GOOD DESIGN EXHIBITION 2022(3)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
GOOD DESIGN EXHIBITION 2022のレポート第3回です。

Gooddesign2022_20.jpg

今週はグッドデザイン・ベスト100の中から
仕組みの良さが光るデザインを紹介します。

まず、グッドデザイン金賞を受賞した「ファストドクター」です。
https://fastdoctor.jp

Gooddesign2022_21.jpg

新型コロナウイルスによる医療ひっ迫のニュースで
ご覧になった方も多いでしょう。

夜間、休日の時間帯では体調に不安があっても
かかりつけ医は休みのことが多く、
困ると救急しか手段がないことが多いです。

一方で、救急車を呼ぶほどではなく、
往診で対応可能な場合や軽症な場合もあります。

救急が必要かどうかの判断は難しく、
わからないからすべてを救急が担うと、
全体としては医療や救急資源を
過剰に使い過ぎているように思います。

同社は救急受診を支援しています。

症状の緊急度判定を行い、
必要に応じて救急搬送や、
往診、オンライン診療などにつなげます。

医療行為は提携する医療機関所属の医師・看護師によって行われます。

夜間・休日の時間帯の地域医療の負担軽減につながっています。
IT活用やUIデザインに注力しています。

住所登録から保険証の提出、会計までオンラインで完結し、
体調不良時に負担の少ない手続きにデザインしているそうです。

新型コロナによる医療ひっ迫で受け入れ先がなく、
往診で頼りにされたケースがとても多く、注目を集めました。

行政や医療機関が、これからも患者のため、
医療資源の利用の効率化のため、
ファストドクターというプラットフォームを
活用されると良いと思います。

次に、こちらもグッドデザイン金賞を受賞した
デュアルスクール」です。
https://dualschool.jp/about

Gooddesign2022_22.jpg
Gooddesign2022_23.jpg

株式会社あわえと徳島県が受賞しています。

デュアルスクールは、地方と都市、
双方の教育委員会の間の合意があれば、
転校手続を簡略化して、二つの学校を行き来する子どもに、
スムーズに教育活動を展開します。

デュアルスクール生には、教科書の違いや、
学習進度の差を埋めるための補助教員を配置するなど、
スムーズな期間転校を支援しています。

地方と都市をそれぞれ知ることは
子どもにとって魅力だと思います。

徳島県と教育委員会とともに実証実験を進め、
住民票や授業日数の課題をクリアしたことは素晴らしいです。

次にご紹介するのは
ファシル株式会社の「シェアする防災セット」です。
https://facil.jp/shareset

Gooddesign2022_24.jpg

「自助+共助」の考えで、
トラックドライバーの備えだけではなく、
周囲の困っている人々と分け合う防災セットです。

災害が起こって「届ける」のではなく、
その地を走っているトラックが供給できれば、
大渋滞や豪雪・地震などで立ち往生したときに有効ですね。

使い捨て携帯トイレ、アルミポンチョ、N95マスク、
カイロ、氷砂糖、災害時お役立ちカードなどが30人分、
段ボール一箱にまとめて入っています。

防災用品搭載車マークのステッカーを車に貼って、
物流業界の災害対策と社会貢献を
社会に発信できる仕組みも良いです。

本日、最後にご紹介するのは守口市立図書館です。

Gooddesign2022_25.jpg

1993年に竣工した守口市生涯学習情報センターの改修です。

図書室、ホール、プラネタリウム、会議室、展示室などの
複合文化施設を図書館を軸にリニューアルしました。

建物の構造は問題がなくても、
30年経過して変化した住民のニーズに合わせて
改修することは素晴らしいことです。

バブル期の公共建築特有の多彩な機能とクセの強い空間を、
貴重な空間資源と捉えて最大限に活用した
リノベーションしたことが評価されました。

もともとあったものを上手く活かして、
コストを抑えてデザインすることは
デザイナー、建築家の力量が問われます。

パネルや動画を拝見して、
今を生きる人に喜ばれるデザインに上手く発展させたと感心しました。

グッドデザイン・ベスト100のご紹介は次回以降にも続きます。