おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
小さい企業のマーケティング事例をご紹介します。
銀座の森岡書店が販売する本は一冊だけです。
扱う本は一週で替わります。
一冊に焦点を当て、
著者を招いたり、イベントを開催したりして販売します。
銀座の歴史ある建物の1階にあります。
店員と顧客との交流の場だけでなく、
著者と読者の交流の場にもなっています。
著者にも読者にも幸せなことだと思います。
店内は毎週の著書の世界が表現されています。
書店であり、ギャラリースペースです。
一冊の本だけでは
さすがに事業としては厳しいと思います。
著者が扱う作品や、
本の主題に関連する商品の展示や販売もしています。
一方で、レンタルギャラリーとしてのレンタル料は
あまり取らないようにしているみたいです。
一昨年に開店したのですが、
ネットのニュースによると一年目から黒字だそうです。
「一冊だけを販売する書店」という驚きのコンセプトは、
海外ののマスコミでも取り上げられました。
大きく報道されたことも業績に寄与したと思いますが、
コンセプト、ビジュアル、建築、じゅう器などの
総合的なデザインも優れています。
建物とショップコンセプトを大切にしています。
店舗の入口の足下には店名の下に
「A SINGLE ROOM WITH A SINGLE BOOK」
と書かれています。
店舗面積を拡大させていく書店の
逆を行くマーケティング戦略です。
本を選ぶ店主の目利き力が鋭ければ、
リピート顧客も確保できると思います。
営業時間は13時から20時。月曜日が定休日です。
参考webサイト
Yahoo!ライフマガジン
「森岡書店」が銀座でたった一冊の本を売るワケ
http://lifemagazine.yahoo.co.jp/articles/3385
にっぽんのマーケター
マーケターの企みVol.36:森岡書店 店主 森岡督行さん
http://nipponmkt.net/2016/08/03/takurami36_moriokashoten_morioka01/
ライブドアニュース NEWSポストセブン
毎週1冊しか扱わない書店 客足絶えず開店1年目から黒字
http://news.livedoor.com/article/detail/11409339/