの運転手さんに聞いたところ、
JR東海のTVCMで最近は人気が出てきて、
紅葉の時期は混雑するそうです。

紅葉の眺めも美しいと思います。

しかし、自らの心を見つめるには
じっと静かに窓を眺められる、
空いている時期に行くのが私のお勧めです。

Adobe Color CCで配色の悩みを解消しよう!

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

パンフレットやwebサイトを作っているときに、
色の組み合わせに迷うことがあると思います。

その悩みを解消する「Adobe Color CC」を
今日はご紹介します。

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Adobe Color CC」はアドビシステムズが
提供する配色支援サービスです。
無料で利用できます。
https://color.adobe.com/ja

昨年10月までは「Kuler」という名前でしたが、
リニューアルされています。

アドビのCreative Cloudシリーズの一部として、
PhotoshopやIllustratorなどのデザインソフトと
連携できるようにつくられていますが、
それらのソフトを使っていなくても利用価値は高いです。

マイクロソフトのWordやPowerpointでの
資料作成時にも参考にできます。

中心となる色を決めて、
カラールールのさまざまなパターンに当てはめれば、
配色理論に基づくパターンを提示してくれます。

他にもいろいろ機能があります。

作成画面の右側にあるカメラのアイコンを押すと、
自分が持っている画像から色を自動で取り出してくれる
機能もあります。

探索で言葉を入力して、
世界中の人がすでに登録している配色パターンを
参考にすることもできます。

AdobeIDを登録すれば、
自分の配色パターンを保存できたりします。

操作はいろいろ遊びながら覚えましょう。

私も3、4色以上の組み合わせは、
悩むことが多いので重宝しています。

スマートフォンアプリもあります。

センスは知識からはじまる

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日は書籍のご紹介です。

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センスは知識からはじまる
水野学、朝日新聞出版

水野さんは、NTTドコモ「iD」や、
くまモンのデザインを手掛けています。

センスがある人とは、
どのような人かを語った一冊です。

水野さんは次のようにセンスを定義します。

「センスのよさ」とは、
数値化できない事象のよし悪しを判断し、
最適化する能力である。

そして生まれつき備わっている感覚、能力
のようなものではないと主張しています。

美的センスを中心に書かれています。

彼の主張は、センスとは知識の集積から予測、
判断するものだ、ということだと思われます。

センスを磨くために、具体的には
王道や定番を見る、流行を学ぶことなどを
勧めています。

名著「アイデアのつくり方」「思考の整理学」と
考え方は近いところがあります。

また、デザインにおいて、自分の好き嫌いから
離れるべきという主張は私も賛成です。

デザインプロセスを学ぶのにも有効な一冊です。

ハンガラムデザイン美術館

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
韓国レポートの最終回です。

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ハンガラムデザイン美術館は、
先週ご紹介した芸術の殿堂の施設のひとつです。

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チケットは美術館の入り口ではなく、
芸術の殿堂のビタミンステーションで購入しなければならず、
言葉がわからない私は苦労しました。

私が行ったときは、あるマンガ家に焦点を当てた
企画展が開かれていました。

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ハンガラムデザイン04.jpg
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私はグラフィックデザインやプロダクトデザインの
展示が見たかったのですが、
訪問したタイミングが悪かったみたいです。

こちらは先週ご紹介したハンガラム美術館より
人は少なかったです。

ただ、芸術の殿堂には「カフェバウハウス」という
カフェもありますから、
建築やデザインが意識されていることは間違いありません。

芸術の殿堂04.jpg

ハンガラム美術館、ハンガラムデザイン美術館は、
韓国国立中央博物館やサムスン美術館、
東大門デザインプラザを見て、
さらに時間があれば行く感じでよいと思います。

良い施設で楽しめますが、
アジアトップレベルの美術館・博物館と比べるのは、
さすがに酷かなと思います。

韓国レポートが最終回なので、
ソウルの街歩きの感想を。

訪問した施設のいずれも
webサイトは日本語対応していました。

日本人を受け入れる体制が
しっかりしていることに感心しました。

地下鉄も車両が新しく、運行本数も多いなど、
日本に負けていない印象を受けました。

日本が学ぶべき部分もありそうです。

また、サムスン、ヒュンダイなど、
電気、重工業分野では強さがあり、
日本企業の製品はあまり見かけませんでした。

一方で、セブンイレブンやセコムをたくさん見ました。
小売・サービスでは日本勢がかなり進出しています。

セブンイレブンに入ったら、
レジにいる店員が弁当を食べていました。

私が商品をもってレジに行くと、
箸をおいてレジ打ちしてくれました。
ちょっと驚きました。

そうしたアルバイトのレベルを見ると、
サービス分野では日本勢が優位なのかもしません。