ブランディングの好例「GOOD SOUND COFFEE」

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日は「GOOD SOUND COFFEE」をご紹介します。

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昨年4月にオープンしたカフェです。
立川のGREEN SPRINGSの中庭にあります。
全席テラス席です。

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店頭の看板の裏とテラス席に
2台の屋外用波動スピーカーがあり、
豊かで厚みがある音が響きます。

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ジャズやボサノバが流れていました。

中庭の自然を楽しみながら、
屋外の解放感と心地よい音楽が味わえます。

中小企業のブランド戦略として、
とても優れています。

まずストアコンセプトが明確で、店名もわかりやすいです。

また、多くの喫茶店・カフェが、セールスポイントとして
コーヒーの味や食事、内装、椅子の座り心地で競うなかで、
音を前面に出したことは他店と事業の競争軸を変えており、
巧みに差別化できています。

うたごえ喫茶や、クラシックレコードを楽しむ名曲喫茶
などは以前からありますが、
ジャズやボサノバを聞きながら仲間と話もできるカフェは
また別の存在と言えます。

広告宣伝費を投入しなくても、
こうした新しいコンセプトがあれば、
クチコミでお客様が集まってきます。

きちんとしたコンセプトとこだわり、
それを上手に伝えるブランド名(店名)で
ブランドを確立しつつあるようです。

「GOOD SOUND COFFEE」の商標登録もされています。

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カプチーノは美味しかったです。
また近くに行った際には立ち寄りたいです。

消費税総額表示義務化でも消費者購買心理への悪影響を減らすには

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
2021年4月1日より、消費税込みの価格を表記することが義務づけられます。

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1000円+税、1000円(税別)などの表記から、
1100円、1100円(税込)、1100円(税抜価格1000円)
などに変える必要があります。

すべての価格を税抜きで表記して、
「当店の価格は全て税抜表示となっています。」
と店内で掲示することも現在は認められていますが、
4月からできなくなります。

「980円+税」のように値ごろ感を出した価格設定に
している企業にとって、
「1078円」では消費者の購買心理に影響することは
避けられず、悩ましいです。

ユニクロやジーユーのように9.1%の値下げする店もありますが、
値下げできる中小企業は多くありません。

価格を変えない場合、消費者の買い物意欲を減らさないためには
プライスカードに「980円(税込1078円)」と表記することを
私はお勧めします。

プライスカードに書く文字数が増えますが、
売上に影響しますので
値ごろ感のある価格の提示には手間を惜しまないことです。

月末までにプライスカードの準備を進めましょう。

消費税の総額表示義務化の詳細は
下のリンクをご覧ください。主なQ&Aも掲載されています。

財務省「消費税の総額表示義務と転嫁対策に関する資料」
https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/consumption/d03.htm

東京商工会議所ビジネスサポートデスク東京南の窓口相談は最終回

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

浜松町にある東京商工会議所のビジネスサポートデスク東京南で
無料の窓口相談を行っておりましたが、
3月16日をもって私の相談は終了します。

デザイン、マーケティング、チラシ、パンフレット、
キャッチコピー、ブランド、販売促進の相談を6年続けました。

千代田区、中央区、港区、品川区、目黒区、大田区が担当地域で、
東京都心ということもあり、ベンチャー企業の今までにない
まったく新しいビジネスの相談を受けることもしばしばで、
私もたいへん刺激を受けました。

4月から、私への無料相談はビジネスサポートデスクの
コーディネーターへの相談を経てからとなります。

直接、無料相談を申し込めるのは3月16日が最終回です。

最後の機会ですので、お悩みのある方はぜひお越しください。

相談には事前予約が必要です。詳しくは下のURLをご覧ください。
https://www.tokyo-cci.or.jp/soudan/bsd/south/

世界貿易センタービルも
浜松町の再開発に伴って建て替えとなります。、
東京商工会議所ビジネスサポートデスク東京南や港支部も
近いうちに移転します。
posted by ブランド経営コンサルタント at 08:29Comment(0)お知らせ

ブランディングの本質

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日は啓蟄。暖かくなり虫も動き始めます。

さて今日は久しぶりに書籍の紹介をします。

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ブランディングの本質
平井克幸、タナベ経営ブランディングコンサルティングチーム編 ダイヤモンド社

ブランドづくりのポイントを網羅しています。

インナーブランディング(社内へのブランド浸透)、
老舗企業やBtoB企業のブランディングにも触れ、
事例も掲載しています。

この本には
「ブランディングは長期的かつ組織的な取り組み」
「強いブランドの源泉はトップの思いとリーダーシップ」
は書いてあり、私も同感です。

経営コンサルタントが書いただけあって、
ブランド経営を分析して書いてあります。

ブランド本の中には、
商品開発やロゴデザイン、パッケージデザイン、
キャンペーンをこうやってブランドをつくりました、
といった本も少なくありません。

それらの本は読むと楽しいですし、
簡単にブランディングできそうに思えますが、
経営者がブレたり、社員に浸透していなかったりすると
ブランディングが一過性になってしまうこともあります。

私としては長くお客様に愛される企業、
商品、サービスを目指してほしいです。

経営理念ともリンクさせた
ブランド経営を目指す社長にお勧めする一冊です。