おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
ミラノのスフォルツェスコ城博物館をご紹介します。
ルネサンス期にスフォルツァ公爵の城として建てられ、
現在は博物館・美術館の複合施設になっています。
装飾芸術美術館(Museum of Decorative Arts)は
食器や壁面装飾(タイル?)、タペストリーなどが
飾られていました。
工芸作品が多く見られます。
装飾芸術美術館とつながっている古代美術館の
レオナルドダビンチの板張りの間
(SALA DELLE ASSE)は、
修復のため一時的に閉鎖されていました。
写真は閉鎖されている扉の隙間から天井を写したものです。
ロンダニーニのピエタの美術館は、
ミケランジェロの「ロンダニーニのピエタ」だけが
展示されています。
ロンダニーニのピエタは、ミケランジェロが
10年をかけて制作しながらも
未完に終わった最後の作品です。
ピエタは、聖母マリアが死んだキリストを抱く姿のことです。
ロンダニーニ侯爵の屋敷に作品があったので、
「ロンダニーニのピエタ」と呼ばれています。
2人の像は痩せ細っていて、
ダビデ像のような、ミケランジェロの作品に多く見られる
力強い筋肉を備える姿とは雰囲気が異なります。
死者や悲しみを表現しているのでしょうか。
未完とされていますが、
2人が溶け合っているような状態を目指して
制作していたのではないか、という人もいます。
5ユーロの入場料ですべての博物館が共通で見られます。
家具と木工彫刻美術館のレポートは次週に。
桂離宮の春夏秋冬を楽しむ茶室
おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
桂離宮には四季に合わせてつくられた茶室があります。
松琴亭(しょうきんてい)は冬に主に使われた茶室です。
茅葺造りで最も格の高い造りの茶室です。
鮮やかな市松模様のふすまや、
写真右には、かまどがあります。
建物は西向きで、最も寒くなさそうです。
縁側に台所があり、親王様が
簡単な料理をすることもあったらしいです。
茶屋からの眺めも豊かで飽きません。
春から夏に主に使われた茶室である
賞花亭(しょうかてい)は小高い丘の上にあります。
風が通り抜けやすい簡素な造りになっています。
写真がなくて申し訳ありません。
とても簡素で小さい茶室で、
見学者で室内が一杯になったので撮りませんでした。
茶室からの景色は下の写真です。
夏に主に使われた茶室である
笑意軒(しょういけん)は、修復工事中で、
あいにく見ることができませんでした。
北向きの茶室で船着場から行けます。
茶室の裏は見えませんでしたが、
離宮外の水田から風が抜けるように造られています。
涼やかですね。
月波楼(げっぱろう)は秋向けの茶室です。
屋形船に乗っているような気持ちに
なれるように造られたそうです。
そのため、柱をわざと残すように設計したそうです。
秋の夜長に南東の空の満月を楽しんだのでしょう。
日本庭園は、見る人に山や海を想像させる設計に
なっていることが多いです。
桂離宮は、兼六園や偕楽園のような
広大な庭園ではありませんが、
四季を豊かに楽しめるように造られています。
わざと歩きにくくして足下に意識をもたせたり、
松やソテツを植えて、遠くの景色を見えにくくしたりして、
目の前にパッと開ける景色を堪能してもらうなど、
限られた敷地の中で豊かな変化があって飽きません。
住吉の松は池を隠すように植えてあります。
桂離宮が作られたのは、
華やかな安土桃山文化の後です。
質素な中に洗練された宮廷文化を感じさせ
日本ならではの美しい庭園です。
自然や建物、調度品、文化のいたるところに
美しさを見出した日本の心が感じられます。
桂離宮には四季に合わせてつくられた茶室があります。
松琴亭(しょうきんてい)は冬に主に使われた茶室です。
茅葺造りで最も格の高い造りの茶室です。
鮮やかな市松模様のふすまや、
写真右には、かまどがあります。
建物は西向きで、最も寒くなさそうです。
縁側に台所があり、親王様が
簡単な料理をすることもあったらしいです。
茶屋からの眺めも豊かで飽きません。
春から夏に主に使われた茶室である
賞花亭(しょうかてい)は小高い丘の上にあります。
風が通り抜けやすい簡素な造りになっています。
写真がなくて申し訳ありません。
とても簡素で小さい茶室で、
見学者で室内が一杯になったので撮りませんでした。
茶室からの景色は下の写真です。
夏に主に使われた茶室である
笑意軒(しょういけん)は、修復工事中で、
あいにく見ることができませんでした。
北向きの茶室で船着場から行けます。
茶室の裏は見えませんでしたが、
離宮外の水田から風が抜けるように造られています。
涼やかですね。
月波楼(げっぱろう)は秋向けの茶室です。
屋形船に乗っているような気持ちに
なれるように造られたそうです。
そのため、柱をわざと残すように設計したそうです。
秋の夜長に南東の空の満月を楽しんだのでしょう。
日本庭園は、見る人に山や海を想像させる設計に
なっていることが多いです。
桂離宮は、兼六園や偕楽園のような
広大な庭園ではありませんが、
四季を豊かに楽しめるように造られています。
わざと歩きにくくして足下に意識をもたせたり、
松やソテツを植えて、遠くの景色を見えにくくしたりして、
目の前にパッと開ける景色を堪能してもらうなど、
限られた敷地の中で豊かな変化があって飽きません。
住吉の松は池を隠すように植えてあります。
桂離宮が作られたのは、
華やかな安土桃山文化の後です。
質素な中に洗練された宮廷文化を感じさせ
日本ならではの美しい庭園です。
自然や建物、調度品、文化のいたるところに
美しさを見出した日本の心が感じられます。
日本庭園の傑作、桂離宮のデザイン
おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
桂離宮に行きました。庭園と建築の融合が美しく、
最高の日本庭園との呼び声も高い離宮です。
桂離宮は、後陽成(ごようぜい)天皇の弟である
八条宮智仁(はちじょうのみやとしひと)親王によって
1615年ごろに宮家の別荘として創建されました。
その子、智忠(としただ)親王も整備を進め、
1663年ごろまでには現在のような山荘や庭園に
なったそうです。
見学は定員35名のツアー形式です。
自由に自分のペースで見て回ることはできません。
所要時間は約1時間です。
人気があり、3ヶ月前に予約されることを勧めます。
当日申し込みは早い時間から並ぶ覚悟を。
宮内庁が管轄しており、入り口に警察官がいます。
身分証明書の提示も求められます。
庭を見に行く普段の気分とは異なります。
緊張感や念願かなって見に行ける高揚感があります。
上皇を迎えるために作った御幸門(みゆきもん)です。
あべまきという自然木の皮付き丸太の柱です。
御幸道は水はけが良くなるように
道の両端が低く、石が敷き詰められています。
桂川から水を引き込み池にして、
回遊式庭園になっています。
外腰掛(そとこしかけ)は、
茶室の松琴亭(しょうきんてい)での準備が
できるまでの待合い腰掛です。
写真は腰掛に座ったところからの風景です。
蘇鉄(そてつ)が植えられていて、
わざと池が見えないようにしています。
見えない方が、庭園の眺めのへ興味をかきたてますし、
茶室で眺める風景を鮮烈に感じてもらえるわけです。
外腰掛を出て茶室へ向かうと目の前が開けた光景になります。
左の石が敷き詰めら得ているのは洲浜と呼ばれ、
先端の灯籠を岬の灯台に見立てています。
海を横切るような石橋や石の並びは
天の橋立を見立てたものとされています。
対岸から見た景色が下の写真です。
下の写真は園林堂(おんりんどう)です。
瓦屋根のお堂でした。
宮家代々のご位牌が祭られていたそうです。
古書院の正面には月見台があります。
写真右へ突き出しています。
周りは苔庭に覆われています。
月見台は竹すのこで作られています。
御輿寄(おこしよせ)は古書院の玄関です。
春夏秋冬の4つの茶室については来週に続きます。
桂離宮に行きました。庭園と建築の融合が美しく、
最高の日本庭園との呼び声も高い離宮です。
桂離宮は、後陽成(ごようぜい)天皇の弟である
八条宮智仁(はちじょうのみやとしひと)親王によって
1615年ごろに宮家の別荘として創建されました。
その子、智忠(としただ)親王も整備を進め、
1663年ごろまでには現在のような山荘や庭園に
なったそうです。
見学は定員35名のツアー形式です。
自由に自分のペースで見て回ることはできません。
所要時間は約1時間です。
人気があり、3ヶ月前に予約されることを勧めます。
当日申し込みは早い時間から並ぶ覚悟を。
宮内庁が管轄しており、入り口に警察官がいます。
身分証明書の提示も求められます。
庭を見に行く普段の気分とは異なります。
緊張感や念願かなって見に行ける高揚感があります。
上皇を迎えるために作った御幸門(みゆきもん)です。
あべまきという自然木の皮付き丸太の柱です。
御幸道は水はけが良くなるように
道の両端が低く、石が敷き詰められています。
桂川から水を引き込み池にして、
回遊式庭園になっています。
外腰掛(そとこしかけ)は、
茶室の松琴亭(しょうきんてい)での準備が
できるまでの待合い腰掛です。
写真は腰掛に座ったところからの風景です。
蘇鉄(そてつ)が植えられていて、
わざと池が見えないようにしています。
見えない方が、庭園の眺めのへ興味をかきたてますし、
茶室で眺める風景を鮮烈に感じてもらえるわけです。
外腰掛を出て茶室へ向かうと目の前が開けた光景になります。
左の石が敷き詰めら得ているのは洲浜と呼ばれ、
先端の灯籠を岬の灯台に見立てています。
海を横切るような石橋や石の並びは
天の橋立を見立てたものとされています。
対岸から見た景色が下の写真です。
下の写真は園林堂(おんりんどう)です。
瓦屋根のお堂でした。
宮家代々のご位牌が祭られていたそうです。
古書院の正面には月見台があります。
写真右へ突き出しています。
周りは苔庭に覆われています。
月見台は竹すのこで作られています。
御輿寄(おこしよせ)は古書院の玄関です。
春夏秋冬の4つの茶室については来週に続きます。
ミラノトリエンナーレ
おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
先週ご紹介したトリエンナーレデザインミュージアムが
入っている複合施設「ミラノトリエンナーレ」のレポートです。
トリエンナーレデザインミュージアムの他にも、
多くの展示が行われています。
現代美術や社会問題をテーマにした展示が多かったです。
下の写真はアフリカからの難民をテーマにした展示です。
展示を見ながら、地上階から2階に上がっていく
階段の窓は美しく装飾されていました。
科学や古代と関連するような展示もありました。
地下にも展示やラボがありました。
全部で展示は7~8くらいあったのですが、
レストランとカフェがあわせて3件ありました。
このあたりはヨーロッパ、イタリアらしいです。
最上階のレストラン「TERRAZZA TRIENNALE」は
素晴らしい景色の中で、
本格的なイタリア料理がいただけます。
昼食を美味しくいただきました。
カフェは1階と庭にそれぞれあります。
庭には芸術作品の展示もあります。
展示を見なければ、建物には無料で入れますし、
センピオーネ公園内の施設ですから、
外で遊んでいる人たちもいました。
気軽にデザインや芸術と触れ合える環境はいいですね。
ミラノトリエンナーレは月曜日休館で、
10時30分から20時30分まで開館しています。
最上階のレストラン「TERRAZZA TRIENNALE」は
12時から25時まで営業しています。
夜にデザインや芸術を見て食事もできるミラノ。
さすがおしゃれです。
先週ご紹介したトリエンナーレデザインミュージアムが
入っている複合施設「ミラノトリエンナーレ」のレポートです。
トリエンナーレデザインミュージアムの他にも、
多くの展示が行われています。
現代美術や社会問題をテーマにした展示が多かったです。
下の写真はアフリカからの難民をテーマにした展示です。
展示を見ながら、地上階から2階に上がっていく
階段の窓は美しく装飾されていました。
科学や古代と関連するような展示もありました。
地下にも展示やラボがありました。
全部で展示は7~8くらいあったのですが、
レストランとカフェがあわせて3件ありました。
このあたりはヨーロッパ、イタリアらしいです。
最上階のレストラン「TERRAZZA TRIENNALE」は
素晴らしい景色の中で、
本格的なイタリア料理がいただけます。
昼食を美味しくいただきました。
カフェは1階と庭にそれぞれあります。
庭には芸術作品の展示もあります。
展示を見なければ、建物には無料で入れますし、
センピオーネ公園内の施設ですから、
外で遊んでいる人たちもいました。
気軽にデザインや芸術と触れ合える環境はいいですね。
ミラノトリエンナーレは月曜日休館で、
10時30分から20時30分まで開館しています。
最上階のレストラン「TERRAZZA TRIENNALE」は
12時から25時まで営業しています。
夜にデザインや芸術を見て食事もできるミラノ。
さすがおしゃれです。
トリエンナーレデザインミュージアム(Triennale Design Museum)
おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
夏にイタリアへ行きました。
これからイタリアのデザイン、芸術などをレポートしていきます。
初回はミラノのトリエンナーレデザインミュージアムです。
トリエンナーレデザインミュージアムは、
3年に1回の展覧会ミラノトリエンナーレを
常設の美術館にした「ミラノトリエンナーレ」の施設のひとつです。
ミラノの中心部、センピオーネ公園の中にあります。
ミラノトリエンナーレの地図
公園内の施設で、建物にも自由に入れますが、
展示を見るには入口正面の向かいにある入場券売場で
チケットを買います。10ユーロでした。
トリエンナーレデザインミュージアムには
厳密な意味での常設展はなく、
1年くらい長く開催される企画展があります。
訪問時には「Giro Giro Tondo Design for Children」が
開催されていました。
子供向けのデザインが展示されていました。
今回は子供向けのデザインだからか、
美術館のような静けさや、解説文はあまりなく、
科学館のような体験できる展示でした。
ピノキオはイタリアの作品なんですね。
絵本がたくさん。展示で知りました。
実際に子供連れの来館者もいて楽しんでいました。
1階にはミュージアムショップもあります。
永久収蔵されているイタリアデザインの展示は、
ミラノから少し離れたモンツァのヴィラ・レアレ、
(Villa Reale di Monza)で行われているようで、
見られなかったのは残念でした。
夏にイタリアへ行きました。
これからイタリアのデザイン、芸術などをレポートしていきます。
初回はミラノのトリエンナーレデザインミュージアムです。
トリエンナーレデザインミュージアムは、
3年に1回の展覧会ミラノトリエンナーレを
常設の美術館にした「ミラノトリエンナーレ」の施設のひとつです。
ミラノの中心部、センピオーネ公園の中にあります。
ミラノトリエンナーレの地図
公園内の施設で、建物にも自由に入れますが、
展示を見るには入口正面の向かいにある入場券売場で
チケットを買います。10ユーロでした。
トリエンナーレデザインミュージアムには
厳密な意味での常設展はなく、
1年くらい長く開催される企画展があります。
訪問時には「Giro Giro Tondo Design for Children」が
開催されていました。
子供向けのデザインが展示されていました。
今回は子供向けのデザインだからか、
美術館のような静けさや、解説文はあまりなく、
科学館のような体験できる展示でした。
ピノキオはイタリアの作品なんですね。
絵本がたくさん。展示で知りました。
実際に子供連れの来館者もいて楽しんでいました。
1階にはミュージアムショップもあります。
永久収蔵されているイタリアデザインの展示は、
ミラノから少し離れたモンツァのヴィラ・レアレ、
(Villa Reale di Monza)で行われているようで、
見られなかったのは残念でした。