多くの人にとって読み間違えにくい書体を
ユニバーサルデザイン書体といいます。
ユニバーサルデザイン書体の使用は
お客様や取引先、従業員にとってありがたいです。
ご自身では不都合を感じていなくても
小さい文字は読みにくい、
と感じている人はいらっしゃいます。
店舗の案内やビジネス書類で使うと良いでしょう。
ユニバーサルデザインフォント(UDフォント)は
いくつかのメーカーから発売されていますが、
モリサワからゴシック体と明朝体が無料で提供されています。
MORISAWA BIZ+(モリサワビズプラス)に会員登録すると
「BIZ UDゴシック」と「BIZ UD明朝」が
無料でダウンロードできます。
https://www.morisawa.co.jp/products/fonts/bizplus/
商用利用可です。
印刷物やwebサイトなどに使えます。
(ロゴの商標登録はできません)
小さい文字で実際に見ていきましょう。
下はゴシック体です。
「BIZ UDゴシック」は一番下です。
windowsにある書体と、
無料の源ノ角ゴシック、IPAゴシック、
私が好きなヒラギノと比べました。

同じ文字の大きさ(ポイント数)ですが、
「BIZ UDゴシック」は読みやすいと思います。
アルファベットの
大文字の「あい」、小文字の「える」、数字の「いち」を
並べましたが、一番見分けやすいです。
数字の「はち」と「さん」「ろく」の見分けも
字が開いているので区別しやすいです。
字を丸めていません。
数字の「なな」も左に縦棒(ひげ)が唯一ついています。
濁音の区別、「ブ」と「プ」、
「ば」と「ぱ」はあまり違いませんが、
総合的に一番読み間違えにくい書体だと思います。
明朝体はどうでしょう。
「BIZ UD明朝」は一番下にあります。

明朝は横棒が細いのですが、
UD明朝では縦、横ともに少し太く、
横は特に太くしているようです。
明朝はゴシックに比べれば
全ての書体が見えづらいですが、
「BIZ UD明朝」は明朝体の比較では
優れていると思います。
アルファベットの
小文字の「える」と数字の「いち」は
どの書体も見分けにくいですね。
大きい文字で比べてみたときは
「BIZ UD明朝」も良かったですが、
「源ノ明朝」が区別しやすかったです。
数字やアルファベットの区別のしやすさは
GoogleとAdobe、イワタに軍配を上げたいです。
ただ、「源ノ明朝」はちょっと個性的です。
「BIZ UD明朝」は万人に好かれそうな形ですし、
プロポーショナルフォントとして
文字が詰まっているので、
これを使えば間違いないという感じでしょうか。
役所などのお堅い組織でも受け入れられやすそうです。