社員が37度の熱。休ませますか?

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言が延長されました。
大型連休が終わる今日、新型コロナウイルスに
社員が感染するリスクと対策を考えておきましょう。

3月18日の当ブログで下のように記しました。
・従業員が感染すると、会社が休業に追い込まれる
可能性があります。できるだけ従業員が感染しないように
会社としても努めることや、仮に感染者が出た場合でも
業務が続けられるような組織運営をしましょう。

3月18日「新型コロナウイルス不況に備える」
https://brand-design.seesaa.net/article/474101320.html

社員の感染可能性は3月より高まっています。

中小企業経営者は、
自らと社員が感染したかもしれない時の対応を考えましょう。
想定外では済まなくなっています。

第1問 社員(または社員の家族)が37度の熱を出した場合どうしますか。

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休ませますか?

37.5度でも38度でも構いません。考えてみましょう。

休ませる場合でも、現状では37度の熱では
PCR検査を受けられないでしょうから、
新型コロナウイルスに感染しているかはわかりません。

新型コロナウイルスに感染しているかもしれない
社員を休ませる場合、厚生労働省は
会社が休業手当を支払う必要があるとしています。

厚生労働省:新型コロナウイルスに関するQ&A(企業の方向け)
新型コロナウイルスへの感染が疑われる方について、休業手当の支払いは必要ですか。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00007.html#Q4-3

職務の継続が可能である方について、
使用者の自主的判断で休業させる場合には、
一般的に「使用者の責に帰すべき事由による休業」に
当てはまり、休業手当を支払う必要があります。


社員が有給休暇を取りたいといった場合は、休業手当を払う必要はありません。

今日はいくつか問いかけを行いますが、正解はありません。
それぞれの会社がよく考え、ベストを尽くすしかありません。

次の問題です。

第2問 37度の熱が出て休んでいた社員が平熱に戻りました。いつから仕事に復帰させますか?

平熱で咳も出なければ、すぐ復帰も考えられますし、
数日間発熱して、感染の疑いが強ければ、
1~2週間休ませることも考えられます。

正解はありませんが、
東京商工会議所が配信している
「企業向け新型コロナウィルス対策情報」にある、
発症から8日が経過し、かつ症状がなくなって
3日経過したら復帰させる、はひとつの目安でしょう。

東京商工会議所「企業向け新型コロナウイルス対策情報」
第3回 発熱者の職場復帰時期の目安
https://www.tokyo-cci.or.jp/page.jsp?id=1021793

第3問 社員の家族が発熱していた場合の復帰はいつからにしますか。

第2問と同じように考えてもよいですし、
社員を14日間休ませることもありえます。

新型コロナウイルスの潜伏期間は14日間と言われています。
海外から帰国した人は14日間の自宅待機が求められているからです。

リスクマネジメントとして想定する最悪のケースは、
社員が新型コロナウイルスに
感染していたにもかかわらず出社して、
同僚やお客様、取引先に感染させてしまうことだと思います。

このリスクを避けるには休ませることになります。

ただ、37度の熱だけでは
一般的な風邪や他の病気の可能性の方が高く、
新型コロナウイルスの感染確率が高いとは言えないでしょう。

有給休暇を無理に取らせるわけにもいきませんし、
家族が発熱しただけで2週間休ませるのが正しいか悩ましいです。

第4問 昨日まで出勤していた社員が発熱しました。職場で近くにいた社員も休ませますか?

先ほどの東京商工会議所の
「企業向け新型コロナウイルス対策情報」によれば、
感染の疑いがある社員が近くにいただけでは、
周りの人にまでは自宅待機を求めなくてもよい、とのことです。

第3回 発熱者の職場復帰時期の目安
https://www.tokyo-cci.or.jp/page.jsp?id=1021793

さらに問題です。

第5問 自分が37度の熱がある場合、休みますか?
第6問 自分の家族に熱がある場合、休みますか?

自分も社員と同じ基準で考えますか?
ぜひ考えてみてください。

第7問 ある社員が休むと業務が止まってしまうことはありますか?

風邪をひいても仕事を休まずにきた人は多いです。

仕事を休まない理由としては、他の人に頼めないから、
代わりがきかないから、が多いと思います。

次のような取り組みを進めましょう。

・仕事を個人任せにせず、組織で行う
・会社の業務を縮小し、少ない人員で業務が運営できるようにする
(社員が休みやすい状況にしておく)
・社員を班分けして交替勤務にする

もちろん在宅勤務(テレワーク)の体制も整えたいです。

また、風邪をひいても社員が休まない理由として、
有給休暇を使い切ってしまったから、
これから有給休暇を使いたいので残しておきたいから、
という理由もあるかもしれません。

パートタイマーなどでは
欠勤で収入が減って困るから、という理由もあるでしょう。

休ませる場合の休業手当も検討しましょう。

小規模企業で誰かが休む場合は代わりがいないので休業する、
という場合もあるでしょう。

自らが感染していた場合、約1か月は休む覚悟が必要です。
顧客に同業他社を紹介する覚悟も必要です。

いろいろ難しい問いかけを行いました。

新型コロナウイルスについてはわからないことも多く、
正解をお伝えできません。

しかし、いつ社員から「熱が出ました」という
電話が社長にかかってきてもおかしくありません。

今後、感染流行の第2波が来ることも考えられます。

電話を受けてあわてないように考えておきましょう。
posted by ブランド経営コンサルタント at 09:54Comment(0)経営全般