2022年版中小企業白書に、
中小企業のブランド構築への取り組み状況が掲載されています。
2022年版中小企業白書p.Ⅱ-71に
ブランドの構築・維持のため取り組みをしているかを
尋ねた調査結果があります。

ブランドの構築・維持のための取り組みをしている中小企業は36.8%です。
このデータは、株式会社東京商工リサーチが
2021年11~12月に、中小企業・小規模事業者20,000社を
対象にアンケート調査を実施(回収5,318社、回収率26.6%)した
「中小企業の経営理念・経営戦略に関するアンケート」をもとにしています。
この調査結果を見て、どう思われますか。
中小企業経営者は「ラッキー」と思って欲しいです。
ブランド構築に取り組んでいない企業が多いので、
ブランド構築に取り組むだけで容易に差別化戦略を取れるわけです。
ありがたい競争環境ですね。
このブランドの構築・維持のための取組内容は
具体的には以下のようなものです。
・顧客や社会へのブランドメッセージの発信
・自社ブランドの立ち位置の把握
・ブランドコンセプト(ターゲットや提供価値)の明確化
・従業員へのブランドコンセプトの浸透
・ブランドコンセプトに基づく商品・サービスの開発
・自社のブランド価値の評価・分析
・自社ブランドの見直し・再構築
こうした取り組みによって、
取引価格に寄与しているかを尋ねたところ、
「大いに寄与している」10.9%
「ある程度寄与している」45.0%
という調査結果も載っています。
ブランド構築・維持で売価にプラスの寄与をしていると
認識している中小企業は55.9%です。
ブランドの構築・維持のために
上のような取り組みを行いたいです。
取り上げた2022年版中小企業白書のデータは下のリンクからご覧になれます。
https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/2022/chusho/b2_2_1.html