今日は六本木の書店「文喫」(ぶんきつ)をご紹介します。
平日1500円、土日祝日は1800円(税抜)の入場料がかかる書店です。
日版(日本出版販売)が運営しています。

青山ブックセンター六本木店の跡地にあります。
昨年のグッドデザイン賞でグッドフォーカス賞(新ビジネスデザイン)を受賞しました。
エントランスは無料で入れます。
雑誌を買うだけならエントランスだけで十分です。

建築、デザイン、ファッション、芸術系が充実しています。
店頭の雑誌コーナーもこんな品揃えです。

受付で入場料を支払ってバッジを受け取って、
階段の先の有料エリアに入ります。
3万冊の本があり、お茶とコーヒーが飲み放題、
電源、wifiもあります。

小説やビジネス書もあります。
閲覧室では本を片手にパソコンをしている人も多かったです。
席は人気がありました。

喫茶室は新型コロナの影響か、
平日昼ということもあり空いていました。

気になった本を手にお茶を飲みながら、じっくり読めます。
そのまま読み終えてもよいですし、購入もできます。
別に料金を支払えば、料理やビールをいただきながら本を読めます。

ちなみに「亀倉雄策のデザイン」は
注文したハヤシライスが出来上がるまで読みました。
料理やビールでうっかり汚していけないので、
私は食べるときに棚に返しました。

上の写真の左奥には、小上がりやクッションが写っています。
靴を脱いで、くつろぎながら読むこともできます。
「本と出会うための本屋」をコンセプトに掲げ、
セレクトショップになっており、
店がどういう本を棚に置くかが腕の見せ所です。
ベストセラーをたくさん置かずに、
個性的な本を1タイトル1冊ずつ並べています。
本も返品せず、買い切っているようです。
事前予約すれば3000円(税抜)で選書サービスも受けられます。
店員さんに要望を伝えると10冊のおすすめをしてくれるそうです。
入場料を払うことで、客の滞在時間は長くなります。
心地よい環境を提供し、客はぶらぶらと書棚を眺めると、
興味をそそられる本がたくさん見つかり、買ってくれます。
文喫の入場者のうち本を購入する人は3~4割で、
複数冊買う人も多いそうです。
店の採算も取れているようです。
新しいタイプの書店、ビジネスのヒントになりそうです。