おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
PayPayが2021年10月1日から
無料だった決済システム利用料を1.98%(税別)にすると発表しました。
「PayPay」加盟店における2021年10月以降の決済システム利用料について
https://about.paypay.ne.jp/pr/20210819/02/
ただ、月額1,980円(税別)のPayPayマイストアライトプランに加入して、
月1回(月末締め 翌日/翌々営業日入金)の入金サイクル設定にすると
決済システム利用料が1.98%から1.60%(税別)に下がります。
1,980円を0.38%で割ると521,052円となります。
単純計算で1か月に消費税込みでPayPayの利用が
521,053円以上あればPayPayマイストアライトプランに
加入した方がお得になります。
2021年10月1日から1.60%にしたい場合には、
2021年9月19日までにPayPayマイストアライトプランの申し込み、
利用店舗の登録が必要です。
消費税が簡易課税や免税事業者である場合は
決済システム利用料を税込の2.178%と1.76%で考えます。
この場合でもPayPayマイストアライトプランの
損益分岐点は521,053円で変わりません。
さて、決済システム利用料を約2%支払って、
PayPay加盟を続けるべきか考えます。
経済的にいえば、PayPay加盟で2%分の決済システム利用料に
相当する利益が店にもたらされるかで考えればよいです。
私が見てきた小規模店舗では、
それなりの高さのハードルです。
有料化のタイミングで加盟契約を解約してよい店も多いです。
また加盟したくなれば、加盟できますので。
まれに発生する返金処理は慣れないと面倒ですし、
現金とPayPayを分けて売上集計する手間もあります。
PayPayを解約したい中小企業は下のリンクからどうぞ。
https://paypay.ne.jp/help-merchant/B0104/
お客様の利便性を考えて加盟を続けることもありです。
紙幣や硬貨にも新型コロナウイルスが
付着することがあるそうで
従業員やお客様の感染対策上、
キャッシュレスを続ける考えもあります。
PayPay側でも当面は加盟を続けるメリットも大きくしています。
PayPayマイストアライトプランの加入者は
最大6か月間、PayPay決済総額の3%を
振り込むキャンペーンがあります。
PayPayを利用する消費者側にも
2021年9月13日から2021年11月28日まで
20%を還元するキャンペーンを予定しています。
https://paypay.ne.jp/event/matsuri202109-return/
店としては実質的に最大1,000円引きに
してくれるので販売促進になります。
また、昨年執筆のブログ記事も参考にご検討ください。
2020年05月20日:キャッシュレス5%還元終了後のPayPay継続メリット・デメリット
https://brand-design.seesaa.net/article/475189194.html