iPhoneで作ろう ビジネス動画の教科書

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

昨日は日経平均株価が1989年バブル期の最高値38,915円を超え、
39,098円をつけました。

日本企業への期待が高まっています。
停滞していた日本経済の再興へ私もがんばります。

さて、今日は動画に関する書籍のご紹介です。

i_b_m1.jpg

iPhoneで作ろう ビジネス動画の教科書
オリカワシュウイチ、ペンコム

この本は内容がとても濃いです。

著者は映画制作体験プロデューサーの渡川修一さんです。

プロがiPhoneでのビジネス動画での撮影テクニックを
これでもかと詰め込んだお買い得な一冊です。

「見てわかる! まねして作れる」がコンセプトで
絵コンテやイラストで多く解説していますし、
一般の素人が真似できる内容です。

初心者から中級者までに向けて書いてあり、
一般の人が難しいテクニックは省いています。

内容が多いので、一般の中小企業は、
本の中の一部だけを使えば十分です。

そのことに配慮して、
「臨場感のある動画にしたい」「細かい部分をしっかり見せたい」
「動画を面白くするアイデアで逆引き」「お店をPRしたい」
などの逆引きの動画レシピを用意してあり、
必要なテクニックだけをさっと知ることもできます。

iPhone以外の周辺機材やアプリのおすすめの紹介、
動画の構成と企画、など説明もあります。

以前にオリカワさんには
中小企業政策研究会にゲスト講師で講演いただき、
すごく勉強になりました。

ビジネス動画ですから、
伝えたいことがきちんと伝わっているか、
を大切にするようお話しされていました。

当たり前のようですが、動画作成になると、
バズりたい、面白い企画が必要だ、などの話がよくでます。

SNSで拡散されることや面白いことはよいのですが、
そうした動画をつくるのは簡単ではありません。

面白くても経営に前向きな成果が残せなければ意味がないです。

映像制作のプロのお話として意外でした。

映像制作のプロは、凝った動画やおしゃれな動画を
作れることを誇る人が多いのですが、
オリカワさんはビジネスで結果を出す
動画制作のお話をされていました。

視聴者は、飾られた内容ではなく、自然体での
商品やサービス、会社のことを知りたがっています。

おしゃれなテレビCMのようなものを資金を投じて作らなくても
この本からプロのテクニックを真似して、
伝えるべきことがきちんと伝わる動画をつくってはいかがでしょうか。

この本が好評だったからだと思いますが、昨年に
新刊「iPhoneでお金をかけずにビジネス動画を作れるようになる」
も出版されています。

周辺機材、アプリやSNSなどのアップデートに合わせたい人は新刊をどうぞ。

倉俣史朗のデザイン 世田谷美術館

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

世田谷美術館で1月28日まで開催されていた
「倉俣史朗のデザイン 記憶のなかの小宇宙」に行きました。

kuramata202401.jpg

インテリアデザイナーとして、
透明なアクリルに造花のバラをいれた椅子
「ミス・ブランチ」(上の写真)や、
金網だけでつくられた椅子
「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」(下の写真)
などの有名作品があります。

kuramata202405.jpg

倉俣史朗のデザインは、機能や大量生産のデザインではなく、
芸術性の高いインテリアデザインです。

しかし、芸術作品、コンセプト作品ではないので、
もちろんきちんと使えます。

没後30年を過ぎましたが、魅力はあせません。

世田谷美術館では最初の展示室にある
4作品の撮影が許されました。

kuramata202403.jpg
kuramata202404.jpg

テーブル、椅子のセット、
「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」のほかに
「透明ガラス入りテラゾーテーブル」、
「トウキョウ」がありました。

kuramata202407.jpg
kuramata202408.jpg
kuramata202406.jpg

この2つのテーブルは、コンクリート素材ですが、
ガラス破片が混じっていて
光の加減で反射して輝いて見えます。

kuramata202409.jpg

その他の展示品は撮影できませんでしたが、
フライヤーにあった作品などが見られて、心が躍りました。

kuramata202413.jpg

軽やかで、使う人の心を刺激します。

ミス・ブランチも3脚並べてあり、
少しずづ造花の向きや配置も違うこともわかり、華やかでした。

美術館のロビーには「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」の
レプリカがあり座れました。

kuramata202410.jpg

「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」は、ドイツ・ミュンヘンの
ピナコテーク・デア・モデルネ(ディ・ノイエ・ザムルング)
で初めて見ましたが、
https://brand-design.seesaa.net/article/446856794.html

レプリカでも座れたのは嬉しかったです。

金属の硬い椅子のイメージでしたが、
意外と座り心地が良く、座るところは
へこんで曲がらないように強度もあげていたようです。

「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」の足元も撮影しました。
kuramata202411.jpg

世田谷美術館の会期は終わりましたが、巡回展で
明日からは富山県美術館で、6月には京都国立近代美術館で
展示されるそうです。

とても楽しい展覧会でした。
展覧会の内部の様子は下のレポートが参考になります。

(参考)アイエム:IMレポート
「倉俣史朗のデザイン ― 記憶のなかの小宇宙」
https://www.museum.or.jp/report/114689

東京ミッドタウンデザインタッチ2023

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
東京ミッドタウン デザインタッチ 2023のレポートです。
2023年10月6日から10月29日まで開催されました。

2023年のデザインタッチのテーマは「いざなうデザイン」でした。
展示をいくつかご紹介します。

designtouch202301.jpg

芝生広場では上の写真にある「土の群島」がありました。

廃棄物として捨てられる土と自然素材の硬化剤を混ぜ合わせることで、
建材としての材料強度を持たせ、3Dプリンターなどで造形しています。

ミッドタウン・ガーデンには、IDEOなどの
インスタレーションが展示されていました。

designtouch202302.jpg
designtouch202303.jpg

とらやは「はじめて知る銭湯」の展示があり、
NOHARAのGOOD DESIGN STOREも人を集めていました。

designtouch202304.jpg
designtouch202305.jpg

私が着目したのは、
DESIGNART TOKYO 2023(デザイナートトーキョー2023)です。

designtouch202306.jpg
designtouch202307.jpg
designtouch202308.jpg

廃インク清掃で使用した不織布を使った作品や、
電気を使わずに、周囲の光を集めることで
光っているように見える作品など、興味深かったです。

デザインが好きな人だけでなく、
多くの人が行き交う商業施設にこうした展示があることは、
文化の発展につながると感じます。

アーティスト、デザイナーの素晴らしい作品に敬意を表します。

TOKYO MIDTOWN AWARD 2023 デザインコンペ

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
東京ミッドタウンアワード2023デザインコンペのレポートです。

tmidtowna202301.jpg

テーマは「つながり」で、
1166点の応募の中からグランプリ1点、優秀賞4点、
ファイナリスト5点の合計10作品のデザインが
2023年10月5日から11月12日まで
東京ミッドタウンで展示されていました。

今年は私が面白いと思った2作品を紹介します。

ひとつめは優秀賞に選ばれた「みんなの味噌汁.com」です。

tmidtowna202302.jpg

実家の味噌汁をフリーズドライにして
購入できるサービスの提案です。

味噌汁とレシピを送ったら、
フリーズドライにして送られてくるようになったら嬉しいです。

もうひとつがファイナリストに選ばれた
「成長フォント」です。
東京ミッドタウン・オーディエンス賞も受賞しました。

tmidtowna202303.jpg

4歳や6歳などの時の文字を記録して
フォント化するサービスです。

親や祖父母は喜んで買いそうです。

その他の入賞デザインは
下のリンク先に載っていますのでご覧ください。
https://www.tokyo-midtown.com/jp/award/result/2023