ユーキャンTVCFの変化が映し出す不安心理

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日から2月ですね。

正月は「生涯学習のユーキャン」の
CF(コマーシャルフィルム)をTVや電車で多く見ました。

ユーキャンは広告宣伝に力を入れており、
新年に新たな挑戦をしようという消費者をつかまえています。

今年のユーキャンのTVCFのキャラクターは、蒼井優さん、
貫地谷しほりさん、はんにゃさん、佐藤隆太さん、富田靖子さんです。

起用されている方は、20代半ばの方が多いです。

そしてCF内容には、就職や転職、現在の生活への危機感を
訴えるものが目立ちます。

かつては年齢がもっと上のタレントを起用していました。

内容もボールペン字講座や書道などの実用講座の宣伝が
多かったように記憶しています。

実用講座でも、申し込む動機には趣味的な気持ちが
半分くらいあったのではないでしょうか。

多少ゆとりがある人が申し込む実用・趣味講座から、
危機感・不安感をやわらげる資格取得講座へ、
宣伝する内容が変化しています。

そして今年のCFキャラクターは、高校生や大学生にも
とても人気があります。

ユーキャンのメインターゲットが中高年から20~30代、
さらに高校生や大学生へにシフトしていると考えられます。

ここ数年CFを見る限り、実用・趣味講座から資格講座へ、
そして受講生の低年齢化という傾向は続いています。

おそらく消費者ニーズが変化しているのでしょう。

若年層の不安心理が高まっていることを
ユーキャンのTVCFの変化は映し出しています。

中小企業経営者の皆様、広告宣伝のターゲットや
コンセプトは明確になっているでしょうか。

資金的にTVは無理かもしれませんが、実施する広告では
ターゲットやコンセプトを大企業よりも明快に伝えましょう。

大企業との競争に勝つためには必要なことです。

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