子供になれる会議室

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
関東甲信は7月14日に梅雨明けしました。
私もクールビスでがんばっています。

今日は世田谷ものづくり学校を紹介します。

世田谷ものづくり学校.JPG

廃校となった池尻中学校の建物を利用して作られました。
元教室にデザイン事務所などが入居しています。

デザイン経営研究会を14日の夜に
教室の一室をお借りして開催しました。

研究会の開催前に、
私は入居している他の教室を外側から覗いたのですが、
事務所兼ショールーム的な要素もあって面白かったです。

部屋を廊下から見ているだけでも私も刺激を受けました。

研究会では、田部井雅基氏をお招きして、
「デザイン家電」「デザイン経営」を語っていただきました。

世田谷ものづくり学校田部井.jpg
田部井雅基氏.jpg

元リアルフリート代表取締役としてamadanaで取り組んだことや、
現在取締役を務めているロプでの新たな取り組みも
話していただきました。

「デザイン経営」の先駆者、実践者としてのお話は
とても重みがありました。

私が職業デザイナーではないこともあって、
デザイナーではない方の「デザイン経営」論は、
いつも興味深く聞かせていただいていますが、

今回の田部井氏のお話は、失敗談やデザインの限界まで
話していただき、かなり参考になりました。

ここでは内容はお伝えできないほど、
とても突っ込んだお話をいただきました。幸せでした。

会場に話を戻すと、元教室の研究会開催で
参加者は懐かしさなど、さまざまな刺激を受けていました。
子供気分にも戻れますよ。

世田谷ものづくり学校は、いつもと気分を変えられる
会議室として使ってみるのも良いかもしれません。

この記事へのコメント

  • Hirokazu Tanaka

     今回は家電のお話がでたので家電のまあ代表といえようオーディオ、特にスピーカーのお話に絞ってお話をしたいと思う。
     現在ではその音の記録媒体としてi-Podを使用する方が多い。それはデジタル技術の発展によるものだ。CDしかり、それはその時代の技術の結晶だと思う。
     しかし、実際のわれわれに届く最終的な音はアナログであり、つまりはデジタルデジタルとは言ってもどこかでアナログ変換されスピーカーやヘッドフォンを通してわれわれの耳に届く。
     さあ、ここまで来て何がデザインと結びつくかというと音をきれいに伝えようとするデザインのお話です。

    1.http://www.hifi.nl/gfx/pd_jbl_k2_s9800_071206.jpg

    2.http://www.stereokorea.com/bbs/data/i_jbl/k2s9500big_xy2R2bhdATXR.jpg

    1と2、どちらのスピーカーのデザインがより機能的で美しいといえるでしょうか?

    1と答えた人はデジタルにもしくは音関係(特に1と答えた人の中にはオーディオによほど精通していると思う。)によほど詳しい方が選択されるに違いない。

    2のスピーカーが優れていると感じた人はその存在感にすばらしいと感じるであろう。
    何をいいたいのかと言うと機能を重視したデザインかそうでないかの差である。

    1はJBLの最新のフラッグシップのスピーカーであり、SACD(スーパーオーディオCD)をカバーするために作られたものだ。しかし、なぜか迫力がないように思える。
    2はJBLの音の純粋さを突き詰めたスピーカーで80年代後半に誕生した。

    2はJBL PROJECT K2というシリーズの1stモデル(正式名称はProjectK2 S9500)であり、1はその流れを汲む最新のシリーズでその名をProjectK2 S9800と言う。

    どちらも基本コンセプトが同じだが、1は現在のデジタルにちょっと無理やり当てはめた感のある、ツィーター(超高音域用)がついている。
     一方の2のスピーカーには中音域用のホーンのようなものとそれをはさむ様に上下に大型のウーハーが備え付けてあるだけだ。

     私は2の支持者が多いように思える。確かにいろいろな音域を出しそうな1は実際には2のモデルがSACDに対応できないと考え、作り出された。しかし、SACDの音域の特に高い領域は実際には人間の耳には届かない音であり、1はそれをカバーし、再生しようとそのようなものが生まれた。

     しかし、それほど音に興味ない人には上下に大迫力のウーハーが2機づつあり真ん中に美しいアクリルのホーンがある(これは本来人間の聞こえる部分『だけ』について開発されたスピーカーだ。)となれば2がいいと言うに違いないだろう。

     1を作った現在のエンジニアは先人が作り出したモデルがすばらしすぎると苦労するものである。が、2はまぎれもなく1980年代後半に世に出たものである。

     人間は自分たちの必要もない部分は本質的には求めないものだと考えている。本質にそぐわないのもを作ったり、デザインすればそれは経営者やデザイナーの自己満足である。テレビもそうであろう。50インチや60インチ超のテレビには走査線が1125本は必要だろうが、20インチ前後のテレビには必要ないと思う。逆に松下が開発した150インチ級のテレビにはもっと走査線が必要で製品化には(その前にそのように大きなものを誰が買うのかという問題があるが)まだまだ研究の必要があるだろう。また、今はマスメディアの影響は大変大きい。間違った情報が広がればそれは一時的には流行となるが本質的には間違っていることもあるので、将来は見込めない可能性が高いだろう。

     もっと原点に返り人間の本質に迫ったデザインをしなければ世界的にものづくりの先行きはもうないだろう。また、機能に即したデザインだけが後世に語り継がれるであろう。

     ちなみに2のスピーカーは音楽評論家でいまだに使っている方も多いらしい。


     人間の本質が何を求めているかを常に片隅におきながらブランド戦略を行えば間違えはないであろう。
    2009年07月22日 00:03
  • 山口 達也

    Hirokazu Tanakaさん、コメントありがとうございます。
    デザインに対する考え方、好みは様々ですが、私個人としては「過剰な」デザインは好みではありません。
    世間一般としても近年は「過剰な」デザインよりもシンプルなデザインを好む傾向が強まってきているように感じます。「機能」「本質」といったご指摘の点が一般の方の意識の中でも広まりつつあるのかもしれませんね。
    2009年07月23日 17:32

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