今日はキッコーマンの「しょうゆ卓上びん」のお話です。
先日、寿司屋に行くとありました。
思わず携帯電話のカメラで撮影してしまいました。

誰もが知っているおなじみの形で、
世界中で販売されているロングセラーとなっています。
何気なく普通の生活に溶け込んでいることが、
素晴らしいデザインであることを物語っています。
この「しょうゆ卓上びん」は
キッコーマンが1961年に発売しました。
保存容器がそのまま食卓の醤油差しとして使える
という新しいものでした。
それまでは一升瓶で醤油を買って、
家庭でしょうゆ差しに移し替えていたのですが、
「しょうゆ卓上びん」によって、工場から小分けした状態で
出荷され、消費者は買ってすぐに使えるものとなりました。
また、キャップを外せば詰め替えもできます。
この「しょうゆ卓上びん」は、安定性や握り易さも
良いのですが、特筆すべきは液だれしないことでしょう。
液だれしないので、衛生的で便利ですよね。
この形を作るのには相当な試行錯誤があったと思います。
従来の醤油差しは液だれするため、受け皿がありました。
このデザインを手がけたのはGKグループの栄久庵憲司さんです。
デザインに当たっては、女性がとっくりを持ってお酌する姿から
ヒントを得たと他の方から聞いたことがあります。
醤油を注ぐ姿が、小指が上がって美しいというところまで
考えてデザインされているそうです!
1993年にはグッドデザイン賞受賞しています。
日本を表現するデザインのひとつと言えるでしょう。
(キッコーマンの参考サイト)
http://www.kikkoman.co.jp/magazine/talk/no01/talk/
最後にこちらも。
居酒屋には「しょうゆ卓上びん」の仲間を見つけました。

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