おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
世田谷美術館で1月28日まで開催されていた
「倉俣史朗のデザイン 記憶のなかの小宇宙」に行きました。
インテリアデザイナーとして、
透明なアクリルに造花のバラをいれた椅子
「ミス・ブランチ」(上の写真)や、
金網だけでつくられた椅子
「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」(下の写真)
などの有名作品があります。
倉俣史朗のデザインは、機能や大量生産のデザインではなく、
芸術性の高いインテリアデザインです。
しかし、芸術作品、コンセプト作品ではないので、
もちろんきちんと使えます。
没後30年を過ぎましたが、魅力はあせません。
世田谷美術館では最初の展示室にある
4作品の撮影が許されました。
テーブル、椅子のセット、
「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」のほかに
「透明ガラス入りテラゾーテーブル」、
「トウキョウ」がありました。
この2つのテーブルは、コンクリート素材ですが、
ガラス破片が混じっていて
光の加減で反射して輝いて見えます。
その他の展示品は撮影できませんでしたが、
フライヤーにあった作品などが見られて、心が躍りました。
軽やかで、使う人の心を刺激します。
ミス・ブランチも3脚並べてあり、
少しずづ造花の向きや配置も違うこともわかり、華やかでした。
美術館のロビーには「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」の
レプリカがあり座れました。
「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」は、ドイツ・ミュンヘンの
ピナコテーク・デア・モデルネ(ディ・ノイエ・ザムルング)
で初めて見ましたが、
https://brand-design.seesaa.net/article/446856794.html
レプリカでも座れたのは嬉しかったです。
金属の硬い椅子のイメージでしたが、
意外と座り心地が良く、座るところは
へこんで曲がらないように強度もあげていたようです。
「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」の足元も撮影しました。
世田谷美術館の会期は終わりましたが、巡回展で
明日からは富山県美術館で、6月には京都国立近代美術館で
展示されるそうです。
とても楽しい展覧会でした。
展覧会の内部の様子は下のレポートが参考になります。
(参考)アイエム:IMレポート
「倉俣史朗のデザイン ― 記憶のなかの小宇宙」
https://www.museum.or.jp/report/114689