TOKYO MIDTOWN AWARD 2019

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
東京ミッドタウンアワード2019のレポートです。

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デザインコンペのテーマは「THE NEXT STANDARD」でした。
環境を意識した、次のスタンダードが求められました。

東京ミッドタウンデザインタッチで
受賞作品が展示されていました。

1016件の応募から10作品が受賞しました。

グランプリは「すべてティッシュでできたティッシュペーパー」です。
箱もティッシュとして使える製品の提案です。

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私は「Toro Tissue Ring」
というプロダクトを知っているので、
(下の写真はMoMAで撮影したものです。)

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グランプリには少し意外に思いましたが、
世の中として、箱なしのティッシュの売れ行きは
伸びているようですから、
時代の変化を捉えていると思います。

重みがないと取り出しにくいので、
そのあたりはどうなっているのか、
応募者や審査員から説明が欲しかったですね。

他に私が良いと思ったのは優秀賞の2作品です。

ひとつが「おみくず」です。

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ペットボトルのラベルをはがすと、
おみくじになるしかけです。

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ペットボトルのラベルを外すのが楽しくなる
デザインととても良いと思います。

もうひとつは「LINKAGE」というおもちゃです。

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カードをひいて、カードの指示通りに、
指同士を棒で崩れないようにつないでいくゲームです。

コミュニケーションが深まりそうな新しいゲームです。

その他にも面白いデザインが受賞していました。

アートコンペでは優秀賞となった
「人工知能による顔の識別」に人だかりができて
注目を集めていました。

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ボタンを押すと、鏡に映った人の顔・頭を
粘土で作る作品です。

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20秒くらいでつくって、下にポイっと投げます。
思わず笑ってしまいます。

ご興味ある方はYouTubeをご覧ください。
https://youtu.be/lFMIgF3Mjuo

中に人が入っているようで
人工知能とは関係なさそうです。

作られた粘土の像は、鏡に映った人に
似ているわけでもありません。

オーディエンス賞でも断トツの人気で、
この作品に人が惹きつけられることから、
人間が機械やロボットに期待していることや
人間の好奇心を感じました。

Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2019(2)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
先週に続き、東京ミッドタウンデザインタッチ2019の
レポート後編です。

ミッドタウン・ガーデンでは「デザインの森」と題して、
いくつかの展示がありました。

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「六本木カラー渓谷」というインスタレーションは、
夜にライトアップで表情が変化したそうです。

「Moment」は、風の形を彫刻にしています。

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「デザインのひろば」では子供が楽しそうに遊んでいました。

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芝生広場には、スイスの時計ブランド
Audemars Piguet(オーデマ ピゲ)の
展示パビリオン「時計以上の何か」がありました。

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予約なしだったので、並んで入場しました。

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ヴィンテージ時計やムーブメントの展示のほか、
デジタルアートもあって刺激的でした。
ブランド力向上に貢献したと思います。

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特設webサイトはスマホで見ると、
オーディオガイドにもなりました。

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かなりお金のかかった展示ですが、
デザインタッチの中では一番見応えのある展示でした。

すべて無料で家族で気軽に楽しめるのがデザインタッチの魅力です。

Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2019(1)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日は昨年10月18日から11月4日まで開催された
東京ミッドタウンデザインタッチ2019のレポート前編です。

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デザインタッチでは、
先日ご紹介したグッドデザイン賞受賞展以外にも
さまざまなデザインイベントを行っています。

2019年のテーマは「FUSION/融合」でした。

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デザインと景色、サイエンス、遊びなどが
融合する新しい価値を探っています。
展示を紹介します。

東京ミッドタウンの入り口には、
「intree table(インツリーテーブル)」
という作品がありました。

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木の中にある机と椅子で、椅子は適度に揺れます。

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座ると、風で葉がそよぐ音がして心地よく、
樹木に囲まれながら、外と仕切られた空間で
座っている人と自然に笑顔で向き合えました。

ミッドタウン内では、
GOOD DESIGN STOREが今年もありました。

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先週ご紹介したロングライフデザインの商品も
販売されていました。

GOOD DESIGN STOREの向かいには、
パリのステーショナリーブランド「パピエティグル」と
福井のプロダクトブランド「モヘイム」の期間限定
ショップがありました。

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色の美しい商品が多く、配色の魅力を考えると
セットでいろいろ買いたくなる商品でした。

ミラノサローネで活躍する
日本人デザイナーや日本企業の作品を紹介する
「Salone in Roppongi」では
柿木原政広さんの「Pieces」が展示されていました。

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丸いものをプレスで打ち抜いた「かけら」を
吊るす装飾のモビールに仕立てています。

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役に立たない、無駄だと思われている存在の価値を
問うている作品のようです。

他にもProdact Labの「Hanzoo!」という
手や指の動きを感じられる展示もありました。

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無料の展示ですがデザインをしっかり楽しめます。

レポート後編はまた次週に。

グッドデザイン・ロングライフデザイン賞2019

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日の話題は2019年度の
グッドデザイン・ロングライフデザイン賞です。

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グッドデザイン・ロングライフデザイン賞は、
10年以上、使用者から支持を得ている商品やサービスで、
時代と共に変化する価値観を超えて、
スタンダードであり続ける力を持ったデザインを顕彰する賞です。

2019年度のロングライフデザイン賞は15件が受賞しました。

123件の審査から選ばれているので、
グッドデザイン賞よりも狭き門です。

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受賞したデザインを展示する
ロングライフデザイン賞受賞展は、
グッドデザイン賞受賞展と時を同じくして
2019年10月31日から11月4日にかけて、
21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3で開催されました。

受賞したデザインをいくつかご紹介します。

三越の包装紙「華ひらく」です。
猪熊弦一郎さんと、やなせたかしさんのデザインです。

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三越の包装紙
https://mitsukoshi.mistore.jp/sogogift/wrapping/index.html

私は「華ひらく」が好きです。

折りたたまれていない包装紙だけを見ると、
いまひとつに見えるのですが、
商品を包むと上品で華があります。

さまざまなものを包んでも美しく見えるよう
デザインされていて、本当に素晴らしいデザインです。

大きさの異なる包装品を重ねたりすると、
同じ模様がただ繰り返されて、
下に置いた商品と同化して見えてしまうようなる
他店の包装紙とは違う、圧倒的な魅力があります。

続いて、ファミリアの新生児用肌着です。

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デザインのポイントは、
肌を刺激しないようタグや縫い目を外側にしたことや、
脇下のひもで身幅を調整できる打合せ型で
生後4か月頃まで着用できることです。

これらの点は、多くのメーカーが今では追随していて、
新生児用肌着のスタンダードになりました。

当然の受賞でしょう。

次は、アルネ・ヤコブセンがデザインした
「アリンコチェア」です。

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1952年にデザインされましたが、
座面と背を一枚の板で成形された最初のデザインです。

軽くてスタッキングでき、
座り心地や大量生産が考慮されています。

デンマークの有名なデザインのひとつです。

次は、フォント「Neue Frutiger(ノイエ ・フルティガー)」
1970年代に作られたフォント「Frutiger」の改刻版です。

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安心感のあるデザインです。
誰からも好かれるロングセラーでしょう。

こんなものも受賞しています。
「キューピー3分クッキング」です。
50年以上続く長寿番組です。

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最後にご紹介するのはこちらです。

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何も展示されていないと思われるでしょうが、
「ラジオ体操」です。

展示ケースは空で音が流れていました。

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謹賀新年2020 165万ページビュー突破!

あけましておめでとうございます。
中小企業診断士の山口達也です。

昨年は令和に元号が変わり、新しい時代になりました。

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平成は中小企業の数が大きく減少しました。
現在は事業承継が大きな課題となっています。

世界に目を広げると、
経済活動に持続可能な社会への取り組みや、
株主第一の会社運営の修正が求められているように感じます。

人々の暮らしを支え、社会に貢献する
中小企業を懸命に支援してまいります。

今年は東京オリンピック、パラリンピックの年です。
楽しく、実りのある年にしたいです。

本年もよろしくお願いいたします。
posted by ブランド経営コンサルタント at 15:45Comment(0)お知らせ