今日は祇王寺をご紹介します。

祇王寺は京都の嵯峨にある小さなお寺です。
美しい庭を目当てに来る方が多いです。

私は拝観時間が始まる朝9時に行きました。
朝の竹林や苔庭は清々しかったです。
雨が降っていたので、
苔は輝きを増していたように思います。

苔庭に落ちた小枝や落ち葉などを
丁寧に拾っている清掃担当の女性に尋ねたところ、
毎朝掃除をしているそうです。

毎日の手入れがこの庭を作っているのですね。
作庭は誰かわかりませんが、
竹林が外の世界の音を消し、苔が悠久の時間を感じさせます。
祇王寺は、平清盛という権力者から
愛されなくなってしまった祇王の
悲恋の尼寺として知られています。
もののあわれを感じる方もいらっしゃると思います。

ただ、私は寂しさよりも自然の豊かさを感じました。
竹や苔がやわらかさを生み出し、
水琴窟や草庵を見ても、
お寺にしては寂しさを感じさせません。
落ち着いた豊かな自然の中で
仏道に励んだのかもしれないと思いました。
嵐山駅からは徒歩で30分くらいかかります。
嵯峨野の竹林と合わせて散歩するのもよいでしょう。

祇王寺のwebサイトは、
ITの新しい技術も盛り込まれています。
http://www.giouji.or.jp
webサイトの写真も美しく、面白いです。
webサイトのデザインも芸術的です。