Tokyo Midtown Award 2015

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日は「東京ミッドタウンアワード2015」のご紹介です。

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先週ご紹介したデザインタッチで受賞作が展示されていました。
アートコンペ250件、デザインコンペ1316件の応募がありました。

デザインコンペの受賞作の中から4点ご紹介します。
今年のデザインコンペのテーマは「おもてなし」でした。

グランプリは「ことはね」です。

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外国人観光客に向けて、
「私はこの国の言語を話せます」
という意思表示がさりげなくできる羽です。

異国の地で、自分の国の国旗を見たら、
きっとすごく安心するのではないでしょうか。

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この羽が胸や帽子などにたくさんついていたら、
日本を好きになってくれる外国人が
もっと増えそうです。
素晴らしいデザインです。

準グランプリは「浮世絵プチプチ」です。
包装に使う「プチプチ」の背景に浮世絵」あります。

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優秀賞は「落雁ポーション」です。

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落雁をモチーフとしたガムシロップとミルクです。
今回の受賞作の中でも美しさは際立っていたと思います。

審査員特別賞の佐藤卓賞は「はしおきガム」です。

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磁器のような日本の美しさが伝わる、
食後のお口直し向けのガムです。
こうしたデザイン、私は好きです。

もうひとつ気に入ったのが原研哉賞の「充電ざぶとん」です。

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非接触の携帯電話充電機能をもった電気機器が
座布団になっています。

命の次にスマートフォンが大切な人も現在は、
それなりにいるようですから、
ふかふかの座布団に鎮座しているスマートフォンは
商品化されれば受け入れられるでしょうし、
世相を表す皮肉もすこし感じてしまいます。

他にも面白い作品が展示されていました。
毎年、楽しませてもらっています。

東京ミッドタウン デザインタッチ2015

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今年が第9回の東京ミッドタウンの
デザインタッチのレポートです。

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10月16日から11月3日にかけて、
「つながるデザイン」をテーマに
さまざまなイベントが行われました。

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ワークショップ、カンファレンスも例年同様に
開催されていました。

芝生広場では「つみきのひろば」と題して、
つみきのトンネルやクリエイターの展示などが
ありました。

つみきのあそびばは特に子供連れに人気でした。

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ガレリア3階には「つみきのまち」も。

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ここでは、つながるをテーマに、
ミッドタウンで販売している商品が
展示されていました。

面白かったのが「MUJI HUT」。
無印良品がお披露目していた3つの小屋です。

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豊かな時間を過ごすミニマムな小屋を
3人のデザイナーと開発しました。

郊外の自然に触れたり、一人で過ごしたり、
普段できない会話を楽しんだりするための小屋です。

深澤直人さんの「木の小屋」。

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小屋は別荘ほど大きくありません。
自然に入り込みながら小さく暮らす提案です。

ジャスパー・モリソンさんの「コルクの小屋」。
田舎で短い時間を過ごす小さな家として
デザインされています。

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コンスタンチン・グルチッチさんの「アルミの小屋」。
トラックの荷台の部品と構造を転用した、
用途を限定しない、堅固かつ極めてシンプルな箱です。

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どれもなぜか入りたくなります。
そしてのんびり過ごしたくなります。

離れや書斎にあこがれてしまうのは、
私だけではないでしょう。

GOOD DESIGN EXHIBITION 2015や
東京ミッドタウンアワードは、後日にお伝えします。

ウラからのぞけばオモテが見える

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
書籍のご紹介です。

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ウラからのぞけばオモテが見える
佐藤オオキ/nendo・10の思考法と行動術
佐藤オオキ、川上典李子、日経BP社

日本を代表する若手デザイナーの
佐藤オオキさんの仕事を紹介した一冊です。

佐藤オオキさんのデザイン事務所はnendoといいます。

第2章のnendoの行動術は、
デザイン事務所経営についても書かれていて、
とても興味深く読みました。

第1章の思考法は川上さんが書かれているようですが、
思考ですから観念的な内容ですが、
それにもかかわらず、わかりやすくまとめています。

「面」で考える、という項目がありますが、
私はとても共感できました。好きですね。

その他の項目も佐藤さんのオリジナリティが感じられます。

文化に対する造詣も含め、かなり博識な方だと思います。
デザインの引き出しの多さには驚かされます。

クライアントや消費者をよく観察していますし、
論理や知識の裏づけがありながら、
どこか遊び心や柔らかさがあるデザインが
人気の秘密なのかもしれません。

思考法や行動術は、
問題解決をするデザインを支えるものです。

新しいことを考えたい人にはお勧めの一冊です。

今年、ダイヤモンド社から刊行された
「問題解決ラボ―『あったらいいな』をかたちにする『ひらめき』の技術」
も買ってみたいと思います。

D&DEPARTMENT京都

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日はD&DEPARTMENT KYOTOのご紹介です。
http://www.d-department.com/jp/shop/kyoto/


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D&DEPARTMENTは「息の長いその土地らしいデザイン」の
発掘、紹介をしているお店です。11店舗あります。

5年前に当ブログでご紹介しています。

2010年08月09日:ロングライフデザインは企業の姿勢を問う
http://brand-design.seesaa.net/article/158748081.html

今日は昨年11月に開店した京都店です。

京都造形芸術大学が主体となって
佛光寺の境内に出店しています。

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フランチャイズによる出店です。

品揃えは東京とまったく同じではありません。
同じ商品もありますが、京都らしい商品も並んでいます。

企画展示スペースや食堂もありました。

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私は「ぶぶあられ」を買いました。
お茶漬けのあられです。

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「ぶぶづけ」ひとつとっても、
京都店のブログをご覧ください。この面白さです。
http://www.d-department.com/jp/shop/kyoto/blog/2015/02/post-4108.html

私の中では、あられは日頃はあまり意識していない
「脇役」でしたが、
香ばしくて、お茶でふやけるとおいしい逸品でした。

それぞれの地元にある「よい仕事」「よい商品」に
目を向け、掘り起こしているのが素晴らしいですね。

ここで買った京都土産は喜ばれました。