21_21 DESIGN SIGHT "これも自分と認めざるをえない"展

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

21_21 DESIGN SIGHTで現在開催されている企画展
"これも自分と認めざるをえない"展に行ってきました。

佐藤雅彦展.jpg

テーマは「属性」です。
ディレクターは佐藤雅彦さんです。

デザインとは少し異なる切り口のですが、
とても面白い展示会です。

私は男性であり、神奈川県民であり、経営コンサルタントであり・・
と人にはさまざまな属性があります。

指紋や虹彩といった個人を特定する属性もあれば、
住所や性別、職業などのグループにまとめられる属性もあります。

指紋、静脈などの個人を特定する属性データは、
データそのものを見ても味気ないものです。

他人のデータを見ても何にも感じません。

しかし、自分のデータが他人に渡るのは、
なにか気持ち悪いと感じます。

他者から自分を特定されたり、
データを悪用される恐怖があるからでしょう。

一方で、グループにまとめられる属性では、
人からどう思われているかがとても気になるものです。

場合によっては、他人に「私は○○だ」と
自分の属性を積極的に伝えることもします。

私も経営コンサルタント、中小企業診断士であると伝えています。
属したくないグループに括られることを嫌がる気持ちもあります。

展示のひとつに「属性のゲート」があります。
写真はポスターを映したものですが、以下のようなものです。

属性のゲート.jpg

例えば「男性」と「女性」、どちらかのゲートを選んで、
ゲートの前の立ちます。

そして、ゲートの前にあるカメラが顔を撮り、
コンピュータが属性を判定します。

コンピュータが「男性」と認識すれば、男性のゲートが開き、
「女性」と認識すれば、もうひとつの女性のゲートが開きます。

他の来場者の様子を見ていると、
女性ゲート前に立っていた(おそらく)女性が
「男性」とコンピュータに判断されていたりしました。

私もやったところ「男性」「29歳以下」と
コンピュータに判断されました。

コンピュータには私が実際より若く見えたようです。
ちなみに下の写真が当日の私の姿です。

29歳以下男性.jpg

男女が逆であったり、年齢が実年齢と異なって反対側の
ゲートが開いたときは来場者も盛り上がっていました。

このような技術は実用化されつつあり、いたるところで、
属性をコンピュータが判断する時代に突入しています。

カメラで購入者の属性をカメラで判断し、
収集する自動販売機もあるのです。

便利な社会ですが、社会や技術と、
どのように付き合うべきか、
楽しみながら考えるきっかけを与える展示会です。

子供も楽しめますが、大人の方が楽しめそうです。

ただ、本展示会は体験型が多く、見るのに時間がかかります。
私は平日の昼間に行きましたが、2時間半かけて見ました。

並ぶ展示もあるので、
それらを飛ばせば1時間程度で見ることも可能ですが、
空いている時間帯に行くことをお勧めします。
11月3日まで。

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