「思い」は見えないけれど・・テレビ広告の力(1)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

「思い」は見えないけれど「  」はだれにでも見える

あなたはカッコ内に何が入るかご存じですか。

この文章は、宮澤章二さんの詩「行為の意味」の引用です。
カッコには「思いやり」が入ります。

ACジャパンがこの詩を用いたテレビ広告を流して、
とても有名になりました。
「こころ」はだれにも見えないけれど「こころづかい」は見える
「思い」は見えないけれど「思いやり」はだれにでも見える

と詩を紹介した後に、
やさしい気持ちを行動にすることを訴える広告です。

他にも、子供にあいさつの良さを伝える
「こんにちワン」「ポポポポ~ン」のCMや、

金子みすゞさんの詩を取り上げたテレビCMが
印象に残っている方も少なくないでしょう。

東日本大震災で企業がテレビCMを自粛した結果、
ACジャパンのCMが大量に放映されたからです。

これらのメッセージ、日本中のかなり多くの方に届いています。

多くの方にメッセージが届いたことを
当たり前と思われた方もかもしれませんが、

私はテレビ広告の力が絶大で変わりないことを
再認識させられた一件になりました。

私は中小企業のマーケティング戦略支援で、
インターネット広告、特に検索連動型広告、
PPC広告の導入のお手伝いすることがあります。

ネット広告は数十円から始められるのに対し、
TVCMは数百万円はかかるので、
まだ導入を勧めたことはありません。

また近年は、テレビ視聴時間や視聴率が下がった原因に、
インターネットが挙げられています。

インターネットの影響力が強まっている話題の中で、
テレビの影響力は埋没しがちです。

大震災でツイッターが役立ったなどの報道はありますが、
テレビ広告の力を再確認した報道はなかったように思います。

今のテレビ広告の力について、
定量・定性の両面から明日述べます。

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