2021年5月7日21時35分追記:今朝、執筆した下の記事ですが、その後事態が急展開し登録確認機関に登録されました。詳細は後日記事でお伝えします。まずは顧問先から事前確認を行います。
おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日は残念なお知らせです。
緊急事態宣言の影響を受けて売上が50%以上減少した
中小企業に最大60万円の支援金が給付される
「一時支援金」に必要な事前確認について、
登録確認機関に中小企業診断士の私がまだ登録できません。
経済産業省と一時支援金事務局の不手際が原因です。
(登録できない状況の詳細は後述します。)
一時支援金の申請期限は5月末と迫っております。
無料で事前確認を行っている登録確認機関は混み合っていて
予約は1週間以上先になることが多いと聞いています。
待っていただいている中小企業の皆様には、
たいへん申し訳ありませんが、現時点で登録されている
他の登録確認機関にて事前確認の予約をお願い申し上げます。
5月末には予約が取りにくくなることも考えられますので、
お早めに登録確認機関への予約をお勧めいたします。
誠に申し訳ございません。
一時支援金の登録確認機関に登録できるよう
手を尽くしてまいりました。
以下のその経緯です。
中小企業の方に直接役に立つ情報ではありません。
関心がある方だけご覧ください。読み飛ばしていただいても構いません。
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3月12日経済産業省webサイト
「その他個別法に基づく士業関連機関・者専用 登録申込フォーム」から登録申込
(もしかしたら3月23日かもしれません。ここだけ記憶に自信がないです)
webサイトの登録フォームの最終画面では、
「事務局にて内容を確認の上、
問題がなければ数日後にアカウントを発行いたします。」
と案内されましたが、その後メールや電話が一切来ません。
3月26日に再度、同フォームから登録を再申込
(先日の申込に誤りがあったかと思い、再度申し込みました。)
さらに待てども一時支援金事務局から連絡はありませんでした。
4月9日一時支援金事務局へ電話
「何の連絡もないがどうなっているのですか?申込は届いていますか?」
コールセンターの人
「診断士の登録番号、メールアドレスを教えてください。
確認してメールアドレスに連絡します。
念のため電話するかもしれないので、電話番号も教えてください。」
これらの情報は同フォームで何度も送信済みですが、
あらためて電話で伝えました。
事務局からはその後、何の連絡もありませんでした。
4月12日ブラウザを変えて、同フォームから登録を再々申込
4月14日スマホから登録を再々々申込
4月15日一時支援金事務局へ電話
「先日、連絡すると言っていたが何の連絡もない。どうなっているのか」
コールセンターの人
「お調べします。えーっ、
4月9日に上に(本部?上の人?)照会したところ、
『お待ちください』との回答でした。」
コールセンターの人は先日とは別の人です。
コールセンターの人は経済産業省から委託を受けた
デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー合同会社ではなく、
同社から三次請けの企業の人のようです。
電話の応対は物腰柔らかく丁寧ですが、それほど権限や情報はなく、
あまり実のある話になりません。
もうしばらく待ってくださいという回答だけでした。
「私になにか問題があるのか。入力に不備があるなら連絡してほしい。
申し込んで約1か月。私だけの問題ですか?
他にもこうした問い合わせは来ていないのですか?」
コールセンターの人
「実は他の士業の方からも同じような問い合わせはあります」
同日(4月15日)私だけの問題ではないと判断して経済産業省に電話
「約1か月たっても登録確認機関に登録できない。
連絡も私が電話するだけで事務局から来たことはない。
4月21日で登録確認機関への申込受付は終了するので
残り1週間をきっているが、事務局は待ってくださいしか言わない。
私だけでなく他にも同じような人がいて
登録作業に目詰まりが起きているようなので、
21日までの受付期限を延長してほしい。」
経済産業省の人
「ご要望、ご意見はわかりました。お話は必ず部署内で共有しますが、
必ずしもご要望通りにはならないことはご理解ください」
電話の応対は丁寧ですが結局、善処されることはなく、
経済産業省の計画通り、4月21日をもって登録受付は終了しました。
4月20日21時42分 一時支援金事務局を名乗るメールが届きました。
内容は、各士業の全国組織・団体が公表している情報で本人確認が取れず、
登録ができないので、
資格証と身分証明書の写真をメール送信するよう案内するものでした。
>※期限までに提出のない場合は、
>申込みを取り下げたものとみなしますので、あらかじめご了承ください。
と記され、期限は4月23日15時です。
つまり3日以内に送らなければ取り下げとみなすという内容です。
「ichijishienkin.go.jp」のドメインでもないアドレスから、
いきなり送られてきたメールで、フィッシング詐欺かと思いましたが、
送付元をいろいろ調べ、翌日4月21日(つまり登録受付最終日)に
資格証とマイナンバーカードをメール添付で送りました。
そもそも私が中小企業診断協会に登録している内容と申込にズレはありません。
なぜ本人確認が取れないのかわかりません。
中小企業診断士は経済産業大臣登録の国家資格です。
経済産業省が調べればすぐにわかります。
その後は事務局からなんの連絡もありません。
重要な個人情報を送っているにもかかわらず、
受信したとの返信もありません。
5月2日一時支援金事務局へ電話
「4月20日のメールの指示通り、4月21日に送ったがどうなっているのか?
マイナンバーカードなど個人情報を送っているが返信もない。
あのメールは本当に事務局が送ったものなのか?」
コールセンターの人
「メールは事務局が送ったものです。
21日に山口様が送られたとするメールは確認します。
なんらかのご連絡をメールでこちらからします。」
しかし、その後もなんの連絡もありません。
一時支援金事務局に電話すればよいと思うかもしれませんが、
コールセンターは混んでいます。
昨日も約1時間おきに8回電話しましたが、
混み合っていますので後ほどおかけ直しくださいと、
見事につながりませんでした。
上は昨日の電話の履歴のスクリーンショットです。
昨日8回と日曜日(5月2日の朝一番)に事務局に電話をかけています。
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ここまでが登録できない状況です。
ネットでは私と同様、登録できないことを訴えている方もいらっしゃいます。
一時支援金の登録確認機関となっている士業は
4月30日時点で全国で約24,400件しかありません。
全国で税理士は8万人、中小企業診断士は27,000人、
行政書士は45,000人くらいいます。
他にも公認会計士や認定支援機関となっているコンサルティング会社
なども登録確認機関になれます。
顧問先を持っている士業なら、
登録確認機関になって顧問先を支援しようと思うのが自然です。
登録確認機関になるのは無料ですし、
登録フォームから連絡先や資格番号などを送信するだけです。
本来なら手続きは難しくないはずです。
登録確認機関が24,400件にとどまっているのは信じられないです。
なにか問題があるように思えます。
私はがんばる中小企業を支援しようと
中小企業診断士の資格を取得し、
中小企業診断士業務に励んできました。
今回の一時支援金でも、私の顧問先企業や、以前支援した企業、
横浜市鶴見区内の近所の中小企業には、
無料で事前確認を行うつもりでしたが、支援できず本当に悔しいです。
なんのための中小企業診断士資格なのか、
経済産業省は考えてほしいです。
委託先の問題と考える方もいるかもしれませんが、
役所の世界では委託事業は自身がやったことと考えます。
つまり、一時支援金をやっているのはデロイトではなく経済産業省です。
経済産業省から中小企業診断士へ、
協力依頼や要請はよく届きますが、協力したくてもできない状況です。
6月には一時支援金の仕組みを使って「月次支援金」を
支援策を始めるようですが、
登録確認機関への登録体制は見直すべきです。
中小企業の皆様におかれましては、
事前確認、一時支援金の申請を早めに進めることをお勧めします。
事務局は上記の通りですので、円滑に進まないケースも考えられます。