2011年をデザインで振り返る(1)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
デザインで今年を振り返ります。

話題は四つです。
一つ目は東日本大震災によるデザインの変化です。

震災を受けて、
人々の暮らしが変わりました。
エネルギーに対する考え方が変わりました。
街づくりの考え方が変わりました。
ものづくりが変わりました。

生産効率の悪いデザインには逆風だったかもしれません。

しかし、人の暮らしを豊かにするデザインへの期待が
高まったのも事実でしょう。

人の暮らしを豊かにする、人の求めるものの優先順位が
変わったということです。

当然、デザインも変わらなくてはなりませんし、変わりました。

二つ目は、グッドデザイン大賞を受賞したホンダの
「カーナビゲーションシステムによる情報提供サービス」です。
http://www.g-mark.org/award/detail.html?id=38185
http://www.google.co.jp/intl/ja/crisisresponse/japanquake2011_traffic.html

震災を受けて、カーナビ装着者の通行実績マップを
無料で提供しました。

企業の本分は、人に、社会に喜ばれる商品・サービスを
生み出し続けることだと考えます。

無料で情報提供したことが評価されたのではなく、
企業の生み出す価値が評価されたのです。

データを更新し、提供し続けることは、
その企業にしかできない尊い行動として
称賛されるべきでしょう。

データを被災地支援に活かす着想や、そのデザイン、
震災翌日から始めたスピードにも感動しました。

義援金を出した企業も尊敬しますが、
企業が持っている能力を活かすことは、
もっと重要な社会貢献だと改めて感じました。

三つ目以降はまた明日に。

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