2016年をデザインで振り返る

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

今年のデザインの話題としてはポケモンGOと
東京五輪・パラリンピックのエンブレムが
印象に残りました。

「ポケモンGO」は、ナイアンティックと
任天堂の関連会社のポケモンが、
共同開発したスマートフォン向けのゲームです。

拡張現実(AR)の技術が使われており、
現実の位置情報とゲームの世界が重なっています。

スマートフォンを持って街を歩くと、
ポケモンと会え、ポケモンを集めたり、
育てたりするゲームです。

移動しないとゲームが楽しめないしかけで、
ゲームによって、新しい場所へ出かける
動機を産みました。

ゲームに夢中になったまま移動する人もおり、
事故を誘発してしまう側面があることは
残念ですが、新しい技術の楽しみ方を
提示したことも事実だと思います。

もちろん、ヒットにはキャラクターや
ゲーム性の良さも大きいと思います。

ゲームはバージョンアップしていくようです。
よりよいゲームに進化することを期待します。

もうひとつの話題は、2020年東京五輪・
パラリンピックのエンブレムです。

最初に決定したエンブレムの撤回を
決めたのが昨年9月でした。

昨年の秋にエンブレムの公募を開始し、
今年の4月に最終候補4作品を発表しました。

そして4月25日に、野老朝雄(ところあさお)さん
がデザインした「組市松紋」(くみいちまつもん)
に決定しました。

tokyo2020emb.jpg

日本らしい藍色と市松模様を活かしたデザインで、
精緻な造形も日本らしく思えます。

ちなみに、最終候補4案の中で
私が一番良いと思ったデザインでした。

エンブレムにこめられたメッセージなどは、
以下のURLをご覧いただくとよいです。
https://tokyo2020.jp/jp/games/emblem/

エンブレムが、どのように使われるかも大切です。
今後注目していきましょう。

今年一年間、当ブログにお付き合いいただき、
ありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。
皆様、よい年をお迎えくださいませ。

2016年をブランドで振り返る

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
2016年もあとわずかとなりました。

今年のブランドの話題を振り返ります。

商標権に関する新しい話題をご紹介します。

今年の4月1日から商標審査基準が改訂され、
商標法第3条第1項第6号に関する基準が
変わりました。

タグラインやキャッチフレーズについて
宣伝広告や企業理念としてだけでなく、
造語としても認識できる場合には、
登録できることになりました。

例えば、カゴメ株式会社は
「自然を、おいしく、楽しく。」
(商標登録第5887037号)を
今年4月1日に出願し、登録しています。

キャッチフレーズは原則として登録できない、
という基準ではなくなりましたが、

その商品の宣伝広告として、
一般的に使用される語句や他社も使用している語句は
どの企業の商品かわからないので、
引き続き登録は難しいことに変わりありません。

また、昨年に当ブログで取り上げた
色の商標はまだ特許庁で審査中のようです。

現時点で登録されていないようです。
かなり慎重に審査しているのでしょう。

登録第一号は話題のニュースになりそうです。

GOOD DESIGN EXHIBITION 2016(3)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
GOOD DESIGN EXHIBITION 2016のレポートの最終回です。

グッドデザイン・ベスト100から
私の目に留まったデザインをご紹介します。

本日のひとつめは、LIXILの「アクアセラミック」です。
グッドデザイン金賞を受賞しました。

GDE201608.jpg

こちらはデザインより
技術や発明と言った方が近いかもしれませんが、
陶器の表面を超親水性にした商品です。

2016年02月23日
株式会社LIXIL「アクアセラミック」のニュースリリース
http://newsrelease.lixil.co.jp/news/2016/020_water_0223_01.html

汚れの下へ水が入り込み、汚れを浮かすそうです。

動画の1分05秒あたりからご覧になると、
ペンで書いた汚れが水で浮くシーンが見られます。

Youtube動画【LIXIL】マテリアルコネクションに
認められたアクアセラミックの実力


水できれいな状態が続き、清掃が簡単になりそうです。
同社は「キレイが100年続く」とうたっています。

本当にこんなに汚れが落ちる状態が続くなら、
素晴らしいです。

次はSIXの「Lyric speaker」です。

GDE201609.jpg

歌詞が音楽に合わせて表示されて、
その文字も音楽に合わせて動くような
見ることも楽しめるスピーカーです。

面白いアイデアですね。
会場で見入ってしまいました。

最後はTESSの車椅子「COGY」です。
グッドデザイン金賞を受賞しました。

GDE201610.jpg

自分の足でこぐ車椅子です。
どちらかの足が少しでも動かせれれば、
ペダルがこげるようになっています。

自分の足を使って動ける楽しさや
リハビリ面での効果も期待できるようです。

受賞展では試乗もできました。
私も試乗しました。
操作性や乗り心地は良かったです。
すぐに慣れると思います。

足でこぐ車椅子は、私の固定概念を打ち破りました。
驚きましたし、
このような商品を望んでいる人がいることを知りました。

他にも素晴らしいデザインがたくさんありました。
また来年も行きたいと思います。

講演「ゼロから始める、失敗しない値決めのイロハ」

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

12月15日の東京都中小企業振興公社の
女性起業家サポートラウンジ「Women's cafe」で
講演します。

テーマ:「ゼロから始める、失敗しない値決めのイロハ

日時:平成28年12月15日(木)10:00~13:00
場所:東京都中小企業振興公社 住友商事神田和泉町ビル 9F 会議室

主催:東京都中小企業振興公社
参加費:無料
定員:20名
対象:ビジネスアイデアや想いをもっており、
前向きに現状を変えていきたいと考えている女性

カリキュラム
・PSM分析を試してみよう
・値段を決めるために必要なこと
・価格と顧客心理の関係
・値段をあげるためのテクニック
・個別質問コーナー

価格を決めるときに使うアンケート手法の
PSM分析を参加者を対象に実施しますので、
顧客ターゲットが女性の方は特にお勧めです。

価格をどのようにつけたら悩んでいる方、ぜひお越しください。
消費者心理や値上げの仕方についてもお話しします。

詳細・お申込みは以下のリンクをご覧ください。
http://www.tokyo-kosha.or.jp/support/sogyo/women/event.html

申込締切は前日の14日までです。

GOOD DESIGN EXHIBITION 2016(2)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

3週ほど間が空きましたが、
GOOD DESIGN EXHIBITION 2016のレポート続編です。
私が良いと思ったデザインをご紹介します。

まずは「東京防災」です。

GDE201605.jpg

東京都が発行した防災のガイドブックです。
300ページ以上もあります。

内容はいたって真面目ですが、
イラストが多く、漫画も取り入れるなど、
読みやすさに配慮しています。

多くの人に読んでもらわなければ意味がないので、
このような努力は素直に評価したいです。

ホームページ上でも内容は公開されています。
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2015/08/20p8l300.htm

都外の人でも電子書籍で無料でダウンロードできます。

あらかじめ読んでおいて、
いざというときに再度見返すと役に立ちます。

次は「ジャックオーランタン型のゴミ袋」です。
グッドデザイン特別賞(地域づくり)を受賞しました。

GDE201606.jpg

ハロウィンに六本木や渋谷に大量のゴミが発生しますが、
そのゴミ拾いを促すデザインと言えます。

このゴミ袋の裏面には、燃える、燃えないなどの
見分けがつくようになっているのですが、
オレンジにこだわらずに黄色や紫、黒などを使って、
ごみ収集のしやすさまで踏み込んでも良いと思いました。

本日の最後のご紹介は
株式会社ミヤゲンの「キャリーカップ」です。
グッドデザイン特別賞(ものづくり)を受賞しました。

GDE201607.jpg

さまざまな大きさのカップを持ち運べるレジ袋です。

今までは紙製カップホルダーを使い、
ホルダーごと袋にいれて運ぶことが多かったですが、
資材の削減を考えると、この袋は優れています。

袋にカップを入れると、
アジャストシールが必要な分だけ剥がれて、
ぴったりはまります。

以下のwebサイトを見るとわかりやすいでしょう。
http://miyagen8.co.jp/ja/products/chemical-products/carrycup/

1個用と2個用の袋があります。
コンビニコーヒーがこれだけ売れていますから、
需要はあるでしょう。

他にもご紹介したいデザインがあります。
また後日に。