21_21DESIGNSIGHT「骨」

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

今日の話題は、21_21DESIGNSIGHTの第5回企画展
「骨」展についてです。

骨展.jpg

タイトルの「骨」の一字が、
生物の骨のような構造で書かれています。
無骨さを感じます。

写真右中央にライトアップされているのは、
日産フェアレディZの車体です。

展示会場の中にあるのですが、写真に一部映っています。
こちらは美しさを感じます。

今回のディレクションは山中俊治(やまなかしゅんじ)さんです。

「骨」というテーマは、デザインにとって
基本的なお題と言えるのではないでしょうか。

構造や強度、機能などの視点や
骨格や骨そのものの美しさや見せ方を考える展示会です。

骨は体の内部にあるので、美しくある必要性もないし、
美しくないか、と思いきやそうではありません。

美意識は人によっても違うでしょうが、
機能美であったり、長年の進化の過程で作り出された
「造形美」を感じることができます。

この「骨」展は、生物の骨だけを
展示しているわけではありません。
機械をはじめとした人工物の骨格なども展示されています。

デザイン入門者にも感じてほしい
デザインの基礎が学べるでしょう。

会期は2009年5月29日から2009年8月30日まで。

以下、特に私の心に残ったものを紹介します。

明和電機の「WAHHA GO GO」
「笑う」ことだけを目的とするロボットです。
笑いの動作を構造で表しています。

感情は全く持たないロボットですが、
見ているこちらが思わず笑ってしまいます。

横隔膜が動いて・・それから、という見方もできますし、
笑う行為を目の前にした時の人への影響力も感じます。

takram design engineering「Phasma」(ファスマ)
骨は、生物の「動き」を支えていますが、
その「動く」「走る」原理をまねした六足走行ロボットです。

蜘蛛のような形をしたロボットです。
「Phasma」とは魂や息を意味するラテン語だそうです。

こちらも走る姿に生き物の要素を感じられます。
「走り」そのものの原理を突き詰めた形とはどんなものか、
会場でご覧ください。

当ブログでは21_21DESIGNSIGHTの企画展は、過去4回とも
レポートをしています。ご興味のある方はご覧ください。
http://brand-design.seesaa.net/category/5183514-1.html

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