グッドデザイン賞受賞展2019(2)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
グッドデザイン賞受賞展
(GOOD DESIGN EXHIBITION 2019)のレポート続編です。

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私が面白いと感じたのは、
「NHK回想法ライブラリー」です。

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年配の方にとって、昔の風景を見て、
思い出を語り合う回想法は、
脳を活性化し情緒を安定させ、
認知症の進行予防になると言われます。

高齢者施設や家庭で手軽に回想法を行えるよう、
NHKウェブサイトで映像を無料公開しています。

VR版もあり、ゴーグルをつけると、
まるでタイプスリップしたような気分です。

スマートフォンでも見られますのでお試しあれ。
https://www.nhk.or.jp/archives/kaisou/

次にご紹介するのは、ソニーの
グラスサウンドスピーカー 「LSPX-S2」です。
https://www.sony.jp/active-speaker/special/glass-sound/

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キャンドルのような見た目ですが、
高音質・ハイレゾに対応したスピーカーです。

ガラス管も広域を再生するために振動しています。

部屋のテーブルに置くと、360度音が広がります。

実際の音の良さは会場ではわからなかったのですが、
家電量販店に行けばわかるかもしれません。

38,000円くらいで販売されていて、買いやすい価格です。

続いてご紹介するのは、
デザインフィル(ミドリ)の
「ノンスリップアルミ定規」です。
https://www.midori-store.net/SHOP/42276006.html

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一般的な定規は、カッターで紙を切るときや、
線を引くときに滑ることがあります。

この定規は底面に滑り止めがあります。

しかし、滑り止めがあると、
紙の上で狙ったところに
定規を合わせにくくになります。

この定規は裏面の一部を斜めにカットしてあり、
後方を押さえると簡単に滑らせることができます。

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アルミで軽く、滑り止め機能が付いていて、
動かしやすい定規です。

喜んで欲しがる人がいそうです。

文具でもうひとつご紹介したいのは、
MAXのホッチキス「HD-10TL」です。

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同じサイズでは、針を従来100本までしか
装填できなかったのが、
150本まで装填できるようになり、

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ホッチキスの形状や針を留める感触が
ヘビーユーザー(仕事で使う作業者)の負担を
軽減するに仕上がりになっています。

試しましたが軽いです。

本日、最後にご紹介するのは
株式会社ウェルリッチの
スマートコーヒーメーカー 「ジーナ」です。
https://wrjapan.com/pages/gina

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コーヒードリッパーに入る
コーヒーの粉や水の重さを計測して、
Bluetoothでスマートフォンアプリへ通信します。

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コーヒーの粉や水の量や、抽出時間を計り、
コーヒーを淹れられます。
データ(レシピ)も保存できます。

ご興味あれば動画も参照してください。
https://youtu.be/7T6J2ARNqY8


「プアオーバー」、「イマージョン」、
「コールドドリップ」の3つ抽出方法が楽しめます。

コーヒーにこだわりを持つ人に向けた商品です。
いろいろ試しながら理想の一杯を目指す喜びがあります。

レポートは次週以降に続きます。

グッドデザイン賞受賞展2019(1)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
グッドデザイン賞受賞展2019
(GOOD DESIGN EXHIBITION 2019)に行きました。

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10月31日から11月4日にかけて
東京ミッドタウンにて開催されました。

数週にわたって
私が注目したデザインをご紹介します。

今年のグッドデザイン大賞は
富士フイルムの「結核迅速診断キット」です。

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開発途上国向けの検査キットです。
結核はHIV感染者の一番の死因だそうです。

ただ、HIV陽性患者では、
痰を出すことが難しい人も多いようです。

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このキットは、尿を検査に用い、
写真現像の「銀増幅技術」を応用して、
結核菌の存在を判定して、早期治療につなげます。

富士フィルムの技術や、
使い方がわかりやすいグラフィックデザイン、
小さく、操作性の高いプロダクトデザインが
評価されました。

電気を使わないため、
電力が不安定な地域でも診断できます。
素晴らしいです。

富士フィルムは、
グッドデザイン大賞(内閣総理大臣賞)の他に
金賞(経済産業大臣賞)も4件受賞しています。

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グッドデザイン賞受賞展でも
大きな展示スペースがありました。

衛生や保健に関連して、私が注目したのは
キッコーマンバイオケミファの
ルミテスター Smart」です。
https://biochemifa.kikkoman.co.jp/la/smart/

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飲食店の厨房や医療現場などで、
見えない汚れを測定し数値化します。

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綿棒で検査対象をふき取って、
機械に挿入すると、食品や菌などの有機物がもつ
ATPという物質を測定します。

目に見えない汚れを測定するために
行われてきた菌検査は費用や時間がかかりますが、
この測定キットは簡単で、
計測データの管理も容易です。

LIXILの「レジリエンストイレ」も良いと思いました。
https://www.lixil.co.jp/lineup/toilet/resilience/

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被災時に簡単な操作で1リットル洗浄へ切り替えできます。
水を節約できます。

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水の備蓄が前提になりますが、
トイレの衛生状態を保つことも大変重要で、
避難所などでの採用が期待されます。

次にご紹介したいのは、
グッドデザイン金賞を受賞した
富士通の「体操AI自動採点システム」です。
https://sports-topics.jp.fujitsu.com/sports_digital_solution/gymnastics-scor
ing-support/


選手の体に何もつけずに、
3Dレーザセンサーで、選手の体の動きを検知し、
360度あらゆる方向から演技も確認できるので、
目視に頼っていた審判を助けます。

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2020年の東京五輪で採用を目指しているそうです。

本日、最後にご紹介するのは、
サンカの「ゴミ拾いトング」です。

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鉄やステンレスではなくアルミを使って軽量化し、
結合部の樹脂にも工夫を凝らして、
軽くて、よれにくく、つかみやすいトングです。

昔のトングは重くて、
つかむのにも力がいりましたから、
このトングを触って驚きました。
飛躍的な進歩です。

続きは次週以降に。

商標権更新登録申請を自分で行う方法

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
商標権の更新を自分で行いました。

弁理士に依頼せずに自力で更新する方法は、
中小企業診断士の私によく相談されますので記します。

更新したのは商標登録第5218807号です。

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更新の申請方法は、
書面で特許庁へ持参して申請する方法、
書面を特許庁へ郵送する方法、
電子出願(インターネット出願、オンライン手続)
の3つがあります。

書面と電子出願のどちらにするか迷うと思いますが、
書面は、電子化手数料1,900円が登録料に上乗せしてかかります。

電子出願は、個人の電子証明書の取得が必要です。
例えば、マイナンバーカードに
ICカードリーダライタがあれば、
無料のソフトウェアで申請できます。

しかし、めったに手続きしない人は、
紙で作る方が簡単だと思います。

私は、出願時は
発明協会のパソコンで電子出願しましたが、
今回の更新登録は、紙の書類で
特許庁へ行って更新登録申請をしました。

以下、書面で特許庁へ行って更新した方法を記します。

作成する書類は「商標権存続期間更新登録申請書」です。

工業所有権情報・研修館が運営する
「知的財産相談・支援ポータルサイト」で
様式をダウンロードします。
https://faq.inpit.go.jp/industrial/faq/search/result/10939.html?event=FE0006

特許庁のサイトにも様式があります。
https://www.jpo.go.jp/system/process/toroku/touroku_yousiki.html

商標権存続期間更新登録申請書の書き方は、下のサイトを参照ください。
特許庁「様式・記載方法」
https://www.jpo.go.jp/system/process/toroku/youshiki_kisaihouhou.html
「知的財産相談・支援ポータルサイト」→「登録移転」→「商標」
https://faq.inpit.go.jp/industrial/faq/flow.html

作成したあと、他の仕事のついでに特許庁へ行きました。
https://www.jpo.go.jp/

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以前にも行ったことがありますが、
一般の人でも比較的入りやすい官庁です。

地下には特許庁図書館があり調べ物もできます。
セブンイレブンもあります。
入口近くには来庁記念スタンプもあり親しみやすいです。

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入口で氏名や訪問目的を書いて、
身分証明書を見せて、手荷物検査を受けてから
セキュリティゲートを通過します。

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ロビーを進んでいくと、1階に出願課がありますが、
2階にある工業所有権・情報研修館の「産業財産権相談窓口」へ行きました。
https://www.inpit.go.jp/consul/consul_about/index.html

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相談は丁寧でとても親切でした。
日ごろ相談を受ける側の私が
見習わなくてはいけないと思いました。

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私は登録更新と事務所移転の手続きをいっぺんにやりたかったので、
やり方の確認で相談窓口に行きましたが、
作成した書類をチェックして欲しい方も利用するとよいでしょう。

書類は問題がなかったので、
1階の特許印紙販売所(発明推進協会)で
特許印紙を買って貼ります。

商標権の更新登録の登録料は、区分数×38,800円です。
今回は3区分ですので、
116,400円の特許印紙を申請書に貼って、
控えのコピーを取り、出願課で書類を提出しました。
これで完了です。

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私は昨年、事務所を移転したので、
「登録名義人の表示変更登録申請書」も併せて提出しました。
この申請には収入印紙1,000円を貼ります。
(特許印紙ではないので注意してください。)

収入印紙も特許印紙販売所で買えます。
また、電子化手数料1,900円も
特許印紙販売所で払いました。

私が行ったときは、
相談窓口、特許印紙販売所、出願課のそれぞれに
訪問者が少しいましたが、待ち時間は数分でした。
スムーズです。

特許庁へ行かず、集配郵便局で特許印紙を買い、
商標権存続期間更新登録申請書に
特許印紙を貼って郵送しても構いません。

書類がきちんと作成できれば、特許庁へ行くよりずっと楽です。

申請から1か月あまりで更新登録され、
特許庁から通知のはがきが届きます。

商標権は登録から10年間有効ですが、
権利が満了するにあたって、
特許庁から通知が来るわけではありません。

自分で商標権の期限を確認して、
期限が切れる前に更新登録しましょう。
posted by ブランド経営コンサルタント at 08:57Comment(0)知的財産権

サンジョセップ市場とサンミゲル市場と巨大自販機

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
スペインレポートも今回で区切りにするつもりです。

市場は活気があり、その土地柄を表すので、
旅先で行くのは大好きです。

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バルセロナのサンジョセップ市場(ブケリア市場)は
ランブラス通り沿いにあり、
地元の人や観光客でにぎわっています。

スペインといえば、イベリコ豚や生ハムが有名です。
肉屋(ハム屋)は多いです。
ハム屋では大きな骨付き肉が吊り下がっています。

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肉の種類は豊富です。
日本と同じように重量あたりの単価が記されています。

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レストランでもバルでもスーパーでも
ハムはあって、たくさん食べました。

美味しかったですが、
塩分が強いので食べ過ぎには注意ですね。

果物店やフルーツジュースの販売は
ヨーロッパでよく見かけます。

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面白かったのは、
お菓子(グミもしくはゼリー)の量り売りでした。
大人も食べるのでしょうか。

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マドリッドにはサンミゲル市場があります。
夜遅くに訪問しましたが、多くの人でにぎわっていました。

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バルやカフェテリアもあって、飲食も楽しめます。
オリーブ専門店はスペインらしかったです。

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スペインでは辛くない、ししとう揚げや
アヒージョ、チュロスも多くいただきました。

最後に面白かったものをご紹介します。

バルセロナのlesseps駅にあった巨大な自動販売機です。
壁に埋め込まれているようです。

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ジュースやお菓子などが売られています。
選んでから会計をするために、
硬貨の投入口へ向かう感じになります。

スペインでは、水が1.5ユーロ、
ジュースが2ユーロくらいします。

東京より乾燥していると思います。
水分補給でよく買いましたが、
他の自動販売機は一般的な大きさでした。

スペインにはカトリック、イスラムの文化があり、
長い歴史の中で他国の影響や交流を感じることがありました。

食文化は豊かで、接した方は真面目で優しい方ばかりでした。