おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
2008年も残りわずかです。
2008年のブランドを振り返りましょう。
話題は3つです。
10月、松下電器産業がパナソニックへ社名を変えました。
これに伴いナショナルブランドも廃止されました。
海外での販売に力を入れるため経営資源を集中させる戦略です。
1月の速報時に当ブログで取り上げましたが、
松下ほどの知名度を誇る企業であっても、
会社の経営戦略を実現させる最初のステップとして、
まず社名の見直しを行ったという事例として
語り告がれると思います。
1月14日の記事:松下がパナソニックに社名変更
http://brand-design.seesaa.net/article/78505069.html
2つ目の話題です。今年はプライベートブランド商品が躍進しました。
日経MJの2008年ヒット商品番付では西の横綱です。
原油や資源高が大きな問題になり、
特に上半期を中心にあらゆる商品が値上がりしました。
そんな中、消費者の生活防衛の動きとして、
ナショナルブランド(こちらは松下ではなくメーカーブランドを
指します)からプライベートブランド(販売業者のブランド)に
購買が移る流れがありました。
大手の小売業もかなり信頼されていて、
それなりのブランド力を持っています。
私もプライベートブランド商品をいくつか食べましたが、
おいしいものが多いです。売れるのも分かる気がします。
消費者のニーズに応える商品開発を今年は小売業がしたと言えます。
最後に、今年も食の安全の問題や
再生紙比率の偽装問題などがありました。
今年もこの話題に触れなくてはいけないのは、本当に残念です。
先日は、たけのこのパッケージに貼ってある
生産者の写真が偽者であるというニュースがありました。
実際に写真に写っている人は、偽装をした企業の従業員で、
たけのこの生産はしていないそうです。
厚顔無恥とは、まさにこのこと。
中国産のたけのこ、だったそうですが中国の方にも失礼な話です。
ニュースを見たらその社長は、テレビには顔を写さず
取材に応じていましたが皮肉としか言いようがありません。
謝罪するときこそ、顔を出したらと思いますよね。
人をだまして商売をするというのはブランド以前の問題です。
人から感謝されて、その対価としてお金をいただく、
そんな当たり前のことを真面目にがんばりたいですね。
次週は2008年のデザインを振り返ります。
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