今日は書籍のご紹介です。

「佐藤可士和の超整理術」
日本経済新聞出版社、著者は佐藤可士和さんです。
いわゆる「片づけ本ブーム」が来る前の2007年に出版されました。
現在は文庫にもなっています。
整理術を空間、情報、思考の3段階で説いています。
最初に登場する空間の整理術は、片づけの話です。
しかし、片づけ本ブームの前に書かれており、
デザイナーが書くテーマとしても異色でした。
情報の整理術や思考の整理術は、
著者のアートディレクターとしての事例をもとに解説しています。
アートディレクターの仕事の一端を垣間見れます。
同書を読むと気付くと思いますが、
佐藤可士和さんのデザインはかなり論理的です。
なんとなくやセンスでデザインをしません。
経営者の思考回路に近く、納得を得やすいデザインです。
中小企業ではデザイナーに依頼できる資金が少なく、
自らデザインをすることも多いと思います。
デザインの進め方として参考になるところも多いはずです。
同書では「課題の設定」という表現で、
本質を見つけて磨いて光らせる、
本質がネガティブな場合は発想を転換して反転させる、
などの考え方を示しています。
私も戦略コンサルティングで同じ考え方をとっています。
共感できました。
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