今日は日経デザイン7月号についてです。
特集は「中小企業にデザインの力を!」です。

デザインに注力している中小企業が取り上げられています。
それぞれの企業の取り組みは異なり、
うまくいったポイントもひとつに
まとめられているわけではありません。
事例に関心のある中小企業には、ぴったりの特集です。
いろいろな気付きや感想があると思いますが、
私は外部デザイナーの活用の難しさを感じました。
次のような事例が掲載されています。
外部のデザイナーに依頼したことがあるが、
商品への思いが十分に表現できていないと感じて、
社長自らIllustratorやPhotoshopのソフトの使い方を
習得してパッケージデザインをした食品製造業。
過去にラベルをデザイナーに依頼したことが
数回あったが、いずれも想像の範囲内だった。
別のデザイナーとの出会いから
想像を超えたデザインが生まれた食品製造業。
CI(コーポレートアイデンティティ)や
ブランド戦略を推進するなかで、
インハウスデザイナーを採用して
デザイン部門を立ち上げ、広報に力をいれる製造業。
単にデザイナーに依頼すればうまくいくほど
簡単ではないと、あらためて感じます。
妥協なきデザインへの思いを中小企業が持って、
外部のデザイナーを何人も探したり、
自らデザイン技術を学んだりしています。
また、デザイナーの「作品」にならないために、
どの販路にどれくらい売るかという
提案ができるプロダクトデザイナーが
求められていることも感じました。
6月号はデザインの価格に関する特集でしたが、
7月号を読むと、応え切れていないニーズが
すこし見えるような気がしました。