おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日は昭島市商工会で「値上げ」をテーマに講演します。
本日のブログは、講演でもお話しする、
東京都町田市の電器販売店「でんかのヤマグチ」の話題です。
山口社長の本を3冊ご紹介します。
写真左から
なぜこの店では、テレビが2倍の値段でも売れるのか?
山口 勉、日経BP社
でんかのヤマグチさんが「安売り」をやめたワケ
山口 勉、宝島社
よそより10万円高くてもお客さんが喜んで買う「町の電器屋さん」が大切にしていること
山口 勉、すばる舎
でんかのヤマグチの経営のエッセンスは、
いずれの書籍でもつかめます。
家電の小売業は、他の店でもまったく同じ製品が買えるため、
価格で競うことになりやすい業種です。
ヤマグチは「トンデ行きます」と宣言し、
地域のお客様に密着した徹底的なサービス、
御用聞きに集中して、安定した経営を実現しています。
裏サービスと呼ばれる家電販売とは関係ない
ちょっとした手助けも無料で引き受け、
遠くの親戚よりも近くのヤマグチ、
という関係を築いています。
御用聞きや顧客サービスを徹底して行うため、
顧客を絞っています。
また、仕入商品をパナソニックに絞り、
価格は安くしない、という大手家電量販店の逆を行く
経営戦略で成功しています。
その戦略を実行するための
組織運営、人材活用、おもてなしの心づかいは
本当に見事です。
ヤマグチの戦略を真似するのはやさしくないのでしょう。
店舗は駅から離れたところにあります。
一般的な街の電器屋より店舗面積は大きめで、
リフォームやオール電化のコーナーや
卵や飲料などの飲食品も売っていました。
買物に来ているご夫婦様が
「ヤマグチさんは大好きなの」
と店員に話していました。
本当に愛されているお店です。
安くしないと売れないと決め付けないことです。
競争軸を変えればチャンスがあることを示す会社です。