風に吹かれて豆腐屋ジョニー

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
残暑お見舞い申し上げます。
まだまだ冷奴がおいしい時季ですね。

今日は男前豆腐店についての本の紹介です。

風に吹かれて豆腐屋ジョニー.jpg

風に吹かれて豆腐屋ジョニー 実録男前豆腐店ストーリー
伊藤信吾 講談社

このブログの読者ですと、
男前豆腐店をご存じの方は多いと思います。
伊藤信吾さんは、男前豆腐店の社長です。

このブログでこの本を紹介しようとずっと思っていたのですが、
遅くなってしまいました。
紹介するのにあたって、もう一度サッと読み直しました。


私が男前豆腐店を知ったのは2、3年前です。
目からウロコが落ちました。衝撃を受けました。

最初はネーミングやデザインで引き付けられました。
しかし、ブランド戦略も素晴らしいです。

豆腐のブランディングや差別化として、
大豆や製造法で他社と違いを出そうとは誰もが考えますが、

もはや豆腐の枠を超えて、
デザートとして食べてもらってもよいという考え方や、
独特の世界観を作り上げていった人はいなかったと思います。

あらゆる商品・サービスに、
まだブランディングの可能性があると気付かされました。

男前豆腐店は、私が中小企業のブランディングをする仕事を
選んだことに大きな影響を与えたと思います。

この本には、男前豆腐店のこれまでの軌跡が書かれており、
伊藤社長がどんなことを考えてきたのか、
顧客の反応がどうだったのかなどがわかります。

中小企業のブランド戦略の成功例として、ぜひ読んでみて下さい。
社内にデザイナーを置いている点も参考になるでしょう。

もしかしたら、伊藤社長の考え方が
好きになれない方もいるかもしれません。

それでも良いと思います。

万人に好かれるブランドなんて、めったにありません。
こだわり、個性、主張が優れたブランドには欠かせないので、
仕方がないのです。

しかし、中小企業にブランド・デザインで経営を変える可能性が
あることを実証した実録ストーリーです。
経営のヒントを多く得られます。

この記事へのコメント


この記事へのトラックバック