東京ミッドタウンアワード2011

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

東京ミッドタウンアワードのレポートです。
先週ご紹介したデザインタッチの期間に、
コンペ受賞作が展示されていました。

ミッドタウンアワード2011_01.jpg

デザインコンペの今年のテーマは「5」です。
東京ミッドタウンが開業5周年だからだそうです。

今年も1,161作品の応募があったそうです。
入賞作品を3つご紹介します。

私が一番気に入ったのが「縁起のいい豚貯金」です。
グランプリを受賞しました。

豚貯金.jpg

五円玉を通す「きんとん」と五十円玉を通す「ぎんとん」。
使用感のある硬貨の味わいが魅力となる貯金用品です。

5円玉を50枚通すことができるそうです。
「五重」の「ご縁」と縁起を担いでいるようです。

全部貯めても250円。
貯金よりも装飾・縁起ものとしての商品になりそうです。

あと面白いと思ったのが、優秀賞となった「5の抱きまくら」と、
水野学賞となった「4+ ~子どものための包帯~」です。

5の抱きまくら.jpg
4+.jpg

「抱きまくら」は、他の数字よりも抱き枕に向いていそうで、
お題にあったデザインでしょう。

「4+」は、四肢のケアに心のケアを加えるをコンセプトに
子供の心に寄り添うデザインです。

ともに商品化されるかは微妙だと私は思いますが、
人の気持ちを明るくするデザインの良さが表れた作品だと思います。

ミッドタウンアワードにはアートコンペもあります。
アートコンペのテーマは「都市」。309件の応募がありました。

今年は展示場所がガラスショーケースから通路に変わり、
作品の制約が少なくなりました。

グランプリを獲得した「frames of emptiness」は
不動産の間取りが描かれたチラシを切り抜き貼り合わせた作品です。

frames-of-emptiness.jpg

美しくあり、もろくもあり、つながっていて直線的、
そして一見すると中身が詰まっているようですが、
実は鏡で反射して見えていて、外枠の中に中身は詰まっていない
ところが、都市のあり方を表し、問いかけているのでしょう。

アート作品も気づきを与えてくれる作品が多く面白かったです。

デザインコンペも含めて来年も期待したいです。

(参考)過去の東京ミッドタウンアワードの記事

東京ミッドタウンアワードデザインコンペ2010
http://brand-design.seesaa.net/article/173286571.html

2009年の東京ミッドタウンアワード
日本のおみやげデザインから学ぶ(1)
http://brand-design.seesaa.net/article/109831946.html
日本のおみやげデザインから学ぶ(2)
http://brand-design.seesaa.net/article/109881387.html

Tokyo Midtown Award 2008
http://brand-design.seesaa.net/article/109780180.html

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