これならわかる マンガで入門!新規事業のはじめ方

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今週も新規事業開発に関する書籍のご紹介です。

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これならわかる マンガで入門!新規事業のはじめ方
井口 嘉則、ダイヤモンド社

先週、ご紹介した本が新規事業開発をどう進めるべきか、
社内起業をメインに解説しているのに対し、
本日ご紹介している本は新規事業計画の立て方を
漫画を使いながらやさしく解説しています。

事業計画の作成に慣れていない中小企業社長にお勧めです。

建設業が介護事業に新規参入するストーリーで
楽しく読みながら、新規事業の立案から立ち上げ、
軌道に乗せるまで追体験できる感じです。

建設業で働いている社員に介護事業に参入することを伝えて、
動いてもらうことは難しく、
その苦労もリアルに感じられます。

アイデア記入シート、事業計画テンプレート、
事業収支計算ソフトなどを著者のサイトから
ダウンロードできることもありがたいです。

新規事業の実践論

こんにちは。中小企業診断士の山口達也です。
今日は新規事業開発に関する書籍のご紹介です。

新規事業の実践論
麻生 要一、NewsPicksパブリッシング

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著者はリクルートの元新規事業開発室長で
その後、自らも起業しています。

2000件を超える新規事業開発の経験をもとに
新規事業を成功させるためのポイントをまとめています。

かなり面白い本でした。
中小企業も大企業も、経営者も新規事業の担当者にもお勧めの一冊です。

大枠では、計画の検討や会議はそこそこに、
現場に行ってお客様の声をたくさん聞きまくって、
事業化できるかテストすることが大切である、
というようなことを述べられています。

経験に裏打ちされたアドバイスは具体的で深く、
新規事業開発の進め方のステップなどは、
私も初めて学ぶ内容で感動するレベルでした。

社内起業家の話が中心ですが、
まったくの創業でも学べるところは多いです。

膨大な実戦と経験から
帰納的に導き出された成功のコツが学べます。

横浜ブランド「ヨコハマ・グッズ001」

こんにちは。中小企業診断士の山口達也です。
ヨコハマ・グッズ 横濱001」(ゼロゼロワン)のご紹介です。
https://yokohama001goods.org

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一般社団法人ヨコハマ・グッズ横濱001が
運営している地域ブランドです。

横浜市にぎわいスポーツ文化局も後援しています。
トップには「横浜市長賞」が送られています。

ヨコハマ・グッズには、2年に1回の認定で、
前回認定されたグッズも認定がリセットされ、
新たに審査を受けなければいけないルールがあります。

いったん認定を受けると、
取り消されない限り、ずっと有効
という地域ブランドが多い中で珍しいルールです。

商品や市場も変化していくから、
毎回あらためて審査し直しています。

下のようなブランドコンセプトを掲げています。

ヨコハマ・グッズ コンセプト

横浜市民が親しみをもって、日常生活に利用することができるもの。
そのうえで、自信を持ってお客様に おすすめすることができるもの。

1.クラフツマンシップが感じられること
2.横浜の産業振興につながること
3.国内外の観光客、訪問客に“横浜らしさ”を感じていただけること
4.日本の西洋文化の発祥地として、自信がもてること
5.ヨコハマのイメージを定着、発展させるものであること

1~5のいずれかに当てはまらないと認定されません。

地域ブランドのあり方として参考になると思います。

ヨコハマ・グッズは第20期(2024年からの2年間)の認定
について発表しました。
公式サイトは更新されていないので、下のブログをご紹介します。

横浜ウォッチャー「横浜のお土産ブランド ヨコハマ・グッズ「横濱001」第20期認定177商品が決定!市長賞に輝いた2品は?」
https://travelyokohama.jp/entry/yokohama001goods-20240222

無料で経営診断を受ける 東京都版

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

中小企業診断士による経営診断は、神奈川県だけでなく、
東京都の中小企業も無料で受けられます。

中小企業活力向上プロジェクトアドバンス
https://www.keieiryoku.jp/

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経営診断は商工会、商工会議所を通じて申し込みます。
https://www.keieiryoku.jp/consult/

無料ですので中小企業診断士が1回、
2時間程度訪問してヒアリングして、
後日、経営診断報告書がもらえます。

経営診断報告書は東京都で様式が決まっていて、
5ページ程度です。

また、診断を申し込む際には中小企業は
事前にチェックシートを提出します。

財務比率の計算は決算書を渡して希望すれば、
ある程度はやってくれると思いますが、無料ですので
有料の診断のように細かいレポートがあがってくることは
期待できないです。

私がこの中小企業活力向上プロジェクトアドバンスで
診断した中小企業では、財務診断というより、
会社全体のリスクチェックや経営戦略、経営の方向性
について聞きたい企業が多いです。

経営診断を受けられる動機はさまざまで
30分くらいのちょっとした経営相談をしたいだけど、
経営診断のついでに聞いてしまおうといった中小企業もいらっしゃいます。

令和5年度は23区では、もう予算がいっぱいで受けられないようですが、
4月からの新年度では申し込めます。

中小企業診断士の診断を一度試しに受けてみてはいかがでしょうか。

自社の思わぬリスクを知ったり、新しいアイデアをもらえたり、
補助金などの情報をもらえたりするかもしれません。

この中小企業診断士の経営診断を受けたいという
指名での希望は、叶うとは限りませんが、
商工会、商工会議所の経営指導員にお願いすると、
できるだけお客様の希望に沿うように頑張ってくれる人が多いです。

無料で経営診断を受ける 神奈川県版

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

中小企業診断士による経営診断は、
財務比率の算出のみにとどまりません。

お客様の要望に応じて、
社長が自社について細かく調べたい、知りたいことや、
外部環境分析や競合分析も行います。

これからどうしたらよいかの提案も行います。

経営診断を受けることで、社長自身が気づいていなかった
自社の強みや課題を知ることができたり、
これからの経営戦略、経営計画の立案の基礎にできます。

潜在的なリスクの洗い出しにも有効です。

診断内容の多寡によって費用は変わりますが、
経営診断を依頼するとそれなりの費用が発生します。

この経営診断を無料で受けられる制度をご紹介します。

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神奈川産業振興センターが実施している
「企業経営の未病改善アドバイザー」です。
https://www.kipc.or.jp/business-support/management/mibyo/

神奈川県の中小企業であれば無料で受けられます。
人気があるようで令和5年度はもう締め切ってしまったそうですが、
4月からの新年度にまた募集を再開すると思います。

経営診断としては比較的簡易なものですが、
無料にしては、かなり充実した診断が受けられます。

企業経営の未病CHECKシートも公開していますので、
まずはセルフチェックするとよいでしょう。