おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
かわさき産業デザインコンペ2015のレポートです。
1月29日に川崎市産業振興会館で
公開審査会が行われました。
コンペは今年で第20回を迎えました。
101点の応募があり、
グランプリには藤丸祥次さんの
「Flip Stool」となりました。
ステップを内側にひっくり返して
収納できるデザインで、
脚立(ステップラダー)としてだけでなく、
サイドテーブルやラックとしても使用できる機能性と
たたずまいの美しさがよいですね。
優秀賞は4作品が選ばれました。
私が気にいった2作品をご紹介します。
ひとつは、板金の特性を活かした新しい生活用品
「bend-base 風にたなびく一輪挿し」です。
風で花が揺れる一輪挿しです。
板も揺れることで光の反射が変わるので、
風にたなびくことで美しさが増す作品です。
より自然界に近い雰囲気が楽しめますよね。
掃除などの手間がかかりそうではありますが、
新しい提案をしたデザインだと思います。
もうひとつは、
博物館・美術館の館内員が使用する椅子
「maro-n(まろーん)」です。
こちらも館内に溶け込む外観で、
座面や収納などの機能も優れている提案でした。
過去の入選作から商品化されたデザインも
いくつか展示されていました。
川崎市の中小企業にとっては、
よい商品開発のアイデアになっています。
コンペの公開審査会の後に行われた
GKインダストリアルデザイン社長の
田中一雄氏の講演もお話に深みがあって
興味深いものでした。