おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
展覧会「開校100年 きたれ、バウハウスー造形教育の基礎ー」は
新潟、西宮、高松、静岡を巡回して、
東京ステーションギャラリーでも9月6日まで行われました。
会期終了後のレポートで申し訳ありません。
会期が終わる間際に行ってきました。
1919年にドイツで設立された学校「バウハウス」は
20世紀の建築、デザイン、美術に大きな影響を与えました。
この展覧会はバウハウスの授業や、
バウハウスで学んだ日本人留学生のその後がテーマです。
事前に日時指定チケットを予約して買う必要がありました。
平日午前に行きましたが、来場者が多くて驚きました。
バウハウスへの関心は高いですね。
バウハウスは、予備課程(基礎教育)と
工房家庭(専門教育)に分かれていました。
入学してくる生徒のレベルがバラバラなので、
半年かけて基礎をしっかり身に着ける、土台をつくることを
ヨハネス・イッテンが考えたようです。
素材や形をしっかり理解する点から始めています。
バウハウスは、現在の美術大学のカリキュラムにも
影響を与えていると言われますが、
イッテンが考えたカリキュラムや、
各教授が行った授業は先駆的で普遍的だったのでしょう。
撮影可能だった展示に「色のある影」がありました。
ヨハネス・イッテンの著書をもとに、
バウハウスでは色、光と影について
研究や授業が行われていたと推測されています。
黄色い光を遮ると右には青の影が写り、
緑の影を遮った左の影は赤く映っています。
RGBが揃うと白く照らされる理科の授業を思い出させます。
校長のヴァルター・グロピウスが
「造形活動の最終目的は建築である」と述べて、
建築のイメージが強いバウハウスでしたが、
このイメージも少し変わりました。
建築工房ができたのも、学校が設立されてから
だいぶ経ってからだったそうです。
家具工房、金属工房、陶器工房などがあり、
舞台工房まであるのは面白かったです。
展示の終わりには、
ミース・ファン・デル・ローエの「バルセロナチェア」と
マルセル・ブロイヤーの白い「ワシリーチェア」が
座れるように置いてありました。
展示のほとんどは撮影禁止でした。
下のリンクを見ると展示の雰囲気は伝わると思います。
Internet Museum
https://www.museum.or.jp/report/99018
美術手帖
https://bijutsutecho.com/magazine/news/report/22352
工業デザイン、グラフィックデザイン、
建築デザイン、テキスタイルデザインだけでなく、
芸術にも影響を与えたバウハウスの教育を学べました。
次の予定もあり、2時間くらい観ましたが、
もっとじっくり観たかったです。興味深いものでした。