こんにちは。中小企業診断士の山口達也です。
デザインで2012年を振り返ります。
話題は3つです。
ひとつ目はホンダの「N BOX(エヌボックス)」と
「N BOX+(エヌボックスプラス)」です。
「N BOX」は昨年12月に発売開始されたのですが、
ホンダのクルマづくりの原点でもある
「M・M(マン・マキシマム/メカ・ミニマム)思想」を具現化した
デザインで、軽自動車でここまで広いのかと驚かされました。
「マン・マキシマム/メカ・ミニマム」は、
人のためのスペースは最大に、メカニズムは最小にという
ホンダのクルマづくりの基本思想です。
軽自動車のカテゴリーでギリギリまで
普通の自動車に近づけた感じです。
ファミリー層に人気で、今年4月から軽自動車販売台数の首位です。
使い勝手にとことんこだわった商品企画が
燃料タンクの位置や衝突安全性の向上など技術面の進歩を
促した商品です。とても日本らしいデザインです。
使い勝手にこだわるデザインから技術開発への流れは
中小企業にとっても参考にすべき流れだと思います。
ふたつ目は「JINS PC」です。
パソコンなどから発せられるブルーライトをカットする
いままでのメガネの視力矯正という役割を超えた商品です。
画面を見る時間が増えた現代のニーズをとらえた商品です。
グーグルがメガネ型コンピュータを開発しているニュースが
今年ありましたが、眼が果たしている役割を考えると
新しいメガネデザインの可能性はまだありそうです。
最後は「LINE(ライン)」です。
スマートフォン向けの無料通話、無料メールアプリです。
LINEはコミュニケーションツールですが、
オールアバウトの記事が分かりやすく伝えていると思います。
http://allabout.co.jp/gm/gc/397679/
無料という価格面での強みもあるのですが、
スタンプというイラストや、インターフェイスのデザイン、
使い勝手の良さなど総合的なデザインの強さが
このサービスの魅力でしょう。
ただ、アドレス帳のデータに関するセキュリティ面の問題は
かなり気になります。他者の重要な個人データですからね。
海外でも使われだしているそうですが、
セキュリティについて十分に理解されている方以外には
アドレス帳を送信させない仕組みが良いと思います。
そのあたりまで利用者への配慮が考えられていると
もっと素晴らしいデザインになりますね。
以上、今年のデザイン3点をご紹介しました。
デザインのヒントにしていただければ幸いです。
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