瀬戸内国際芸術祭2019(5)女木島編

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
瀬戸内国際芸術祭の女木島編です。

女木島(めぎじま)は高松からフェリーで20分で着きます。
フェリーに多くの人が乗船していました。
外国人も目につきます。

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女木島は鬼ヶ島とも呼ばれます。
桃太郎の話で有名な鬼ヶ島です。

港の防波堤の先端には鬼の石像があります。

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また、鬼ヶ島の山の上に大洞窟があります。

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洞窟は実際に人が掘って作られたらしく、
海賊が根城にしていたのでしょうか。

海賊が鬼とされて物語になったと思います。

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そんな大洞窟は観光スポットで、
人形なども置いてあるのですが、
瀬戸内国際芸術祭では洞窟内に
「オニノコ瓦プロジェクト」の展示があります。

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鬼が住んでいた洞窟の中でに、
県内の中学生が伝統工芸士が指導を受けて作った
たくさんの鬼瓦が並べてあります。

2013年の芸術祭で展示され、
今回も手を加えて展示替えしています。

さまざまな鬼の表情が楽しめ、
鬼は洞窟への侵入者から鬼を守っているようです。

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地域の人がつくる芸術は、芸術祭を華やかにします。

女木島は鬼だけではありません。

冬の強風から家屋を守るために
オ-テと呼ばれる石垣も特徴です。

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オーテは芸術祭の作品ではありませんが、
石の種類や石積みが家によっても違いがあり、
こちらも楽しめます。

ただ、私が訪れた夏の日は、風が穏やかでした。
天気が良く、島の散策には良かったです。

「風の番人」という作品の後ろには、
砂浜で海水浴を楽しむ人がいます。

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芸術を楽しむ人、島を観光する人、
海水浴を楽しむ人、
みんな余暇をゆったり思い思いに楽しんでいました。

芸術祭の作品の紹介は次週へ続きます。
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瀬戸内国際芸術祭2019(4)豊島編

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
瀬戸内国際芸術祭の豊島編の最終回です。

豊島美術館はいまや人気の美術館となりました。
海や棚田の近くにあります。

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建築と館内の水の流れや音や風を光を感じる美術館です。
館内は撮影禁止なので、webサイトをご覧ください。
http://benesse-artsite.jp/art/teshima-artmuseum.html

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絵画や彫刻はありません。
入場前に館内では静かにするように案内されます。

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ここにいると感覚が研ぎ澄まされます。
セミの声や、風に流される雲は、
美術館に入らなくても感じられるのですが、
館内でじっくり聞いたり、見たりしてしまいます。

丸い穴から差し込む外光も、天候や時刻によって変化し、
館内の水(泉)の見え方に変化をもたらします。

この水がどこから湧き出て、どこへ流れつくのか、
ただ、じーっと見ていて楽しいです。
龍安寺の石庭を見るような感覚に近いです。

豊島美術館は混雑しますので、
早い時間帯に行くことをお勧めします。

豊島美術館と並んで人気があるのが島キッチンです。

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島キッチンは、瀬戸内国際芸術祭2010に
豊島の集落の空き家を建築家の安部良さんが
設計・再生した「食とアート」で
人々をつなぐ出会いの場です。

テラスでは毎月、島の人が集う誕生会が開かれ、
交流の場にもなっています。

島の女性や学生が、笑顔で、きびきびと
キッチン、ホールで仕事していたのが印象的でした。

高校生も島キッチンの手伝いに駆けつけています。

また、瀬戸内国際芸術祭を支えるボランティア
「こえび隊」が島キッチンの運営も手伝っていました。

瀬戸内国際芸術祭サポーターのこえび隊
https://www.koebi.jp/

こえび隊は、芸術祭の各展示の受付など
運営を支援していて、
多くの方の笑顔に接しました。

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島キッチンの野菜のほとんどは、
島の家々の畑になったものです。

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島野菜添えキーマカレーセットを食べました。

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キーマカレーの他に、鯛カマの南蛮漬け、サラダ、
豊島のそうめんのすまし汁、漬物があります。

小豆島オリーブサイダーも飲みました。
どれも美味しかったです。

島キッチンも芸術祭会期中は混雑しています。
10時30分から配られる整理券をもとめて、
私は10時過ぎから並びました。
11時の開店に合わせてに行っても整理券がもらえないかもしれません。

豊島では、いちごやみかんなど
他にも島で採れるおいしいものをたくさん食べました。

かつては産業廃棄物の違法投棄に
怒り、苦しみ、戦ってきた島の人々に、
芸術が力になれていると信じたいです。
豊かな島です。

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豊島から岡山の宇野港へ向かうフェリー。
宇野へは40分です。
さようなら、豊島。またいつか。

次回は女木島のレポートです。
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瀬戸内国際芸術祭2019(3)豊島編

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
瀬戸内国際芸術祭の豊島編です。

豊島では緋田さんの家に民泊しました。
緋田さんご夫妻はやさしい方で、
お話が楽しかったです。

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築120年の住宅で母屋と離れのある家でした。

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民泊は島の暮らしを体験する宿で、
朝は畑で収穫した野菜で
一緒に朝食をつくって食べます。

島の野菜や魚を美味しくいただいて最高です。

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写真右下に見える「ごう汁」は、
大豆をすりつぶして入れた
白味噌の味噌汁です。

豊島の昔からの郷土料理だそうです。
美味しかったです。健康にもいいですね。

瀬戸内国際芸術祭は、芸術家が瀬戸内に
根差した作品をつくって発表しますが、
訪問者も地域の人と交流したり、
地域の風土や文化に接したりして、
地域の活性化や魅力を発見する良さがあります。

人生初の民泊は貴重な体験でした。

宿泊日の夜は、金栄丸(きよまる)食堂で
ご飯を食べました。

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店を切り盛りしているお姉さんが良い方で、
親切に案内してくれました。

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ここでも地元の食材が多いです。
味噌汁に入った香川のそうめんをいただきました。

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向かいに座っていたフランス人夫妻が
少し日本語が分かる人で、
私のカタコト英語を交ぜて、鰆の話をしたり、
芸術祭の話をして、楽しい夜を過ごしました。

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単に芸術作品を見るだけでなく、
こうした体験ができるのが芸術祭の良さです。

緋田さんの家や金栄丸食堂は家浦地区にあります。

芸術作品の展示としては、
金栄丸食堂のすぐ近くに豊島横尾館があります。

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内部は撮影禁止ですが、
豊島横尾館のサイトで雰囲気は十分伝わります。

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塔も無限に広がる横尾の世界が楽しめる建物です。

芸術祭による特別展示はありませんでしたが、
独特な建築と合わせて不思議な魅力がありました。

豊島美術館について書くつもりでしたが、
長くなりました。続きはまた次回に。
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瀬戸内国際芸術祭2019(2)豊島編

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
瀬戸内国際芸術祭の豊島編です。

瀬戸内国際芸術祭には無料の
公式スマホアプリがあります。

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地図や経路案内を使うと迷わずに見学でき、
混雑状況などの最新情報もプッシュ通知されます。
便利でしたので、事前にインストールしておきましょう。

瀬戸内国際芸術祭は作品鑑賞パスポートを買います。
4000円です。

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パスポートを買わずに、
作品ごとの支払いも可能ですが、
2日以上鑑賞するなら買った方が良いでしょう。

さて、いよいよ豊島へ行きましょう。

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高松から豊島の家浦港へ行く
高速船は定員70人と意外と小さいです。

芸術祭の作品をご紹介します。
まずは、大竹伸朗の「針工場」です。

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宇和島の造船所に取り残されていた漁船の木型を
豊島の旧メリヤス針の製造工場跡地に設置しています。

すでに使われなくなった物の跡から、
瀬戸内海や島の歴史を感じさせます。

木型の脇にある建屋には、
直島にある「シップヤード・ワークス」と
同じ船型の断面部にあたる「隔壁」の展示もありました。

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ウミトタ」は、築45年の日本家屋を改装した
一棟貸しの宿です。

海と棚田に囲まれているので「ウミトタ」
と名付けられました。

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内部の撮影はできませんでしたが、
緒方慎一郎の内装設計と、
ミナ ペルホネンの内装は美しかったです。

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2階の屋根の下に、横に細長い窓が見えます。
建物内から海を見ると海や岸が
絵画のように感じられ美しかったです。

美しい景色や自然の音を聞きながら泊まって
島の魅力を感じたいです。

「豊島シーウォールハウス」も
生物や家と、音楽・楽器を組み合わせた作品です。
自然や家が生み出す音は、私の観念を揺さぶる内容でした。

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4つの作品があって、そのうちのひとつである
映像作品が流れている間はカーテンが閉まっていますが、
映像が終わるとカーテンが開きます。

秋会期以降に閉館してしまうらしいです。
観て良かったです。建物内が撮影できず残念でした。

他にも「コロガル公園」や「空の粒子」などありました。

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豊島美術館や宿泊については次回に。
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